20 / 35
20
しおりを挟む
(ちょっと早かったかな?)
時計の針は、待ち合わせの25分前を指していた。
「いらっしゃいませ。」
私はコーヒーを注文した。
コーヒーを飲み終える頃には大樹君も来るだろう。
三毛猫は今日は棚の上にいた。
毛繕いをしながら、まったりとしている。
大樹君の実家では、今も猫を飼ってるって言ってた。
もちろん、三毛猫もいるとのこと。
結婚したら、きっと大樹君は猫を飼いたいって言うだろうな。
私は猫は飼ったことないけど、犬はずっと飼ってたし、ま、なんとかなるだろう。
猫はお散歩に連れて行かなくて良いし、却って、犬よりも楽かもしれない。
陽当たりの良いリビングで、大樹君が三毛猫を抱いてほっこりしている様子が目に浮かぶ。
そして、その大樹君にお茶を持って行くのは、花柄のエプロンをかけた私…
(や、やだ!私ったら…何、考えてんの?)
おかしな妄想に顔が熱を帯びる。
残ったコーヒーを飲み干した時、ドアベルの音が響いて、大樹君が入って来た。
「美玖ちゃん、早いね!」
大樹君はいつもと変わらずとても明るい。
でも…入って来たのは大樹君ひとりだけで、なぜだかご両親の姿はなかった。
時計の針は、待ち合わせの25分前を指していた。
「いらっしゃいませ。」
私はコーヒーを注文した。
コーヒーを飲み終える頃には大樹君も来るだろう。
三毛猫は今日は棚の上にいた。
毛繕いをしながら、まったりとしている。
大樹君の実家では、今も猫を飼ってるって言ってた。
もちろん、三毛猫もいるとのこと。
結婚したら、きっと大樹君は猫を飼いたいって言うだろうな。
私は猫は飼ったことないけど、犬はずっと飼ってたし、ま、なんとかなるだろう。
猫はお散歩に連れて行かなくて良いし、却って、犬よりも楽かもしれない。
陽当たりの良いリビングで、大樹君が三毛猫を抱いてほっこりしている様子が目に浮かぶ。
そして、その大樹君にお茶を持って行くのは、花柄のエプロンをかけた私…
(や、やだ!私ったら…何、考えてんの?)
おかしな妄想に顔が熱を帯びる。
残ったコーヒーを飲み干した時、ドアベルの音が響いて、大樹君が入って来た。
「美玖ちゃん、早いね!」
大樹君はいつもと変わらずとても明るい。
でも…入って来たのは大樹君ひとりだけで、なぜだかご両親の姿はなかった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。
木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。
そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。
ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。
そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。
こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。
えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?
真理亜
恋愛
「アリン! 貴様! サーシャを階段から突き落としたと言うのは本当か!?」王太子である婚約者のカインからそう詰問された公爵令嬢のアリンは「えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?」とサラッと答えた。その答えにカインは呆然とするが、やがてカインの取り巻き連中の婚約者達も揃ってサーシャを糾弾し始めたことにより、サーシャの本性が暴かれるのだった。
今日は私の結婚式
豆狸
恋愛
ベッドの上には、幼いころからの婚約者だったレーナと同じ色の髪をした女性の腐り爛れた死体があった。
彼女が着ているドレスも、二日前僕とレーナの父が結婚を拒むレーナを屋根裏部屋へ放り込んだときに着ていたものと同じである。
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる