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1章 異世界で生活を始める

3話 現状確認する男

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 酩酊感から眩暈を起こした時に似た感じ、景色が白い景色から草原のど真ん中で変わり突っ立っている俺がいた。
 見渡す限り、何もなく、ただ舗装されてない道が一本あるのみであった。

 色んな出来事が積み重なってショックな俺は念押しするように辺りを見渡し、誰もいない事を確認すると両手を口許の前でメガホンの代わりにするようにして大きく息を吸い込む。

「シズクゥ!! 必ず迎えに行くからそのオッパイリザーブだかんなっ!」

 俺の迸る魂のシャウトを草原の優しい風が包んで、きっとシズクの下へと届けてくれただろう。

 えっ? ショックを受けてるポイントがおかしい?

 それ以外に悩むポイントってあったか……草原に放置されてこの後どうするかだって? シズクのオッパイに比べれば些事だ!

 だってよ? まだ抓んでないし、舐めてないし……か、噛んでも……

 想像の羽根が広がりを見せるが俺の脳裏では自主規制されてないのにモザイクがかかっている。

 つまり、俺の想像キャパオーバーという事だ。

 鼻から赤い汗が滲むが俺はヘッ、と親指で弾くように拭く。

「まずはあの神秘の塊をもっと堪能するまで揉むところからだよな……俺もまだまだだ」

 とても重要な案件であったがこれは今日明日という緊急案件ではない。今、必要とされるのはどうやって生きて行くかである。

 取り分け、緊急を要するのは……

「とりあえずどっちに行ったら人が住んでる村や街があるかだよな……ん?」

 頭を掻きながらぼやいていると俺の足下に光で書かれたような文字が浮かび上がる。


『王都寄りにある街はこっち。程良く大きい街で生活の基盤作りには向いてると思う。頑張ってね シズク』


 くぅ……可愛い女、いや女神だ!

 しかも、『王都寄りにある街』とあるが決してここから近い場所とは書いてない。

 欲しがりさんめ! 大丈夫、俺も欲しがりさんだからっ!!

「シズク、愛してるぅ!!」

 そう叫んで冒頭に戻ったかのようにハァハァして無駄にループをかますと漸く落ち着きを取り戻した俺が先程、シズクのメッセージが書かれてた場所に変化があった。


『私も愛してる……他の神達に怒られない程度に時々、メッセージを送るね』


 たまらんな、いや、マジで?

 今なら世の男の妬みを一身に受けれる!

 きっと初めて彼女が出来たヤツはこんな感じだったんだろうな。でもな……俺のシズクはレベルが違うがな!

 全開で調子に乗った俺は再びシズクに愛を叫ぶ。

 そして、ループは3周目へと……以下略



 草原に降り立ってから2時間が経過した頃、やっと落ち着きを取り戻した俺は近くにあった座れるサイズの岩に腰掛けていた。

 2時間も馬鹿やり過ぎだって? 仕方がないだろ? シズクが可愛いんだから。

 上機嫌にふっふん、と鼻歌を歌いながら自分の確認を漸く開始した。

 まず、服装は質素な村人Aって感じの格好だ。まあ前の世界の学生服とか着せられてたら目立ってしょうがなかったから、きっとシズクが気を使ってくれたんだろう。

 さすが俺の嫁!

 しかし、それ以外と言うと特に何もないな……しいて言うなら腰ベルトについてるポシェットぐらいだな。

 そう思ってポシェットを触った瞬間、脳裏にステータスのようなウィンドウが開かれ、驚いて手を離してしまう。

「なんだ、今の!」

 おそるおそる、先程の感覚が本物か確認する為に再び、ポシェットに指先で触れるようする。

 すると、また脳裏にウィンドウが開く。



 ○銀貨×10

 ○短剣(戦闘非推奨)

 ○外套


 ふむ……これが入ってるって言うんか? こんな小さいポシェットに?

