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「お、おばあさん、今のは一体…」
「頭の悪い娘だね!
これから先、おまえが愛のある言葉を口にしたら、それを言われた相手は銅像に変わるんだ。
いい気味だ!
おまえは今まで人に優しくして愛されて来たんだろうが、これからはそうはいかない。
愛のない言葉で人を傷付け、そして皆から嫌われるんだ。
もしくは、愛のある言葉を吐いて、相手を銅像にして恨まれるんだ!」
そう言うと、おばあさんはその場から煙のように消えたのです。
(ど、どういうことなの…!?)
私は大きな衝撃を受け、混乱してその場に立ち尽くしていました。
「タバサじゃないか。
どうかしたのかい?」
声をかけて下さったのは、ご近所に一人で住まれているアンナさんでした。
アンナさんも隣町に向かわれている途中のようでした。
私はついさっき起きたことを、早速、アンナさんに話しました。
「それは大変だったね。
きっと、そいつは魔女だよ。
でも、心配はいらない。
町の人にも相談して必ず解決してあげるからね。」
「ありがとうございます、アンナさん。」
私がそう言うと、アンナさんは突然銅像に変わってしまったのです。
「頭の悪い娘だね!
これから先、おまえが愛のある言葉を口にしたら、それを言われた相手は銅像に変わるんだ。
いい気味だ!
おまえは今まで人に優しくして愛されて来たんだろうが、これからはそうはいかない。
愛のない言葉で人を傷付け、そして皆から嫌われるんだ。
もしくは、愛のある言葉を吐いて、相手を銅像にして恨まれるんだ!」
そう言うと、おばあさんはその場から煙のように消えたのです。
(ど、どういうことなの…!?)
私は大きな衝撃を受け、混乱してその場に立ち尽くしていました。
「タバサじゃないか。
どうかしたのかい?」
声をかけて下さったのは、ご近所に一人で住まれているアンナさんでした。
アンナさんも隣町に向かわれている途中のようでした。
私はついさっき起きたことを、早速、アンナさんに話しました。
「それは大変だったね。
きっと、そいつは魔女だよ。
でも、心配はいらない。
町の人にも相談して必ず解決してあげるからね。」
「ありがとうございます、アンナさん。」
私がそう言うと、アンナさんは突然銅像に変わってしまったのです。
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