231 / 269
第十二章 ドイツ訪問(上陸編)
戦いの後で
しおりを挟む
一九五五年十一月二十三日、キューバ共和国、グアンタナモ基地。
ユカタン海峡における海戦を制した船魄達は、信濃と大鳳を除いて一先ずグアンタナモ基地に戻り、暫くアメリカの出方を窺うことになった。月虹の船魄に加えて扶桑・山城・愛宕は地上の施設に居候させてもらっている。
「ゲバラ、どう? アメリカは何か言ってきた?」
瑞鶴はチェ・ゲバラに尋ねた。が、ゲバラは静かに首を横に振った。
「いいや、何も反応はない。アメリカに和平に応じるつもりなんてないだろうね」
「あっそう。勝ち目が益々薄れたって言うのに、よく戦争を続ける気が出るわね」
アイゼンハワー首相が国内の主戦派に苦労していることを知っている者など、月虹にもキューバ軍にもいはしない。
「ああ。僕達は多少楽になったが、それだけだ」
「そろそろ反転攻勢に出てアメリカを殲滅とかできないの?」
「そんな戦力はない。こちらから攻勢に出られるほどの余力はないんだ」
「そう。だったら、私達にできることはもうなさそうね。もちろん南海岸への援護は続けるけど」
「頼んだよ。それだけで十分助かる」
キューバの北側はドイツの勢力圏内だ。月虹もドイツにかなり借りがあるので、そう自由に動くことはできない。現状やれることはほとんどやり尽くしたが、それでもなおアメリカ軍を撃退することは叶わないのである。
○
瑞鶴が真面目な話をしている一方、妙高・高雄・愛宕は別室で一堂に会していた。妙高は船魄としての愛宕とはこれが初対面である。愛宕は高雄と同じ茶色の目と髪をしているが、スカートは短く切り詰められて、肩も大胆に露出させた格好をしている。
「あ、あなたが愛宕さんですか……」
「ええ、私が愛宕よ。この間はよくやってくれたわね。感謝してるわ」
「そ、それはどうも……」
妙高はどこか遠慮しているかのように受け答えする。
「ふふふ。照れてるの?」
「いや、その、愛宕さんの格好が、目に毒です……」
「そういうこと。可愛いわね」
愛宕は妙高の頭を子供をあやすように撫でる。
「ちょっと、愛宕、初対面の方に近過ぎますよ」
高雄が妙高と愛宕の間に割って入った。
「嫉妬かしら?」
「普通は初対面の人にそんなことはしないと言っているだけです」
「まあいいわ。けど……」
「愛宕?」
愛宕は妙高から離れたが、今度は神妙な顔をして高雄を見つめている。
「お姉ちゃん、お姉ちゃんから妙高の匂いがするわよ? これはどういうことかしら?」
「に、匂い……?」
高雄が困惑する後ろで、妙高は顔を真っ赤にした。
「ふふ、妙高は意味がわかってるみたいだけど。お姉ちゃん、妙高と寝たわね?」
愛宕が低い声でそう言うと、高雄もようやく愛宕の言わんとするところを理解した。
「えっ……そ、それは…………」
「そう。お姉ちゃんったら、私をさしおいて他の子に初めてをあげるなんて……。もう私が嫌いになってしまったのかしら?」
「そ、そんなことはありません! 愛宕の事はもちろん好きです。ですがそれは、姉妹愛的な意味であって……」
「姉妹愛ねえ。もっと深く好きになってくれたら嬉しかったのだけれど、まあ、お姉ちゃんがそういうことに興味を持ってくれたのなら、悪くはないか」
「そ、それはどういう……」
「何でもないわ。二人ともお幸せにね」
と言って、愛宕は部屋を出ていってしまった。高雄は呼び止めたが適当にあしらわれてしまった。
○
さて、月虹に何かできることはないかと、瑞鶴とツェッペリン、扶桑と山城、そしてゲバラは引き続き話し合いをしていた。
「――やはり、わたくし達にできることがあるとは思えませんね。航空母艦の方々であればキューバの北側まで攻撃することはできるでしょうが、空爆だけで戦争を終わらせることなど不可能です」
扶桑は言う。アメリカ軍の拠点は嫌らしいことにキューバの都市に置かれており、それを空爆することはゲバラが絶対に許さなかった。移動中の部隊を空爆しても大して意味はないだろう。
「都市から出てきたアメリカ人を皆殺しにすればよいではないか」
ツェッペリンは言った。が、瑞鶴がすぐに馬鹿にするように否定する。
「あのねえ、どんだけ大量の爆弾が必要だと思ってるの? そんな大量の爆弾をどこから仕入れるつもり?」
「そ、そういうことはお前が考えよ!」
「考えた結果どうやっても無理って分かったのよ」
「な、なれば、この案は取り下げだな」
「はいはい。でも……結局ロクな案はないわね」
「無理なものは無理なのよ。そろそろ諦めたら?」
山城は暗い声で言った。瑞鶴も正直言って山城の意見に賛成だった。が、そこでツェッペリンが再び何かを思いついた。
「そう言えば、国連でドイツが拒否権を発動しなければ、アメリカへの軍事制裁が行えるのであったな?」
ツェッペリンはゲバラに問う。
「その通りだね」
「であれば、そうすればよい。ドイツをアメリカ討伐に賛成させればよいのだ」
「あのねえ……。具体的な手段はあるの?」
瑞鶴はどうせ何も考えていないだろうと、馬鹿にしたように言った。が、ツェッペリンは自信満々な顔をしている。
「我が総統に頼めばよいのだ! 我の願いならば、我が総統は必ずや聞いてくれよう」
「はぁ。どっからその自信が湧いてくるのかしら。いや、もう、突っ込みどころが多過ぎて何から言えばいいか分からないんだけど」
「なれば我に問うがいい」
ツェッペリンはやけに得意げであった。
ユカタン海峡における海戦を制した船魄達は、信濃と大鳳を除いて一先ずグアンタナモ基地に戻り、暫くアメリカの出方を窺うことになった。月虹の船魄に加えて扶桑・山城・愛宕は地上の施設に居候させてもらっている。
「ゲバラ、どう? アメリカは何か言ってきた?」
瑞鶴はチェ・ゲバラに尋ねた。が、ゲバラは静かに首を横に振った。
「いいや、何も反応はない。アメリカに和平に応じるつもりなんてないだろうね」
「あっそう。勝ち目が益々薄れたって言うのに、よく戦争を続ける気が出るわね」
アイゼンハワー首相が国内の主戦派に苦労していることを知っている者など、月虹にもキューバ軍にもいはしない。
「ああ。僕達は多少楽になったが、それだけだ」
「そろそろ反転攻勢に出てアメリカを殲滅とかできないの?」
「そんな戦力はない。こちらから攻勢に出られるほどの余力はないんだ」
「そう。だったら、私達にできることはもうなさそうね。もちろん南海岸への援護は続けるけど」
「頼んだよ。それだけで十分助かる」
キューバの北側はドイツの勢力圏内だ。月虹もドイツにかなり借りがあるので、そう自由に動くことはできない。現状やれることはほとんどやり尽くしたが、それでもなおアメリカ軍を撃退することは叶わないのである。
○
瑞鶴が真面目な話をしている一方、妙高・高雄・愛宕は別室で一堂に会していた。妙高は船魄としての愛宕とはこれが初対面である。愛宕は高雄と同じ茶色の目と髪をしているが、スカートは短く切り詰められて、肩も大胆に露出させた格好をしている。
「あ、あなたが愛宕さんですか……」
「ええ、私が愛宕よ。この間はよくやってくれたわね。感謝してるわ」
「そ、それはどうも……」
妙高はどこか遠慮しているかのように受け答えする。
「ふふふ。照れてるの?」
「いや、その、愛宕さんの格好が、目に毒です……」
「そういうこと。可愛いわね」
愛宕は妙高の頭を子供をあやすように撫でる。
「ちょっと、愛宕、初対面の方に近過ぎますよ」
高雄が妙高と愛宕の間に割って入った。
「嫉妬かしら?」
「普通は初対面の人にそんなことはしないと言っているだけです」
「まあいいわ。けど……」
「愛宕?」
愛宕は妙高から離れたが、今度は神妙な顔をして高雄を見つめている。
「お姉ちゃん、お姉ちゃんから妙高の匂いがするわよ? これはどういうことかしら?」
「に、匂い……?」
