32 / 37
32
しおりを挟む
「酷い!あの女…まだ諦めてなかったなんて、なんてしつこいのかしら!…
トラブルも全部あいつの仕業よ、間違いないわ!
それに、トシもトシよ!なんであんな女に……あぁ、もう腹が立つったらないわ!」
鏡の中の私は、拳を握り締め、怒りに身体を震わせた。
「私…もうなんだか何もかもがいやになっちゃった…」
「何を言ってるの!?
こんなことでくじけてどうするのよ!
取り戻すのよ!
あんな女にいいようにされててどうするの?」
「でも、私……」
鏡の中の私に強い口調でけしかけられると、私は元気が出るどころかなおさら暗い気持ちに包みこまれ、こみあげる涙に声を詰まらせた。
「……ごめんなさい、優香…
そうよね。あんな酷いことされたんだもの…あなたが傷付くのも当然だわ。
それに、このところずっと根をつめて働いてたし疲れてるのよ。
優香…私にもう一度だけチャンスをちょうだい。
今度こそ、麻美にはっきり言ってやるわ。
寂しいかもしれないけど、あなたはここでのんびりしてて…
大丈夫…今度こそ必ずうまくやるから…」
トラブルも全部あいつの仕業よ、間違いないわ!
それに、トシもトシよ!なんであんな女に……あぁ、もう腹が立つったらないわ!」
鏡の中の私は、拳を握り締め、怒りに身体を震わせた。
「私…もうなんだか何もかもがいやになっちゃった…」
「何を言ってるの!?
こんなことでくじけてどうするのよ!
取り戻すのよ!
あんな女にいいようにされててどうするの?」
「でも、私……」
鏡の中の私に強い口調でけしかけられると、私は元気が出るどころかなおさら暗い気持ちに包みこまれ、こみあげる涙に声を詰まらせた。
「……ごめんなさい、優香…
そうよね。あんな酷いことされたんだもの…あなたが傷付くのも当然だわ。
それに、このところずっと根をつめて働いてたし疲れてるのよ。
優香…私にもう一度だけチャンスをちょうだい。
今度こそ、麻美にはっきり言ってやるわ。
寂しいかもしれないけど、あなたはここでのんびりしてて…
大丈夫…今度こそ必ずうまくやるから…」
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる