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(ね)ネックレス
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(どうかしてる…)
明後日の日曜は、学の誕生日だ。
同僚の誕生日にプレゼントを渡すのはそれ程おかしなことじゃないと思う。
だけど、俺は学に贈るネックレスと同じ物を自分用に買ってしまった。
シルバーのクロスのネックレスを。
どうかしてる…
三十近い男が、同僚にお揃いのネックレスを贈るなんて。
そんな事が知れたら、皆、きっとドン引きだ。
いや…皆はどうでも良い。
でも…学におかしな風に思われたら嫌だ。
今の関係が壊れるのは辛い…
今の関係に満足してる訳じゃない。
でも…好きだなんて言ったら、あいつは俺を気味悪がるだろう。
俺自身、自分の気持ちが良くわからない。
学に感じてる気持ちが、恋愛感情なのかどうなのか…
俺は、今まで男を好きになったことはなかった。
だから、こんな気持ちになるなんて、今でも信じられないくらいだ。
「亮太の理想のタイプって、どういうの?」
学は俺の気持ちも知らずに、そんな事を訊く。
「えっ?そりゃあ、美人でスタイルが良くて、優しくて、良く気が利いて…」
ごくありきたりな事を言っておいた。
せっかく飲みに誘ったっていうのに、なかなかプレゼントが渡せない。
言わなきゃ良いんだ。
そのネックレスが、俺とお揃いだということを。
そうすりゃ、変に勘繰られることもない。
同僚からもらったネックレスなんて使うこともないだろうし、軽い感じで渡せば良いんだ。
俺は、ビールを立て続けに飲んで、良い具合に酔っぱらった。
「じゃあ、そろそろ帰るか…」
居酒屋を出て、駅に向かう。
俺と学のホームは反対側だ。
「あ、そうだ。」
臭い芝居をして、俺がバッグからネックレスを取り出す。
「これ…」
「何、これ?」
「何って、おまえ、明後日誕生日だろ?」
「えっ!?……覚えててくれたんだ。」
「覚えやすい日だからな。
あ、たいしたもんじゃないから期待はすんなよ。じゃあな!」
学の反応を見るのが怖くて、俺はそそくさとその場を離れた。
明後日の日曜は、学の誕生日だ。
同僚の誕生日にプレゼントを渡すのはそれ程おかしなことじゃないと思う。
だけど、俺は学に贈るネックレスと同じ物を自分用に買ってしまった。
シルバーのクロスのネックレスを。
どうかしてる…
三十近い男が、同僚にお揃いのネックレスを贈るなんて。
そんな事が知れたら、皆、きっとドン引きだ。
いや…皆はどうでも良い。
でも…学におかしな風に思われたら嫌だ。
今の関係が壊れるのは辛い…
今の関係に満足してる訳じゃない。
でも…好きだなんて言ったら、あいつは俺を気味悪がるだろう。
俺自身、自分の気持ちが良くわからない。
学に感じてる気持ちが、恋愛感情なのかどうなのか…
俺は、今まで男を好きになったことはなかった。
だから、こんな気持ちになるなんて、今でも信じられないくらいだ。
「亮太の理想のタイプって、どういうの?」
学は俺の気持ちも知らずに、そんな事を訊く。
「えっ?そりゃあ、美人でスタイルが良くて、優しくて、良く気が利いて…」
ごくありきたりな事を言っておいた。
せっかく飲みに誘ったっていうのに、なかなかプレゼントが渡せない。
言わなきゃ良いんだ。
そのネックレスが、俺とお揃いだということを。
そうすりゃ、変に勘繰られることもない。
同僚からもらったネックレスなんて使うこともないだろうし、軽い感じで渡せば良いんだ。
俺は、ビールを立て続けに飲んで、良い具合に酔っぱらった。
「じゃあ、そろそろ帰るか…」
居酒屋を出て、駅に向かう。
俺と学のホームは反対側だ。
「あ、そうだ。」
臭い芝居をして、俺がバッグからネックレスを取り出す。
「これ…」
「何、これ?」
「何って、おまえ、明後日誕生日だろ?」
「えっ!?……覚えててくれたんだ。」
「覚えやすい日だからな。
あ、たいしたもんじゃないから期待はすんなよ。じゃあな!」
学の反応を見るのが怖くて、俺はそそくさとその場を離れた。
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