高雄が困惑する後ろで、妙高は顔を真っ赤にした。
「ふふ、妙高は意味がわかってるみたいだけど。お姉ちゃん、妙高と寝たわね?」
愛宕が低い声でそう言うと、高雄もようやく愛宕の言わんとするところを理解した。
「えっ……そ、それは…………」
「そう。お姉ちゃんったら、私をさしおいて他の子に初めてをあげるなんて……。もう私が嫌いになってしまったのかしら?」
「そ、そんなことはありません! 愛宕の事はもちろん好きです。ですがそれは、姉妹愛的な意味であって……」
「姉妹愛ねえ。もっと深く好きになってくれたら嬉しかったのだけれど、まあ、お姉ちゃんがそういうことに興味を持ってくれたのなら、悪くはないか」
「そ、それはどういう……」
「何でもないわ。二人ともお幸せにね」
と言って、愛宕は部屋を出ていってしまった。高雄は呼び止めたが適当にあしらわれてしまった。
○
さて、月虹に何かできることはないかと、瑞鶴とツェッペリン、扶桑と山城、そしてゲバラは引き続き話し合いをしていた。
「――やはり、わたくし達にできることがあるとは思えませんね。航空母艦の方々であればキューバの北側まで攻撃することはできるでしょうが、空爆だけで戦争を終わらせることなど不可能です」
扶桑は言う。アメリカ軍の拠点は嫌らしいことにキューバの都市に置かれており、それを空爆することはゲバラが絶対に許さなかった。移動中の部隊を空爆しても大して意味はないだろう。
「都市から出てきたアメリカ人を皆殺しにすればよいではないか」
ツェッペリンは言った。が、瑞鶴がすぐに馬鹿にするように否定する。
「あのねえ、どんだけ大量の爆弾が必要だと思ってるの? そんな大量の爆弾をどこから仕入れるつもり?」
「そ、そういうことはお前が考えよ!」
「考えた結果どうやっても無理って分かったのよ」
「な、なれば、この案は取り下げだな」
「はいはい。でも……結局ロクな案はないわね」
「無理なものは無理なのよ。そろそろ諦めたら?」
山城は暗い声で言った。瑞鶴も正直言って山城の意見に賛成だった。が、そこでツェッペリンが再び何かを思いついた。
「そう言えば、国連でドイツが拒否権を発動しなければ、アメリカへの軍事制裁が行えるのであったな?」
ツェッペリンはゲバラに問う。
「その通りだね」
「であれば、そうすればよい。ドイツをアメリカ討伐に賛成させればよいのだ」
「あのねえ……。具体的な手段はあるの?」
瑞鶴はどうせ何も考えていないだろうと、馬鹿にしたように言った。が、ツェッペリンは自信満々な顔をしている。
「我が総統に頼めばよいのだ! 我の願いならば、我が総統は必ずや聞いてくれよう」
「はぁ。どっからその自信が湧いてくるのかしら。いや、もう、突っ込みどころが多過ぎて何から言えばいいか分からないんだけど」
「なれば我に問うがいい」
ツェッペリンはやけに得意げであった。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
クマちゃんと森の街の冒険者とものづくり ~転生赤ちゃんクマちゃんのもふもふ溺愛スローライフ~
猫野コロ
ファンタジー
転生したもこもこは動揺を隠し、震える肉球をなめ――思わず一言呟いた。
「クマちゃん……」と。
猫のような、クマのぬいぐるみの赤ちゃんのような――とにかく愛くるしいクマちゃんと、謎の生き物クマちゃんを拾ってしまった面倒見の良い冒険者達のお話。
犬に頭をくわえられ運ばれていたクマちゃんは、かっこいい冒険者のお兄さん達に助けられ、恩返しをしたいと考えた。
冷たそうに見えるが行動は優しい、過保護な最強冒険者の青年ルークに甘やかされながら、冒険者ギルドの皆の助けになるものを作ろうと日々頑張っている。
一生懸命ではあるが、常識はあまりない。生活力は家猫くらい。
甘えっこで寂しがり屋。異世界転生だが何も覚えていないクマちゃんが、アイテム無双する日はくるのだろうか?
