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 「おかえり、お姉ちゃん!」

 「……ただいま。」

 「部屋で話そ。」

 「え?」



 凛子は私の腕を引っ張って、二階へ向かった。



 「さ、座って。」

 凛子に言われるまま、私は腰を降ろした。



 「ね、どうだった?」

まだ着替えてもない私に、凛子が唐突に訊ねる。



 「どうって…?」

 「森本君のことに決まってるじゃない!」

 「えっ!?」



 凛子は知ってる。
 今日のことを…
でも、どうして?



 「えっと…
凛子、どうして…」

 「今日の告白のことを、どうして知ってるかって?
そんなの簡単なことよ。
 私が、今日こそ告白しなさいって言ったんだもん。」

 「えーーっ!?」



 一体、どういうこと?
 戸惑う私に、凛子は楽しそうに微笑む。



 「ねぇねぇ、なんて返事したの?」

 「私…そんな…返事だなんて…」

 「どういうこと?あ、考えさせてって言ったの?」

 「そうじゃなくて……」



あぁ、自分の口下手がもどかしい。
なんでもっとこうすらすらと話せないんだろう?
 私は、落ち着くために大きく深呼吸した。



 「なんで、そんなこと、森本君に言ったの?」



やっと言えた。
そうだよ、私が聞きたかったのはこれ。
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