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愛彩
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私は今までまともに働いたこともなければ、資格もない。
両親や友人に相談したり、ネットで検索して、私は、結局、近所のショッピングセンターの若者向け洋服屋さんの店員に応募した。
それは、服が好きだというごく単純な動機からだった。
受かるかどうか心配で、結果を聞くまでは落ち着くことが出来なかった。
でも、そんな緊張感を感じたのは久しぶりのことだったから、どこか楽しくもあった。
幸いなことに、私は採用された。
その時は、達成感のようなものを感じて高揚した。
いざとなれば、両親に頼れる。
私には、そんな甘えがあるのかもしれない。
父はまだ現役で働いてるし、住む家もある。
両親には私達親子の面倒をみるゆとりがあることを私は知っているから、どこか気楽でいられるのかもしれない。
「じゃあ、明日ね。」
「うん、よろしくね。」
「ばいばーい!」
両親に手を振り、私は莉緒を連れて実家を出た。
「あのね、もうケーキ買ってあるんだよ。
イチゴのケーキなんだって。
早く食べたいなぁ…」
「そっか、良かったね。
莉緒、イチゴ大好きだもんね。」
「うん!」
明日は、実家で私の誕生祝いをしてもらう。
今日は仕事だったから、明日にしてもらったのだ。
両親や友人に相談したり、ネットで検索して、私は、結局、近所のショッピングセンターの若者向け洋服屋さんの店員に応募した。
それは、服が好きだというごく単純な動機からだった。
受かるかどうか心配で、結果を聞くまでは落ち着くことが出来なかった。
でも、そんな緊張感を感じたのは久しぶりのことだったから、どこか楽しくもあった。
幸いなことに、私は採用された。
その時は、達成感のようなものを感じて高揚した。
いざとなれば、両親に頼れる。
私には、そんな甘えがあるのかもしれない。
父はまだ現役で働いてるし、住む家もある。
両親には私達親子の面倒をみるゆとりがあることを私は知っているから、どこか気楽でいられるのかもしれない。
「じゃあ、明日ね。」
「うん、よろしくね。」
「ばいばーい!」
両親に手を振り、私は莉緒を連れて実家を出た。
「あのね、もうケーキ買ってあるんだよ。
イチゴのケーキなんだって。
早く食べたいなぁ…」
「そっか、良かったね。
莉緒、イチゴ大好きだもんね。」
「うん!」
明日は、実家で私の誕生祝いをしてもらう。
今日は仕事だったから、明日にしてもらったのだ。
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