時々森の街で起こる不思議な事件は赤ちゃんクマちゃんが可愛い肉球で何でも解決!
最高に愛らしいクマちゃんと、癖の強い冒険者達の愛と癒しと仲良しな日常の物語。
【かんたんな説明:良い声のイケメン達と錬金系ゲームと料理と転生もふもふクマちゃんを混ぜたようなお話。クマちゃん以外は全員男性】
【物語の主成分:甘々・溺愛・愛され・日常・温泉・お料理・お菓子作り・スローライフ・ちびっこ子猫系クマちゃん・良い声・イケボ・イケメン・イケオジ・ややチート・可愛さ最強・ややコメディ・ハッピーエンド!】
《カクヨム、ノベルアップ+、なろう、ノベマ!にも掲載中です》
危険な森で目指せ快適異世界生活!
ハラーマル
ファンタジー
初めての彼氏との誕生日デート中、彼氏に裏切られた私は、貞操を守るため、展望台から飛び降りて・・・
気がつくと、薄暗い洞窟の中で、よくわかんない種族に転生していました!
2人の子どもを助けて、一緒に森で生活することに・・・
だけどその森が、実は誰も生きて帰らないという危険な森で・・・
出会った子ども達と、謎種族のスキルや魔法、持ち前の明るさと行動力で、危険な森で快適な生活を目指します!
♢ ♢ ♢
所謂、異世界転生ものです。
初めての投稿なので、色々不備もあると思いますが。軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
誤字や、読みにくいところは見つけ次第修正しています。
内容を大きく変更した場合には、お知らせ致しますので、確認していただけると嬉しいです。
「小説家になろう」様「カクヨム」様でも連載させていただいています。
※7月10日、「カクヨム」様の投稿について、アカウントを作成し直しました。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
潰れかけの商店街は、異世界の力で大復活!の予定でしたが...復活が遅れています!欠損奴隷や娼館落ちのエルフに出会ったら、先に助けますよね?
たけ
ファンタジー
突然亡くなった親父が残した錆びれた精肉店。このまんま継いでも余計、借金が増えるだけ。ならいっそ建物をつぶして、その土地を売ろうとえ考える。
だが地下室の壊れた保冷庫から聞こえる謎の音。ひかれるように壊れた保冷庫の扉を開けると、そこは異世界につながっていた。
これは異世界から魅力あふれる品物や食品を持ち込み、異世界で知り合った仲間と共に、自分のお店や商店街全体を立て直していく物語。
物語の序盤は、違法奴隷や欠損奴隷、無理やり娼館で働かせられているエルフや人族、AV出演を迫られている女性などを助けていく話がメインです。中盤(100話以降)ぐらいからやっと、商店街を立て直していきます。長い目でお付き合いして頂けるとありがたいです。
また、この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、地名などとは一切関係ありません。また、物語の中で描かれる行為や状況は、著者の想像によるもので、実際の法律、倫理、社会常識とは異なる場合があります。読者の皆様には、これらをご理解の上、物語としてお楽しみいただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる