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「三好さん、妹さんのこと…聞いた?」
案の定だった。
次の日、席に着くなり、橘さんとそのお仲間に取り囲まれた。
「……凛子がなにか?」
「昨日も、うちのクラスの彼氏さんとおデートだったみたいよ。」
「あのね…凛子と森本君はそういう関係じゃなくて…
なんていうか…スイーツ友達みたいな感じだから…」
私がそう言うと、周りの人達が一斉に笑った。
「三好さん…あなた、妹さんとは仲が良いみたいだけど…
もっと、現実ってものに目を向けた方が良いんじゃないかしら?
それに、妹さんが可愛いのなら、ちゃんと言ってあげた方が良いんじゃない?
二股なんて最低だってこと、言ってあげた方が良いと思うんだけど…」
橘さんの言葉に、周りの人達がくすくす笑う。
凛子が馬鹿にされてることがすごく悔しい。
でも言い返せない…
根も葉もないことだとは言えないから…
昨夜のぞうさん公園での光景がまた頭を過っていく…
悔しくて、悲しくて…でも、何も言えなくて、涙が込み上げて来て…
情けなくも私はその場から逃げ出した。
「三好さん、妹さんのこと…聞いた?」
案の定だった。
次の日、席に着くなり、橘さんとそのお仲間に取り囲まれた。
「……凛子がなにか?」
「昨日も、うちのクラスの彼氏さんとおデートだったみたいよ。」
「あのね…凛子と森本君はそういう関係じゃなくて…
なんていうか…スイーツ友達みたいな感じだから…」
私がそう言うと、周りの人達が一斉に笑った。
「三好さん…あなた、妹さんとは仲が良いみたいだけど…
もっと、現実ってものに目を向けた方が良いんじゃないかしら?
それに、妹さんが可愛いのなら、ちゃんと言ってあげた方が良いんじゃない?
二股なんて最低だってこと、言ってあげた方が良いと思うんだけど…」
橘さんの言葉に、周りの人達がくすくす笑う。
凛子が馬鹿にされてることがすごく悔しい。
でも言い返せない…
根も葉もないことだとは言えないから…
昨夜のぞうさん公園での光景がまた頭を過っていく…
悔しくて、悲しくて…でも、何も言えなくて、涙が込み上げて来て…
情けなくも私はその場から逃げ出した。
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