 ポシェットを見ながら短剣の事を考えていたら気付いた時には短剣の柄を握っている俺が居た。

「うおぉ!」

 掴んでる短剣を遠ざけるようにしながらマジマジと短剣を見つめる。

「どういう事だ……ああ、そうか! ゲームとかの疑問の答えかもしれん」

 そう、俺はリュウクエストに限らず、どうしてキャラクター達はリュックなどの荷物を入れられるものを所持している奴等が少ないのだろう、と常々疑問に思っていた。
 ポケットに入れるとしても小さい物なら良い。武器防具など、もっと大きな物も入れている。まして、踊り子、ビキニアーマーなど論外だろう! どう防御するというのだろうと言えるものに収納機能などない。

 そして、俺は知った。

 多分、こういう感じでアイテムを持ち歩けたのだろう。しかし、これはシズクが気を利かせてくれただけで先程までの俺と同様にこの世界ではおかしいものとされるかもしれないから吹聴は勿論、使用には注意した方が良いかもしれない。

 少なくとも元の世界でこんなものが知れ渡ると大騒ぎは間違いないからな……

 短剣を収納したい、と思うと入ったので、出したり入れたりをして見て使い勝手が凄まじく良い事に口許が綻ぶ。

 掴んだ短剣を良く見ると俺が良く知ってるものと似ている事に気付く。

「これ剣鉈じゃないか……なるほどな、戦闘非推奨ねぇ」

 剣鉈は狩猟中に藪払いをしたり、獲物にトドメを入れる時に使用される。あまり戦闘には不向きで使用をお勧め出来なかったはずだ。

 俺の爺さんが狩猟のライセンスを持っていたので使ってるのを何度も見てるし、それを使って解体を教え込まれた事を遠い目をして思い出す。

 あれってグロいんだよな……初めて小学生の頃にやった時、俺は吐いた。

 今更だが、小学生に何をさせるんだ、このクソジジイ!

 でも考えようによっては良かったかもしれない。

 この世界は西洋の中世みたいな世界なら現代のように簡単に肉を手に出来ないかもしれない。となると自分で狩猟する必要もあるし、当然、解体もいる。

 下手くそではあるが一応の技術は……


 ピコン


「ん? なんか変な音がしなかったか?」

 そう思って見つめていた剣鉈から目を上げると開いた覚えがないステータスが開かれていた。

 閉じようと思ったがスキル欄の下に表示されているものに気付く。


 解体 1ポイント Y/N


 そう表示されており、なんとなく指を解体の文字に当てる。


『モンスター、獣などの一人前な解体の技術取得出来る。消費スキルポイント1』


「覚えられるのか? そういや、シズクが使いたいと思ったスキルを覚えられるって言ってたっけ? 一応出来るけど昔ですら毛皮とか汚い処理だったからな……」

 説明文の下に現れたY/Nに目を向ける。

 どうしよう……試しに覚えて損なスキルじゃないし、1ポイントだしな。

 うしっ! と腹を決めた俺はYに指を当てる。

 すると、何か自分の中に吸い込まれるように入ってくるモノに気付く。

 これは……今までフワッと理解してたつもりだった解体のやり方が分かる。ああぁ、今までこれでいいだろうと思ってたのが間違いだったのが分かるな。

 これじゃ爺さんが俺がしてる解体をブツブツと文句を言う訳だ。

 嘆息した俺はステータスを確認する。



 椎名 (シーナ) Lv1

 HP:15 MP:30

 ちから:11 みのまもり:7
 きようさ:20 すばやさ:12
 かしこさ:25 うん:3
 スキルポイント:19

 スキル:共通語 解体



 うん、確かに増えてる。これは便利だな。

 ポシェットの事はだいたい分かったし、まあ、銀貨の価値などは分からないが今ここで答えが出そうにないから保留してスキルを選ぶとしますか。

「スキルか……どんなのがあるか分からんしな」

 むむむぅ、と悩む俺だが正直、どんなのを欲したらいいか分からない。こんなことなら流行りの小説とか少しでも読んでたら良かったな。

 せいぜい俺がやってたのはゲーム……

「そうか! ゲームを参考にしたらいいんだ! 最強の存在といえば勇者だよな……片手剣を振って、盾で前へ前へと出る。そして、魔法を操り、強力な雷魔法、本職にも負けないような回復魔法、そして強靭な体!」


 ピコンピコンピコンピコンピコン


「……な、何でもありなんだな、シズク」

 ほんの数時間前まで温もりを感じ合っていた未来の嫁を想い、空を眺めて現実逃避するがいつまでもする訳にはいかないので視線を元に戻す。


 剣術 盾術 雷魔法 回復魔法 身体強化


 俺が目を向けた先のスキル欄には、その5つの全てに解体の時と同じようにY/Nが付いていた。

 溜息一つ吐くと俺はそれぞれのスキルをチェックするがだいたいは俺が想像した勇者が扱えそうな力であった。
 ただ、身体強化というのは魔力、つまりMPを循環させて強化させ、身体能力は勿論、体力の底上げをしてくれるらしい。しかし、循環させるだけなのでMPを消費させるという訳ではないが逆に言うとMPが0になると発動しないようだ。

