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第二の依頼

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それから、僕達は俄かに活気付き、僕のアイディアについて意見を交わし合い、まずは盗賊団について今一度情報を探ることにした。



 「あいつらがそうだ。
ショーを見た帰りに、いつもここで飲んで帰るんだ。」

 酒場の親父がこっそりと指差す先には、いかにも柄の悪そうな男達がいた。



 「じゃあ、いくぜ!」



 普段の僕だったら、視線を合わせずに避けて通るような相手だ。
リッチーはそんな男達の所へ平気で近付いて行く。



 「よぉ!楽しそうだな!
 俺達も混ぜてくれよ。」

 「なんだ、てめぇら……」

おぉ、いやだいやだ。
なんでそんな怖い顔するんだろう。
リッチーは、混ぜてくれって言っただけだぞ。



 「兄さん達、有名な盗賊団なんだってな。
 格好良いなぁ……
真面目に働いても何も良いことなんてないし、俺達、実は盗賊に憧れてて、手下にしてもらえないかって思ってな。」

 「盗賊に憧れてるだとぉ…?」

いかつい顔を近付けられても、リッチーは少しもビビることなく余裕の笑みをたたえている。
なんてすごい度胸だんだ…
僕ならきっと泣いてる…いや、そんな所じゃない。
 漏らしてるな……間違いなくだだ漏らしだ。



 盗賊は威嚇するだけ威嚇して、突然、大きな口を開けて笑い始めた。
 鼓膜がびりびりするような大声だ。



 「面白い奴らだ!
ようし、座れ!」

どうやら盗賊団は機嫌を良くしたらしく、僕達を宴席に混ぜてくれた。


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