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「会えて良かったわ!」

 『そんなことより、デイジー…お願い!私を元の人間に戻して!』

 「ごめんなさい。私には出来ないわ。」

 『どうして?あなたも魔女なんでしょう?』

デイジーは、瞳を伏せ、ゆっくりと首を振りました。 



 『どういうことなの?』

 「実はね……私の父さんは人間なの。
 私は魔法を使う力を受け継がなかった。
きっと、父さんの方に似てしまったのね。
そんな私を心配してくれたのか、母さんは私が将来困らないようにと、私に占いを教えてくれたの。
そのおかげで母さん程ではないけれど、私も占うことが出来るようになったの。
でも…私に出来るのは占いだけ。
 魔法は全く使えないのよ。」

 『そんな…だったら、お母さんに頼んで!』

 「ええ、もちろん、それは約束するわ。
でも…母さんは今、家を出てるの。
しばらくは帰って来ないと思うわ。」

イルマがいなくなったということには失望しましたが、それでも、デイジーが約束してくれたことは、アルバの胸に大きな希望を宿らせました。



 「それで、君はアルバにどんな用があるんだい?」 

 「あ、実はね……」

デイジーは、二人に事情を説明しました。 
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