「ん? どれも1ポイントで取得出来るのか?」

 それぞれに取得する難しさを設定してるみたいにシズクは言ってた気がしたが……まあいいか、モンスターがいる世界だと言うし、有難く取得しよう。



 椎名 (シーナ) Lv1

 HP:15 MP:30

 ちから:11(33) みのまもり:7(21)
 きようさ:20 すばやさ:12(36)
 かしこさ:25 うん:3
 スキルポイント:14

 スキル:剣術Lv1 盾術Lv1 身体強化Lv1

     雷魔法Lv1 回復魔法Lv1

     共通語 解体


 あれ? スキルにはレベルがあるのか。ちょっと上げてみたいがスキルポイントは多分、レベルが上がったりして増えるんだろうけどどれくらい増えるか分からないから無駄使いは避けないとな。

 状況が分かるまで節約すると自分に強く戒めた俺は剣鉈を振ったり、動きまわったりして体感をしてみる。

 剣術はなんとなく上手く振れてるぐらい。元々が素人だったから差を感じられないのかもしれない。

 しかし、身体強化は良く分かった。

 自分でも信じられないぐらい反復横とびが早いし、ジャンプしたら目測でも3mは飛び上がれている。

 後は魔法を試したいが今回は見送った。何故ならMPという制限があるし、どこで必要になるか分からないので必要に駆られたり、安全が確保出来てからにする。

「まあ、確認ばかりしててもしょうがない。シズクが示してくれた街に向かうとするか!」

 俺はポシェットから外套を取り出して纏い、護身用と剣鉈をベルトに差す。

 街までどれくらいか分からないが出来れば夜になるまでには到着したい。

 歩きながら俺はステータスを確認する。

「これって多分、括弧されてるのが身体強化の効果かな。3倍になってるのか加算されているのか。追々、体感で分かるかな?」

 眺めていて思うが身体強化されているならHPとかも増えてもいいのに.

「なんかHP少ないとハーレムを築いてもすぐ死んじゃいそうだな。こうギンギンな……」

 手をワナワナさせながら叶えたい想いの迸りを巻き散らしていると俺の耳に今日、何度か聞いた音が聞こえる。


 ピコンピコン


 まさか! という思いと、もしかして! に挟まれた俺は小声で「ステータス」と呟く。

 そこに映し出された文字を見た俺はガクガクと震えてしまう。

 映し出された文字に震える指を当てると目を見開いて覗き込むように前のめりになる。

「なんだと5ポイント! シズクはこういったのは最低3ケタはいるって言ってた……」

 思わず、ポイントを消費しようとする右手を左手で掴んで止める。

「あかんって、何があるか分からないし……無駄使いしないって決めただろ!!」

 俺は悲しくて引かれる後ろ髪を振り切るように街を目指して走り出した。




 空が茜色になる頃、俺はシズクに示されたと思われる街の城壁が見える丘まで辿りついた。

「はぁ」

 魂が抜けるような溜息を零す俺の顔は他人が見れば心配する者がいるだろう。

 ここに辿りつくまで数時間走り続けた。しかし、疲れたからではない。多少の疲労は感じるがどうやら身体強化が仕事をしているようで溜息を吐きたくなるような疲れはない。

 これはそう例えるなら女の子がダイエットを始めると戒めたにも関わらず、新作のケーキを我慢できずに食べてしまった時のあのどうしようもない悲しみに似たソレだ。

 自分がやってしまった結果をもう一度見る為にステータスを起動させる。



 椎名 (シーナ) Lv1

 HP:15(150) MP:30(300)

 ちから:11(33) みのまもり:7(21)
 きようさ:20 すばやさ:12(36)
 かしこさ:25 うん:3
 スキルポイント:4

 スキル:剣術Lv1 盾術Lv1 身体強化Lv1

     雷魔法Lv1 回復魔法Lv1

     共通語 解体

     巨根 精力増大


「……」

 ちゃうねん。

 シズクから聞いてたポイントから考えたら破格やったんやって!

 きっと、アレだ! 初心者キャンペーンとかソシャゲでもあるやん? きっとそれ……

 明日になったら元の……へっ、笑いたかったら笑えよ!

「うわあぁぁぁ!!」

 俺は青春の汗を流しながら遠くにある城壁に灯され始めた篝火を目指して後ろを振り返らずに走り出した。
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