22 / 50
(て)天秤
しおりを挟む
「どっちを選ぶの?」
「はっきりさせて!」
今日は最悪の日だ。
この一年間、うまいことやれてたのに、ついに二股がバレてしまったのだ。
「うん…だから…そう!まずは落ち着こう!」
二人が無言で僕を睨む。
「もう~…やだなぁ、二人とも怖い顔して」
どうしよう?
正直言って僕はどちらも好きだ。
どちらにもそれぞれに好きな部分があるから。
だからこそ、僕は二人と付き合っていた。
それをどちらか一人に決めるなんて、僕にはとても出来そうにない。
「ね、愛してるのは私の方よね?」
「違うわよね。私よね?」
「どちらかに決めて!」
「今すぐに!」
*
「ここ、良いですか?」
「え?ええ…どうぞ。」
髪が長くて、猫っぽい目元がキュートな女の子だ。
僕は、彼女の隣に腰を降ろした。
「君みたいに素敵な人がどうして一人で飲んでるの?」
「……彼と喧嘩しちゃって。」
「へぇ…何が原因で?
あ、彼女にお代わり、お願いします。」
結局、僕は二人と別れた。
どちらか片方を選ぶことは出来ないから、両方を捨てたんだ。
そして、また新たな恋を始めることにした。
それが最善の方法だ。
延々と続く彼女の愚痴を、いやな顔ひとつせずしっかりと聞いて…
「そんな酷い彼氏…もう別れちゃいなよ。」
「え?でも……」
「僕なら、君にそんな寂しい想いはさせないよ、絶対に。」
「え…?」
今、彼女は、頭の中で彼氏と僕を天秤にかけているのだろう。
勝つのは、僕だ…!
「はっきりさせて!」
今日は最悪の日だ。
この一年間、うまいことやれてたのに、ついに二股がバレてしまったのだ。
「うん…だから…そう!まずは落ち着こう!」
二人が無言で僕を睨む。
「もう~…やだなぁ、二人とも怖い顔して」
どうしよう?
正直言って僕はどちらも好きだ。
どちらにもそれぞれに好きな部分があるから。
だからこそ、僕は二人と付き合っていた。
それをどちらか一人に決めるなんて、僕にはとても出来そうにない。
「ね、愛してるのは私の方よね?」
「違うわよね。私よね?」
「どちらかに決めて!」
「今すぐに!」
*
「ここ、良いですか?」
「え?ええ…どうぞ。」
髪が長くて、猫っぽい目元がキュートな女の子だ。
僕は、彼女の隣に腰を降ろした。
「君みたいに素敵な人がどうして一人で飲んでるの?」
「……彼と喧嘩しちゃって。」
「へぇ…何が原因で?
あ、彼女にお代わり、お願いします。」
結局、僕は二人と別れた。
どちらか片方を選ぶことは出来ないから、両方を捨てたんだ。
そして、また新たな恋を始めることにした。
それが最善の方法だ。
延々と続く彼女の愚痴を、いやな顔ひとつせずしっかりと聞いて…
「そんな酷い彼氏…もう別れちゃいなよ。」
「え?でも……」
「僕なら、君にそんな寂しい想いはさせないよ、絶対に。」
「え…?」
今、彼女は、頭の中で彼氏と僕を天秤にかけているのだろう。
勝つのは、僕だ…!
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる