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そんな馬鹿な…

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思った通りだった。
そこには、一目で何の職業かわかる装備を身に付けた者達がたくさん集まっていた。
 男ばかりじゃなく、女の子もけっこういる。
 特に魔法使いには女の子の割合が多い感じだ。



 (あ…!)



その中に、僕は特に綺麗な女の子をみつけた。
 長椅子に腰掛け、ぼんやりと窓の向こうを眺める青い目は憂いを帯びて…細く長い金色の髪はくるんくるんで、まるでビスクドールみたいな白く艶やかな肌をしている。
きっと、今の僕の瞳はハート型になってる筈だ。
あんな子と一緒に住む事が出来たら、毎日がどんなに楽しいだろう…
そっか…パーティ全員を可愛い女の子で固めるってことも出来るんだ!
現実の世界では、僕には絶対に出来ることのない夢のような生活がここでは出来るんだ…!

今、僕の鼻の下はきっといつもの倍くらい長くなっているはずだ。
頭の中には、かわいこちゃんに取り囲まれた僕の姿が思い浮かんで……あぁ、考えるだけで顔がとろけてしまいそうだ…
……いや、待てよ…そんなことをして、僕の取り合いでみんなが険悪なムードになってしまったらどうする?
 統制がとれないパーティで旅なんて出来るか?
あくまでも、僕は元の世界に戻ることが目的なんだから、やっぱり仲間とはうまくやっていかなきゃならないし、旅のことを考えてもやっぱりルックスよりは能力重視でいかないと!
うん、まずは、とにかく戦士と僧侶を決めてからにしなくては。



 僕は店の中を見渡した。
 出来るだけ強そうなそ戦士はいないか?…と。

まるで少年みたいに見える若い子もいれば中年や老人もいるけれど…どの人もそれほど強そうには見えない…
でも、剣の腕は見掛けだけではわからない。
僕は、体格の良い人から声をかけてレベルを聞いてみることにした。
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