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そんな馬鹿な…

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僕は早速、仲間を探しに行く事にした。
 今から食料を調達するにしても、僕は魚釣りなんてしたことがない。
そもそも虫が苦手だから、餌なんてつけられない。
でも、仲間がいれば、誰かが魚を釣ってくれるかもしれないし…あ、油はどうするんだろう?
ランプでなくても蝋燭でもなんでも良い。
とにかく真っ暗だけは回避したいもんだ。
これからの旅のことも考えて、能力の高い仲間を探そう!
そうすれば、意外に早くおしまいの町に着けるかもしれない…!



 家を出た僕はとにかく人を探した。
もちろん、三枚のカードは忘れずに持っている。
 近くの畑にいたおじさんに聞いてみると、特別な能力を持った者達は町の中心部に集まってるらしい。
そこにどういう職業の者がいるのかわからないけれど、とりあえず、旅には戦士と僧侶が一番無難だろう。
 僕は昔から必ずその職業をパーティに加えてる。
わけのわからない職業は、気にはなるけど失敗もあるかもしれないからやっぱり怖くて手を出せない。



 (無難が一番だってこと!)



 僕は自分のそんな用心深い…消極的ともいえる考えをちょっとつまらないと思う事もあるけど、こんな切羽詰った状況ではなおさら失敗はしたくないという気持ちが強くなる。



 (一日も早く戻らなきゃ…!)



 今でもどこか夢みたいな…信じられないような気分はあるんだけど、そうは思いながらも僕は現実を受け入れ、町の中心部を目指して走ってた。



 走る距離が長くなる程、あたりには民家や商店の数が増えていった。
どうやら、僕の家は町のはずれにあるようだ。
ま…別に毎日こっちへ買い物に来るわけじゃないから、はずれでも構わないけど…



そんなことを考えているうちに、僕は「パーティパーティ」という派手な看板を見付けた。
このネーミングから察するに、おそらくここに能力を持つ者が集まっているんだろう…
そう思い、僕はその店の扉を押し開けた。

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