35 / 192
初めての依頼
1
しおりを挟む
*
「マ、マジかよっ!?」
家の中にはリッチーとエドガーがいて、僕が依頼の話をすると、いつもはクールなエドガーまでもが頬を紅潮させ、緊張した表情に変わった。
「お、俺達本当に町の外に出られるんだ!」
そう言うと、リッチーは奇声を上げ、その場から立ち上がって妙な踊りを踊り始めた。
腰をくねらせ、なんだかすっごくおかしなダンスなんだけど、リッチーが盛りあがってることは間違いなくて……僕もなんだか一緒になって踊りたい気分になったけど、僕は彼みたいに若くはないからそんなことは出来なくて、心の中で踊ってた。
エドガーはそんなリッチーを堅い表情でみつめながら、やがてぽつりと呟いた。
「……今の私達が森まで行けると思ってるのか…?」
「えっ…!?」
エドガーの一言で、リッチーの顔からは笑みが消え、まるで電池が切れたみたいにおかしなダンスがぴたっと停まった。
そういえば、あの老人も同じことを言った。
でも、それはちょっと大袈裟に言ってるんだろうと思ってた。
だけど、リッチーのこの顔は……どこからどう見ても真剣だよ…
「ね…ねぇ…
そりゃあ、皆、レベルは1だけど…
で、でも、隣町ってそんなに遠くはないよね?
それに、モンスターだって最初のうちはそう強くない…」
「強くないモンスター以上に、私達は強くないのだ…」
「……しかも、装備は最低の最低だ。」
「マ、マジかよっ!?」
家の中にはリッチーとエドガーがいて、僕が依頼の話をすると、いつもはクールなエドガーまでもが頬を紅潮させ、緊張した表情に変わった。
「お、俺達本当に町の外に出られるんだ!」
そう言うと、リッチーは奇声を上げ、その場から立ち上がって妙な踊りを踊り始めた。
腰をくねらせ、なんだかすっごくおかしなダンスなんだけど、リッチーが盛りあがってることは間違いなくて……僕もなんだか一緒になって踊りたい気分になったけど、僕は彼みたいに若くはないからそんなことは出来なくて、心の中で踊ってた。
エドガーはそんなリッチーを堅い表情でみつめながら、やがてぽつりと呟いた。
「……今の私達が森まで行けると思ってるのか…?」
「えっ…!?」
エドガーの一言で、リッチーの顔からは笑みが消え、まるで電池が切れたみたいにおかしなダンスがぴたっと停まった。
そういえば、あの老人も同じことを言った。
でも、それはちょっと大袈裟に言ってるんだろうと思ってた。
だけど、リッチーのこの顔は……どこからどう見ても真剣だよ…
「ね…ねぇ…
そりゃあ、皆、レベルは1だけど…
で、でも、隣町ってそんなに遠くはないよね?
それに、モンスターだって最初のうちはそう強くない…」
「強くないモンスター以上に、私達は強くないのだ…」
「……しかも、装備は最低の最低だ。」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
親戚のおじさんに犯された!嫌がる私の姿を見ながら胸を揉み・・・
マッキーの世界
大衆娯楽
親戚のおじさんの家に住み、大学に通うことになった。
「おじさん、卒業するまで、どうぞよろしくお願いします」
「ああ、たっぷりとかわいがってあげるよ・・・」
「・・・?は、はい」
いやらしく私の目を見ながらニヤつく・・・
その夜。
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる