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第十一章 キューバ戦争
扶桑と山城
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第六艦隊及び第七艦隊はキューバのグアンタナモ湾に立ち寄って、月虹や第五艦隊の信濃・大鳳と合流した。
第六艦隊の艦艇は扶桑・隼鷹・飛鷹・愛宕・熊野・暁・雷・電であり、第七艦隊の艦艇は山城・龍驤・千歳・千代田・最上・三隈・陽炎・不知火である。信濃・大鳳・瑞鶴を合わせれば空母8隻という大艦隊だ。
「愛宕がいるのね。高雄も連れてくればよかったわ」
愛宕は高雄型重巡洋艦二番艦である。高雄とも仲が良かったと聞いているので、高雄を引き合わせればよかったと、瑞鶴は思った。
「高雄は修理中ですし……あまり混乱を招くことはしない方がいいかと……」
妙高は言う。今はアメリカとの戦いに集中すべきで、取り敢えず敵味方識別装置のことは置いておこうと。
「ま、それもそうね。そう言えば、あなたの妹達はどこにいるの?」
「妙高の妹達はシンガポールとかインドとかに配置されていた筈です。妙高が帝国海軍にいた頃は、ですが」
「なら暫くは会えなさそうね」
「ま、まあ、そうですね……」
「なんかごめん」
それはそれとして、瑞鶴と妙高は早速、グアンタナモ基地の地上施設で扶桑と山城に会うことにした。妙高も特に縁がなく、船魄の彼女達とは会ったことがなかった。
「瑞鶴さんはこちらでよろしかったでしょうか?」
部屋に入ってきたのは、白く非常に長い髪に緑の目、紅葉色の着物を着た、性格が良さそうなのが溢れ出している少女であった。
「ええ、私が瑞鶴よ」
「お初にお目にかかります。わたくしは扶桑型戦艦一番艦の扶桑と申します。よろしくお願いいたしまね」
部屋に足を踏み入れて早々、扶桑は優雅にお辞儀をした。その礼儀正しさに瑞鶴も無意識に背筋を伸ばしてしまう。因みに扶桑は明治時代に起工された最後の戦艦であり、妙高や長門より遥かに年上である。
「え、ええ、よろしく。山城はどうしたの?」
「山城ならこちらに」
扶桑に続いて入ってきたのは、扶桑とは対照的に短髪で、かつ非常にやる気のなさそうな少女であった。
「ほら、山城、挨拶をしないと」
扶桑が促すと、山城は心底面倒臭そうに溜息を吐いて、嫌々ながらと言った様子で応えた。瑞鶴にとってはそちらの方が寧ろやりやすくあったが。
「…………扶桑型戦艦二番艦、山城よ」
「そう。私は瑞鶴よ。よろしくね」
「はあ。私とはあまり関わらない方がいいわ。不幸が移るから」
「不幸?」
「山城ったら、自分のことを不幸体質だと思い込んでいるんですよ。そんなのは思い込みだと常々言いつけてあるのですが」
「思い込みなんかじゃないわ。私は呪われてるのよ」
「随分重症ねえ……」
「それは一旦置いておいて、話し合いを始めましょう」
「そうね。あんまり時間もないし」
アメリカ艦隊は既に出撃している。無駄話をしている暇はない。
「ところで、そちらの方はどなたなのですか?」
扶桑は妙高に視線を移す。
「あ、すみません、自己紹介が遅れました。私は妙高っていいます」
「妙高さんでしたか。あなたも、よろしくお願いいたしますね」
「は、はい……」
扶桑の所作が余りにも大人びており、妙高は畏れ多くて縮こまってしまう。これが明治最後の戦艦の威厳かと。
「あんたと扶桑でそんなに歳は変わらないでしょうに。何でそんなに怯えてるのよ」
「いやいや、10年くらいの差はありますから……」
「そうなの? 私昭和生まれだから、大正のことはあんま分かんないのよね」
瑞鶴からすると、扶桑型戦艦も長門型戦艦も妙高型重巡洋艦も大体同じ頃に生まれたようなものなのである。
「そんなテキトウな……」
「確かに瑞鶴さんはこの中で唯一の昭和生まれですね」
「そう、その話よ。誰がこの艦隊を指揮するかって話。私に任せてもらおうと思うんだけど、扶桑、山城、異論はないわね?」
