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隣町を目指して

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死んだらどうなるのか訊こうとした時、リッチーが慣れた手付きで剣を引き抜いた。
この数日間で、リッチーの剣の技術は格段にあがったっていうのか、なんだかすごく格好良いんだ。
エドガーの魔法も最初より明らかに威力を増した気がする。
 何も変わってないのは僕だけみたいに思えるけど、自分のことって意外とよくわからないもんだから、きっと僕もそれなりに構えが上達してるはずだ。



 「う……」

わぁ!リッチーの胸が斜めに切り付けられた。
 血が飛び散り、ものすごく痛そうだ……
って、鎧を突き破るなんて一体どういう爪なんだ。
 鎧があんな風に切り付けられるんだから、僕の肉襦袢なんてきっと全く役には立たないだろう。
 後列で良かった……と、僕がほっと胸を撫で下ろしていると、おじさんが薬草をリッチーに投げ付けた。
 僕はいつも構えだけだから、薬草を使うと言ったんだけど、残念なことに僕にはいつが薬草の使いどころかよくわからない。
 誰かが怪我をしたらすぐに使ってたら、そんなかすり傷で使っちゃだめだと言われたり、あやうく手遅れになりそうになって怒鳴られたりで、僕はそういう係りさえさせてはもらえなくなった。
 僕がもっとうまく使えたら、今でももう少し薬草が残ってたかもしれないし、おじさんももっと戦えたかもしれない。



 (僕って、やっぱり駄目な奴……)



わぁ!
 自己嫌悪に浸る間もなく、今度はエドがーが腕をやられた。
エドガーは、膝を着き唇を噛み締めて苦痛に顔を歪ませる。
あぁぁ……やだやだ、痛そう……酷い出血じゃないか。
おじさんが迷わず最後の薬草を投げ付け、それと同時にエドガーがまたすっくと立ち上がった。
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