34 / 50
34
しおりを挟む
*
「えっ!?」
やっぱり変だった?
私を見て、周りのみんなが驚いたような顔をしてるような気がする。
こっそりと深呼吸をして、私は平静を装い、教室の扉を開けた。
皆の視線が私に集まる。
やっぱり、皆、驚いたような顔…
失敗した…
やっぱり似合ってないんだ。
ほめてくれたのは優しいクニさんと身内だけだもん。きっとお世辞だったんだ。
それなのに、私はそれを真に受けて…
コンタクトにまでして来て、痛い奴だって思われてるに違いない。
ふと見たら橘さんは、私のことを刺すようなきつい眼差しで睨んでた。
私はさっと俯いて…今日もまた早退しようかと考えていた。
その時、ガラッと扉の開く音がして…
「冴子、おはよう。」
「え?あ、お、おはよう。」
聞き馴染んだ遼ちゃんの声に、私は反射的に顔を上げた。
「えっ!?」
遼ちゃんは目を丸くして私をみつめ…
「どうしたんだよ、冴子…
今日、めちゃめちゃ可愛いじゃん!」
そう言って、私に顔を寄せて来た。
「ま、またまた…」
「眼鏡外したら、こんなに可愛かったんだ…わぁ、なんかすっごく得した気分…!
冴子…本当に可愛いよ。」
森本君が冷やかすような口笛を吹いた。
遼ちゃんはそんなことも気にしてないみたいに、ただにこにこ笑ってた。
その笑顔を見ていたら、なんだか大丈夫なのかな?って気になって来た。
他の人はどうあれ、遼ちゃんが気に入ってくれたのなら、きっとこれは成功だ。
*
「冴子、明日、どこかに出掛けないか?
初デート…ってやつ…」
「えっ!?」
お昼休み、一緒にお弁当を食べようって誘われて…
それだけでも嬉しくて恥ずかしくてパニックだったのに、そんなことを言われて、私はますます焦ってしまった。
「えっ!?」
やっぱり変だった?
私を見て、周りのみんなが驚いたような顔をしてるような気がする。
こっそりと深呼吸をして、私は平静を装い、教室の扉を開けた。
皆の視線が私に集まる。
やっぱり、皆、驚いたような顔…
失敗した…
やっぱり似合ってないんだ。
ほめてくれたのは優しいクニさんと身内だけだもん。きっとお世辞だったんだ。
それなのに、私はそれを真に受けて…
コンタクトにまでして来て、痛い奴だって思われてるに違いない。
ふと見たら橘さんは、私のことを刺すようなきつい眼差しで睨んでた。
私はさっと俯いて…今日もまた早退しようかと考えていた。
その時、ガラッと扉の開く音がして…
「冴子、おはよう。」
「え?あ、お、おはよう。」
聞き馴染んだ遼ちゃんの声に、私は反射的に顔を上げた。
「えっ!?」
遼ちゃんは目を丸くして私をみつめ…
「どうしたんだよ、冴子…
今日、めちゃめちゃ可愛いじゃん!」
そう言って、私に顔を寄せて来た。
「ま、またまた…」
「眼鏡外したら、こんなに可愛かったんだ…わぁ、なんかすっごく得した気分…!
冴子…本当に可愛いよ。」
森本君が冷やかすような口笛を吹いた。
遼ちゃんはそんなことも気にしてないみたいに、ただにこにこ笑ってた。
その笑顔を見ていたら、なんだか大丈夫なのかな?って気になって来た。
他の人はどうあれ、遼ちゃんが気に入ってくれたのなら、きっとこれは成功だ。
*
「冴子、明日、どこかに出掛けないか?
初デート…ってやつ…」
「えっ!?」
お昼休み、一緒にお弁当を食べようって誘われて…
それだけでも嬉しくて恥ずかしくてパニックだったのに、そんなことを言われて、私はますます焦ってしまった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる