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第二の依頼
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(これには絶対に手を付けないで下さいね。)
小声で囁くおじさんに、僕は深く頷いた。
次の日、僕達は手下に着いて来てもらって、山菜やきのこを採りに行った。
手下が魔物を追っ払ってくれてるうちに、僕らはせっせと山菜を摘み取る。
「いーさん、このきのこをよ~く覚えておいて下さい。
これは、ネムリダケといって、深い睡眠を誘発するきのこなんです。」
そう言いながら、おじさんはそのきのこを摘んでいく。
「そんなきのこを摘んでどうするんですか?」
おじさんは、僕の傍に近付いて小さな声で囁いた。
「この間の帰り道、このきのこを見た時にひらめきました。
これで盗賊達を眠らせようと……
だから、食事の時も私達の器にはこれが入らないように気を付けないといけませんよ。
入ってても絶対に食べないこと!」
「わ、わかりました。」
そういうことだったのか。
おじさんがこの間、このあたりを見ていたのにはそういう意味があったのか。
そして、チャンスは早くもその二日後にやって来た。
アイリンさんと町に来ている吟遊詩人の共演が決まり、いつもより数人多くの盗賊達がそれを見に行く事になったんだ。
食事の時は誰かがきのこのことに気付くんじゃないかって、とても緊張した。
だけど、幸い誰も気付かず、うまいうまいと言いながらたらふく食べてくれた。
(これには絶対に手を付けないで下さいね。)
小声で囁くおじさんに、僕は深く頷いた。
次の日、僕達は手下に着いて来てもらって、山菜やきのこを採りに行った。
手下が魔物を追っ払ってくれてるうちに、僕らはせっせと山菜を摘み取る。
「いーさん、このきのこをよ~く覚えておいて下さい。
これは、ネムリダケといって、深い睡眠を誘発するきのこなんです。」
そう言いながら、おじさんはそのきのこを摘んでいく。
「そんなきのこを摘んでどうするんですか?」
おじさんは、僕の傍に近付いて小さな声で囁いた。
「この間の帰り道、このきのこを見た時にひらめきました。
これで盗賊達を眠らせようと……
だから、食事の時も私達の器にはこれが入らないように気を付けないといけませんよ。
入ってても絶対に食べないこと!」
「わ、わかりました。」
そういうことだったのか。
おじさんがこの間、このあたりを見ていたのにはそういう意味があったのか。
そして、チャンスは早くもその二日後にやって来た。
アイリンさんと町に来ている吟遊詩人の共演が決まり、いつもより数人多くの盗賊達がそれを見に行く事になったんだ。
食事の時は誰かがきのこのことに気付くんじゃないかって、とても緊張した。
だけど、幸い誰も気付かず、うまいうまいと言いながらたらふく食べてくれた。
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