瑞鶴は反論を許さぬ勢いで捲し立てる。が、扶桑にはそういう話術は通じない模様である。
「あなたが艦隊の指揮を執ると? お言葉ですが、一艦隊の旗艦すら経験したことのないあなたがですか?」
「私はこれまで月虹を指揮して生き残らせてきたわ。それで十分でしょ」
「たった4隻の艦隊など……」
「文句ある? それに、航空機のない時代に生まれたあんた達に指揮は任せられないわ」
「そう言われてしまうと、確かにあまり言い返せないのですが。とは言えわたくしも、空母の指揮くらいしたことはありますよ」
「そうなの? でも指揮したことがある程度じゃねえ。実戦経験なんてないでしょ?」
「確かに、我々第六艦隊は基本的に治安維持程度しかしたことがありません。山城もそうですよね?」
「ええ、そうよ」
「じゃあやっぱりダメじゃない」
「しかし艦隊を指揮した経験のない方にこれをお任せするのはどうかと」
「だから艦隊の指揮は今してるって――」
「はっきり申し上げますが、非正規の寄り集まりなど艦隊の内に入りません」
瑞鶴と扶桑に言い争いは終わりが見えず、全くもって非生産的な時間が過ぎていった。
「姉さん、この時間何なの? もう帰りたいのだけど」
山城が空気を読まずに言い放った。
「そう言いましても、誰が旗艦かは必ず決めなければなりません」
「じゃあ妙高にでもやらせたら?」
「ふえぇ!?」
「私は別に構わないけど」
「瑞鶴さん!?」
「そう言えば、妙高さんは艦隊旗艦を務めたこともありましたよね?」
「ま、まあ、一応、珊瑚海海戦では機動部隊旗艦をしましたが……」
珊瑚海海戦では翔鶴と瑞鶴を中心とするMO機動部隊を麾下に入れていた。
「では妙高さんにやってもらいましょう。決まりです」
「い、いいんでしょうか……」
瑞鶴も扶桑もお互いに譲る気がないし、信濃は艦隊旗艦を務めたことがなく、敵味方識別装置のことを知らない大鳳は都合が悪かろうということで、結局妙高が旗艦を任されることとなった。もちろん第六・第七艦隊の面々にはそれぞれの旗艦を通して命令を伝えてもらうことになる。
第六艦隊の艦艇は扶桑・隼鷹・飛鷹・愛宕・熊野・暁・雷・電であり、第七艦隊の艦艇は山城・龍驤・千歳・千代田・最上・三隈・陽炎・不知火である。信濃・大鳳・瑞鶴を合わせれば空母8隻という大艦隊だ。
「愛宕がいるのね。高雄も連れてくればよかったわ」
愛宕は高雄型重巡洋艦二番艦である。高雄とも仲が良かったと聞いているので、高雄を引き合わせればよかったと、瑞鶴は思った。
「高雄は修理中ですし……あまり混乱を招くことはしない方がいいかと……」
妙高は言う。今はアメリカとの戦いに集中すべきで、取り敢えず敵味方識別装置のことは置いておこうと。
「ま、それもそうね。そう言えば、あなたの妹達はどこにいるの?」
「妙高の妹達はシンガポールとかインドとかに配置されていた筈です。妙高が帝国海軍にいた頃は、ですが」
「なら暫くは会えなさそうね」
「ま、まあ、そうですね……」
「なんかごめん」
それはそれとして、瑞鶴と妙高は早速、グアンタナモ基地の地上施設で扶桑と山城に会うことにした。妙高も特に縁がなく、船魄の彼女達とは会ったことがなかった。
「瑞鶴さんはこちらでよろしかったでしょうか?」
部屋に入ってきたのは、白く非常に長い髪に緑の目、紅葉色の着物を着た、性格が良さそうなのが溢れ出している少女であった。
「ええ、私が瑞鶴よ」
「お初にお目にかかります。わたくしは扶桑型戦艦一番艦の扶桑と申します。よろしくお願いいたしまね」
部屋に足を踏み入れて早々、扶桑は優雅にお辞儀をした。その礼儀正しさに瑞鶴も無意識に背筋を伸ばしてしまう。因みに扶桑は明治時代に起工された最後の戦艦であり、妙高や長門より遥かに年上である。
「え、ええ、よろしく。山城はどうしたの?」
「山城ならこちらに」
扶桑に続いて入ってきたのは、扶桑とは対照的に短髪で、かつ非常にやる気のなさそうな少女であった。
