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第十八章 日独交渉
船魄紹介【比叡】
しおりを挟む【比叡(ひえい)】
・艦として
・艦種:戦艦
・艦級:金剛型戦艦二番艦
・前級:鞍馬型
・次級:天城型または扶桑型
・建造:横須賀海軍工廠
・進水日:1912年11月32日
・全長:222m
・最大幅:31m
・所属:第八艦隊
・基準排水量:32,000噸
・対艦兵装:四十五口径毘式三十六糎連装砲×4 五十口径四一式十五糎砲×8
・対空兵装:八九式十二糎七連装高角砲×8 九六式二十五粍3連装機関砲×22
・対潜兵装:六式噴進爆雷砲×4
・搭載機:なし
当初は巡洋戦艦として建造されたので、艦名は比叡山より。二代目。なお先代の比叡も金剛型コルベットの二番艦であった。
竣工したのは第一次世界大戦開戦の数日後であり、帝国海軍でも最も古い部類の艦艇である。金剛型戦艦は一番艦の金剛がイギリスで建造されたものの、その他は日本で建造された。金剛型は日本で初の超弩級戦艦であるから、比叡は日本初の国産超弩級戦艦なのである。
第一次世界大戦では竣工早々に東シナ海のドイツ軍根拠地を叩くべく実戦に参加したが、本格的な対艦戦闘を経験した訳ではない。第一次世界大戦においては巡洋戦艦の防御力の脆弱さが露呈したので、他の姉妹達は防御力を大幅に増強されて戦艦となったのだが、比叡だけはワシントン条約の影響で装甲を外された練習戦艦となった。練習戦艦は艦隊に所属しておらず使い勝手がいいので、御召艦として度々利用され、長門型などと並んで国民に親しまれた軍艦となった。
ロンドン条約が開けた後は戦艦としての機能を回復すべく改装を受けて、名実ともに戦艦となった。戦艦でありながら、巡洋戦艦由来の機動力も維持していたので、この状態は高速戦艦と呼ばれる。この時比叡は大和型戦艦の実験の役割を担っており、比叡の艦橋は大和型の艦橋に非常に似通ったものになっている。しかし紀元二千六百年特別観艦式においては再び御召艦を務めることになった。
大東亜戦争においては、旧式で沈んでも大した損害ではなく、機動力も高いことから使い勝手がいいということで、緒戦において姉妹達と共に多用された。真珠湾攻撃では攻撃を行う空母達を護衛したが、特に実戦は経ていない。1942年3月にはアメリカの駆逐艦エドサルを砲撃にて撃沈し、これは大東亜戦争で戦艦が敵艦を沈めた最初の例であった。11月にはガダルカナルの戦いの援護の為にヘンダーソン飛行場砲撃に向かうが、12日、アメリカの巡洋艦部隊と遭遇し戦闘を行う。比叡は多数の砲弾を喰らい機能を大きく損なった他、爆撃と雷撃を受けて大破し、自沈した。
戦後は旧式も旧式である金剛型を再建造するべきか一悶着あったが、経験豊富な軍艦ほど船魄化する利が大きいという岡本中将の意見を受けて全艦の船魄化が決定された。この際、副砲を減らして高角砲を増設する設計変更がなされているものの、それ以外は沈没寸前の状態を可能な限り再現している。また戦後においても慣例的に御召艦を度々任されており、その為に艦内の設備は充実している。
・船魄として
・技術系統:日本式第二世代
・身長:149cm
・体重:64kg
・血液型:B型
・髪:赤
・目:青
・好きなもの:奉公・琵琶湖
・嫌いなもの:孤独・脂身
お手本のような礼儀正しさを備えた知的な少女。御召艦であることを最大の栄誉と受け止め、おもてなしの精神を第一としている。軍艦らしくない船魄としては世界的にも五本の指には入るだろう。第一線で戦うことはもう叶わないだろう、という諦念もその中に混じっている。
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