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朝になり、いつもより少し遅めの朝食を食べている時に、僕は大畑さんからのLINEを思い出し、返信した。



 『昨夜はどうもありがとうございました。
LINEを見たのが遅かったので、ご迷惑になってはいけないと思い、昨夜は返信しませんでした。』



なにかいいわけがましいような気もしつつ、他に書くことも思いつかなかったので、そのまま送信した。
すぐに返信が来るかと思いきや、なかなか来ないどころか、既読にもならなかった。
もしかしたら、昨夜、返信しなかったことを怒っているのか?
もし、そうならそれはそれで仕方がない。



 多少、残念な気持ちはあったけど、特に好きなタイプではなかったから、それほど気に病むことはなかった。



いつもと同じような土曜日を過ごし、買い物をして家に戻って来た時に、LINEの着信音が鳴った。
 大畑さんからだった。



 大畑さんは今日も出勤で、ついさっき僕からの返信を見て、喜んでいるとのことだった。



 何度か短いやりとりをして、感じるのは真面目な人だなということだった。
 崩した言葉遣いはしないし、絵文字もスタンプもそう多いということはない。
 簡潔でわかりやすい文章だから、返事もしやすい。



 家に戻ってからまたLINEしても良いですか?と訊ねられたので、はいと答えた。
 僕も、特に用事はないから。


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