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暗い部屋でひとりでベッドに横になってると、不安はさらに大きく膨らんでいくようだった。



 今の私に、まともな理性は残ってないかもしれない。
そのくらい、酷く混乱していた。



 神社に行こうかとも考えたけど、今から行ってもあのイケメンさんがいるとは限らないし、夜、神社に行くのはなんだか怖い。



 (うん、明日行ってみよう…)



そういえば、あの人…自分のことを『神様』だなんて言ってたな。
 神様なんているはずないけど…



もしかしたら、特殊な能力を持ってる人?
そうだ…テレパシーっていう超能力があるとかいう話は聞いたことがある。
 他人の心の中を読む特殊能力だ。
 私は超能力っていうものも、あまり信じてはいないけど…でも、あのイケメンさんはもしかしたら、そういう能力を持った人なのかもしれない。



だとしたら、あの人が私の考えてたことを知ってた理由に説明がつく。



だけど…パラレルワールドに連れて行くなんて、一体、どういう能力を持ってたらそんなことが出来るんだろう?
ないない、そんな能力なんてやっぱりあるはずない。



 (あ……)



そういえば、あの人も言ってたな。



 『ねぇ、そんなことが出来るのって、神様だけだと思わない?』



 確かにそうだ。
そんな都合の良いパラレルワールドに私を連れて行けるのは、きっと神様くらいのものだと思う。



だけど、神様なんていない。
そしたら、私がそんな世界に行けるはずなんてないし、そもそもパラレルワールドなんて存在するはずない。
そんなのは、SFの世界の創造の産物だもん。
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