「ほら、山城、挨拶をしないと」
扶桑が促すと、山城は心底面倒臭そうに溜息を吐いて、嫌々ながらと言った様子で応えた。瑞鶴にとってはそちらの方が寧ろやりやすくあったが。
「…………扶桑型戦艦二番艦、山城よ」
「そう。私は瑞鶴よ。よろしくね」
「はあ。私とはあまり関わらない方がいいわ。不幸が移るから」
「不幸?」
「山城ったら、自分のことを不幸体質だと思い込んでいるんですよ。そんなのは思い込みだと常々言いつけてあるのですが」
「思い込みなんかじゃないわ。私は呪われてるのよ」
「随分重症ねえ……」
「それは一旦置いておいて、話し合いを始めましょう」
「そうね。あんまり時間もないし」
アメリカ艦隊は既に出撃している。無駄話をしている暇はない。
「ところで、そちらの方はどなたなのですか?」
扶桑は妙高に視線を移す。
「あ、すみません、自己紹介が遅れました。私は妙高っていいます」
「妙高さんでしたか。あなたも、よろしくお願いいたしますね」
「は、はい……」
扶桑の所作が余りにも大人びており、妙高は畏れ多くて縮こまってしまう。これが明治最後の戦艦の威厳かと。
「あんたと扶桑でそんなに歳は変わらないでしょうに。何でそんなに怯えてるのよ」
「いやいや、10年くらいの差はありますから……」
「そうなの? 私昭和生まれだから、大正のことはあんま分かんないのよね」
瑞鶴からすると、扶桑型戦艦も長門型戦艦も妙高型重巡洋艦も大体同じ頃に生まれたようなものなのである。
「そんなテキトウな……」
「確かに瑞鶴さんはこの中で唯一の昭和生まれですね」
「そう、その話よ。誰がこの艦隊を指揮するかって話。私に任せてもらおうと思うんだけど、扶桑、山城、異論はないわね?」
瑞鶴は反論を許さぬ勢いで捲し立てる。が、扶桑にはそういう話術は通じない模様である。
「あなたが艦隊の指揮を執ると? お言葉ですが、一艦隊の旗艦すら経験したことのないあなたがですか?」
「私はこれまで月虹を指揮して生き残らせてきたわ。それで十分でしょ」
「たった4隻の艦隊など……」
「文句ある? それに、航空機のない時代に生まれたあんた達に指揮は任せられないわ」
「そう言われてしまうと、確かにあまり言い返せないのですが。とは言えわたくしも、空母の指揮くらいしたことはありますよ」
「そうなの? でも指揮したことがある程度じゃねえ。実戦経験なんてないでしょ?」
「確かに、我々第六艦隊は基本的に治安維持程度しかしたことがありません。山城もそうですよね?」
「ええ、そうよ」
「じゃあやっぱりダメじゃない」
「しかし艦隊を指揮した経験のない方にこれをお任せするのはどうかと」
「だから艦隊の指揮は今してるって――」
「はっきり申し上げますが、非正規の寄り集まりなど艦隊の内に入りません」
瑞鶴と扶桑に言い争いは終わりが見えず、全くもって非生産的な時間が過ぎていった。
「姉さん、この時間何なの? もう帰りたいのだけど」
山城が空気を読まずに言い放った。
「そう言いましても、誰が旗艦かは必ず決めなければなりません」
「じゃあ妙高にでもやらせたら?」
「ふえぇ!?」
「私は別に構わないけど」
「瑞鶴さん!?」
「そう言えば、妙高さんは艦隊旗艦を務めたこともありましたよね?」
「ま、まあ、一応、珊瑚海海戦では機動部隊旗艦をしましたが……」
珊瑚海海戦では翔鶴と瑞鶴を中心とするMO機動部隊を麾下に入れていた。
「では妙高さんにやってもらいましょう。決まりです」
「い、いいんでしょうか……」
瑞鶴も扶桑もお互いに譲る気がないし、信濃は艦隊旗艦を務めたことがなく、敵味方識別装置のことを知らない大鳳は都合が悪かろうということで、結局妙高が旗艦を任されることとなった。もちろん第六・第七艦隊の面々にはそれぞれの旗艦を通して命令を伝えてもらうことになる。
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