上 下
28 / 326
第二章 第五艦隊

船魄紹介【長門】

しおりを挟む


【長門(ながと)】
・艦として
 ・艦種:戦艦
 ・艦級:長門型戦艦一番艦
 ・前級:伊勢型
 ・次級:大和型
 ・建造:呉海軍工廠
 ・進水日:1919年11月9日
 ・所属:第五艦隊
 ・全長:225m
 ・最大幅:34.6m
 ・基準排水量:39,000トン
 ・対艦兵装:四十五口径三年式四一センチ連装砲×4 五十口径三年式十四センチ砲×12
 ・対空兵装:四十口径八九式十二センチ七連装高角砲×12 九六式二十五ミリ連装機銃×26 同単装機銃×32
 ・対潜兵装:なし
 ・搭載機:約4機(偵察用)

 艦名は通例通り旧国名で、明治維新の立役者毛利藩のあった長門国にちなみ、初使用。

 大東亜戦争では大和型に次いで新しい戦艦であったが、海軍休日時代を挟んでいるので竣工は1920年と、旧式と言われても仕方がない艦齢である。建造時は世界最強最速の戦艦であり『世界七大戦艦』とも呼ばれた。長きにわたって連合艦隊旗艦を務め、大和型戦艦が長らく極秘であったこともあいまって、帝国臣民に最も親しまれた戦艦と言ってもいいだろう。

 世界七大戦艦というのは実際のところ日本でしか使われていない名前であるが、これは海軍休日時代において41cm砲を搭載する戦艦がこの7隻だけという意味である。本艦はその中でも史上初めて41cm砲を搭載する戦艦であった。本艦の登場は第一次世界大戦以降の建艦競争を増々激化させ、ワシントン海軍軍縮条約の原因の一つとなったことは間違いない。

 大東亜戦争前には1923年の関東大震災の救助、1937年の第二次上海事変では陸軍の輸送任務などを行った。

 大東亜戦争開戦時には連合艦隊旗艦を務めており、長門から真珠湾攻撃の実行が命令された。1942年2月に連合艦隊旗艦は大和に移され、以降長門は過剰なほどに温存されて内地で過ごすことになる。1943年6月8日、柱島泊地にて、妹の陸奥が目の前で原因不明の事故を起こし爆沈した。

 1943年8月からはトラック諸島に配属され、1944年2月からはリンガ泊地に配属されるが、依然として敵艦隊と戦闘に及ぶことはなかった。6月のマリアナ沖海戦では米軍の空襲を受けるが、損害軽微であった。

 1944年10月、レイテ沖海戦においては武蔵の沈没を見届け自身も大破。内地に回航されて修理及び船魄化回収を受ける。1945年12月のサンフランシスコ攻撃から参戦し、上陸の支援などを行った。

 戦後、連合艦隊司令部が再び軍艦に移されるに当たり、大和型戦艦が全て沈んだことで再び連合艦隊旗艦を務めたが、最新鋭の和泉型戦艦の竣工に伴ってこの任を解かれ、以後はアメリカ方面を取り仕切っている。


・船魄として
 ・技術系統:日本式第一世代
 ・身長:168cm
 ・体重:76kg
 ・血液型:B型
 ・髪:黒
 ・目:黒
 ・好きなもの:秩序・温泉
 ・嫌いなもの:原子爆弾・幽霊

 絵に描いたような軍人口調で話し、中身も秩序と規律を重んじ正義を為す軍人そのもの。同僚達とは仲良くしたいとも思っているものの、かつての連合艦隊旗艦というイメージが強すぎてなかなか距離を縮めてもらえない。原子爆弾の話を聞くと何故か悪寒がする。帝国海軍の重鎮として第一艦隊の空母達や和泉型戦艦など他の主力艦達と適度な交流を保っているものの、政治に興味がなく中央の情勢には疎い。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。

千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。 風月学園女子寮。 私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…! R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。 おすすめする人 ・百合/GL/ガールズラブが好きな人 ・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人 ・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人 ※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。 ※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)

女子高校生集団で……

望悠
大衆娯楽
何人かの女子高校生のおしっこ我慢したり、おしっこする小説です

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ

俊也
ライト文芸
実際の歴史では日本本土空襲・原爆投下・沖縄戦・特攻隊などと様々な悲劇と犠牲者を生んだ太平洋戦争(大東亜戦争) しかし、タイムスリップとかチート新兵器とか、そういう要素なしでもう少しその悲劇を防ぐか薄めるかして、尚且つある程度自主的に戦後の日本が変わっていく道はないか…アメリカ等連合国に対し「勝ちすぎず、程よく負けて和平する」ルートはあったのでは? そういう思いで書きました。 歴史時代小説大賞に参戦。 ご支援ありがとうございましたm(_ _)m また同時に「新訳 零戦戦記」も参戦しております。 こちらも宜しければお願い致します。 他の作品も お手隙の時にお気に入り登録、時々の閲覧いただければ幸いです。m(_ _)m

処理中です...