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隣町を目指して
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「ち、畜生!
また出て来やがった。
エドガー、まだ戦えるか?」
「残念ながら、もう魔力が底を着いた。
今は、杖での打撃しか出来ないがなんとかやってみよう。」
「おじさんももう回復魔法は無理なんだな?」
「ええ…しかも薬草もあと二つしかありません。」
「わかった。
じゃあ、とにかく、こいつらをなんとか仕留めるぞ!」
あれから三日の時が流れた。
進んで行くうちに出て来るコロリンの数が増え、さらにはコロリンより強い魔物がちらほら出て来るようになり、今までみたいに一方的にやっつけることなんて出来なくて、皆も怪我をするようになっていた。
この世界では戦闘の怪我も痛みがないのかと思いきや、現実と同じくらい痛いんだ!
まぁ、僕はふっとばされて尻餅を着いただけではあるけれど、それでも相当痛かった。
仕留めた相手は一瞬で消えるけど、何度かダメージを受けても消えない奴は、見るからに痛々しい状態で襲いかかって来る。
その姿は見るだけでもおそろしいんだ。
しかも、相手も必死だから容赦を知らない。
リッチーも一度鋭い爪で腕にかなりの深手を負ったことがあったけど、その時はおじさんの回復の魔法ですぐに治った。
ところが、今はもうテントもないし、休めないからリッチーやおじさんの魔力の回復も出来ず、薬草もあと二つだって言うんだから大変だ。
幸い、森はすぐ目の前だし、隣町にもあと少しだ。
リッチーの言う通り、今、目の前にいる奴らさえなんとかすれば、後はどうにか隣町まで逃げきれるかもしれない…
っていうか、逃げきれなきゃどうなるんだ!?
(………死?)
急に背筋が寒くなった。
こんなに真剣に死のことを考えたのは初めてだ。
いやだよ、僕はまだ死にたくない!
まともに彼女さえ出来たことのないままに死んでいくなんてあんまりだ!
え…?でも、もしかしたら、ここじゃあ、死んでも生き返られるのか?
だって、ここはゲームみたいな世界なんだもん。
「ね、ねぇ、リッチー……」
「来やがったぜ!」
「ち、畜生!
また出て来やがった。
エドガー、まだ戦えるか?」
「残念ながら、もう魔力が底を着いた。
今は、杖での打撃しか出来ないがなんとかやってみよう。」
「おじさんももう回復魔法は無理なんだな?」
「ええ…しかも薬草もあと二つしかありません。」
「わかった。
じゃあ、とにかく、こいつらをなんとか仕留めるぞ!」
あれから三日の時が流れた。
進んで行くうちに出て来るコロリンの数が増え、さらにはコロリンより強い魔物がちらほら出て来るようになり、今までみたいに一方的にやっつけることなんて出来なくて、皆も怪我をするようになっていた。
この世界では戦闘の怪我も痛みがないのかと思いきや、現実と同じくらい痛いんだ!
まぁ、僕はふっとばされて尻餅を着いただけではあるけれど、それでも相当痛かった。
仕留めた相手は一瞬で消えるけど、何度かダメージを受けても消えない奴は、見るからに痛々しい状態で襲いかかって来る。
その姿は見るだけでもおそろしいんだ。
しかも、相手も必死だから容赦を知らない。
リッチーも一度鋭い爪で腕にかなりの深手を負ったことがあったけど、その時はおじさんの回復の魔法ですぐに治った。
ところが、今はもうテントもないし、休めないからリッチーやおじさんの魔力の回復も出来ず、薬草もあと二つだって言うんだから大変だ。
幸い、森はすぐ目の前だし、隣町にもあと少しだ。
リッチーの言う通り、今、目の前にいる奴らさえなんとかすれば、後はどうにか隣町まで逃げきれるかもしれない…
っていうか、逃げきれなきゃどうなるんだ!?
(………死?)
急に背筋が寒くなった。
こんなに真剣に死のことを考えたのは初めてだ。
いやだよ、僕はまだ死にたくない!
まともに彼女さえ出来たことのないままに死んでいくなんてあんまりだ!
え…?でも、もしかしたら、ここじゃあ、死んでも生き返られるのか?
だって、ここはゲームみたいな世界なんだもん。
「ね、ねぇ、リッチー……」
「来やがったぜ!」
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