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次の日、二人の王の前に若い女性が連れて来られました。
 女性は不安そうな顔をして、二人の顔を交互にみつめました。



 「そなたが、イルマ…なのか?」

 「いえ、私はイルマの娘、デイジーです。
つまらないことで喧嘩をしてしまい、母は先月家を出て行きました。」

 「なんと…それは困った。
イルマの行き先はわからないのか?」

 「はい、皆目…
もしかして、陛下は母の占いの力を必要とされていらっしゃるのですか?」

 「その通りだ。
 実はこちらの方はフォモールの国王陛下でな。
 今、フォモールでは大変なことが起きているらしいのだ。」

ブレンダー王はデイジーにフォモール国の異変について話しました。 



 「わかりました。
 私には母ほどの力はありませんが、それでも幼い頃より、母に占いを習っております。
 何かお力になれるかもしれません。
ぜひ、私をフォモールへ連れて行って下さい!」

デイジーはブレンダー王等と共に、地底都市フォモールへ向かいました。 



デイジーは、早速メイラー湖を訪れました。 
 湖のまわりは水浸しで、まるでメイラー湖が一回り大きくなったようです。
デイジーは水晶玉に両手をかざし、それをじっとみつめました。 
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