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「凛子ーーー!」
私が珍しく大きな声を出したせいか、凛子はびっくりしたような顔で私を見た。
「凛子!今ね、訊いてきたんだ。
それでね、誤解が解けたんだ。」
「え?お姉ちゃん…何のこと??
何を訊いて来たっていうの?」
「だからね……」
私は佐藤君に訊いて来たことを、全部、凛子にぶちまけた。
もうすぐチャイムが鳴るだろうから、大慌てで…
「そ、そんな……
だったら、最初からそう言ってくれたら良いのに…」
「凛子、全部、遼ちゃんに言ってやりなさい。
そしたら、今までの誤解なんて全部消えてなくなるはず。」
「お姉ちゃん……」
凛子の大きな瞳が涙で潤む。
「二人とも本当に馬鹿だよ。
お互い、もっとちゃんと話してたら、こんな誤解なんて起きなかったのに…」
「お姉ちゃん…本当にありがとう!」
その時、始業のチャイムが鳴り始めた。
「じゃあ、また…」
「私も行く!」
「え?」
凛子はなぜだか私と一緒に、私の教室まで走って…
「遼君、ちょっと来て!」
「え?」
皆が、あぜんとしている中…凛子はチャイムが鳴ってるのも構わずに、遼ちゃんをどこかに連れ出した。
「凛子ーーー!」
私が珍しく大きな声を出したせいか、凛子はびっくりしたような顔で私を見た。
「凛子!今ね、訊いてきたんだ。
それでね、誤解が解けたんだ。」
「え?お姉ちゃん…何のこと??
何を訊いて来たっていうの?」
「だからね……」
私は佐藤君に訊いて来たことを、全部、凛子にぶちまけた。
もうすぐチャイムが鳴るだろうから、大慌てで…
「そ、そんな……
だったら、最初からそう言ってくれたら良いのに…」
「凛子、全部、遼ちゃんに言ってやりなさい。
そしたら、今までの誤解なんて全部消えてなくなるはず。」
「お姉ちゃん……」
凛子の大きな瞳が涙で潤む。
「二人とも本当に馬鹿だよ。
お互い、もっとちゃんと話してたら、こんな誤解なんて起きなかったのに…」
「お姉ちゃん…本当にありがとう!」
その時、始業のチャイムが鳴り始めた。
「じゃあ、また…」
「私も行く!」
「え?」
凛子はなぜだか私と一緒に、私の教室まで走って…
「遼君、ちょっと来て!」
「え?」
皆が、あぜんとしている中…凛子はチャイムが鳴ってるのも構わずに、遼ちゃんをどこかに連れ出した。
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