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そんな馬鹿な…

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「あのぉ……」

 僕が最初に声をかけたのは、とりあえず見た目的にはこの中で一番体格の良い若い男。
 二十代前半って所かな?
 身長は僕より頭一つ分以上高いし、かなりの筋肉質だ。



 「あ、あのぉ……」

 「なんだ?仲間の申込みか?」

 「い、いえ…そういうわけではないんですが、もしかしたらそういうことになることもあるかもしれませんが…あ、あの、ですね…あなたは戦士ですか?」

 「あぁ、そうだ。」

 「それでレベルは?」

 「レベル?1に決まってんだろ!」

 「1?し、失礼しました~」



やっぱり、見た目じゃわからないもんだ。
 体格は良くても1じゃあなぁ…



「なに?あんた、戦士を探してんの?」

 背中をトントンと叩かれ、振り向くと、そこにいたのは戦士の装備は身に付けてるものの、妙に軽い雰囲気の男だった。



 「え…えぇ、まぁ…」

 「そっか…じゃ、俺が仲間になってやるよ。」

 男は髪の毛をかきあげながら、にっこりと微笑んだ。



 「え…っと、お気持ちはありがたいんですが……でも、こっちにも少々都合が…
あ、あのあなたのレベルは…」

 僕がそう言うと男は急に噴き出した。



 「あんた、何言ってんの?
ここは、はじまりの町だからレベル1の者しかいないっつーの~!」

 「え~っ!そうなの~っっ!」

 「あったりまえだろ!
だから、レベル面では誰選んでも同じってこと!
さ、早くカードを!」

 男は屈託のない顔で微笑み、片手を差し出した。
 僕は反射的にポケットからカードを取り出して、彼はその中の一枚を抜き取った。
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