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それから一週間程が経った頃、俺は再び、将軍の元へ呼び出された。
「将軍、お呼びですか?」
「あぁ、先日のドグール星人のことなのだが…」
「あの件はお断りしたはずですが…」
「それが、そうもいかなくなったのだ。
おまえが断ったことを話したら、彼女はたいそう怒ってな。
おまえと一緒になれないのなら、テクノロジーは教えないし、それどころか、地球を爆破して自分も死ぬと言い出したのだ。」
「そ、そんなのはったりじゃないですか?」
「いや、そうとは言い切れない。
ドグール星人には、優れたテレポーテーション能力があり、その能力を使って基地から抜け出し、どこかに反陽子爆弾を仕掛けたらしいのだ。」
「そ、そんなぁ…で、でも、俺…カッパの夫なんていやです!」
そんなのと結婚したら、恥ずかしくて家族写真の年賀状だって送れない。
いや、そもそも一緒に外出だって出来ないぞ。
「馬鹿者っっ!」
将軍がテーブルを叩きつけた。
その顔は先程とは打って変わって、強張ったものに変わっていた。
「貴様はこの地球が滅びても構わんと言うのか!」
俺に、逆らえるはずはなかった。
すぐに準備は整えられた。
軍関係者を呼んで、結婚式が執り行われた。
カッパは地球の文化にもたいそう精通しており、和装での結婚式を挙げたいと言い出した。
カッパの顔には文金高島田が恐ろしい程、似合わない。
(悪夢だ~~~!)
「将軍、お呼びですか?」
「あぁ、先日のドグール星人のことなのだが…」
「あの件はお断りしたはずですが…」
「それが、そうもいかなくなったのだ。
おまえが断ったことを話したら、彼女はたいそう怒ってな。
おまえと一緒になれないのなら、テクノロジーは教えないし、それどころか、地球を爆破して自分も死ぬと言い出したのだ。」
「そ、そんなのはったりじゃないですか?」
「いや、そうとは言い切れない。
ドグール星人には、優れたテレポーテーション能力があり、その能力を使って基地から抜け出し、どこかに反陽子爆弾を仕掛けたらしいのだ。」
「そ、そんなぁ…で、でも、俺…カッパの夫なんていやです!」
そんなのと結婚したら、恥ずかしくて家族写真の年賀状だって送れない。
いや、そもそも一緒に外出だって出来ないぞ。
「馬鹿者っっ!」
将軍がテーブルを叩きつけた。
その顔は先程とは打って変わって、強張ったものに変わっていた。
「貴様はこの地球が滅びても構わんと言うのか!」
俺に、逆らえるはずはなかった。
すぐに準備は整えられた。
軍関係者を呼んで、結婚式が執り行われた。
カッパは地球の文化にもたいそう精通しており、和装での結婚式を挙げたいと言い出した。
カッパの顔には文金高島田が恐ろしい程、似合わない。
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