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第四話 非日常
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第四話 非日常
始業時間が近くなると、教室は次第に賑わい始めた。
オレは昨日あったことを極力思い返さないようにして、自然体で振る舞った。意識している時点でもはや自然体とは呼べないが、そういうこともひっくるめてひたすら何も考えずに過ごすことにした。どのみち取り繕えばボロが出る。朝一の三嶋との会話で、それを実感してしまったからだ。
登校した何人かのクラスメイトと挨拶を交わして話す。笑顔を浮かべ、英語の課題どこだったっけ、当てられるかな、などとつまらない会話をする。
チャイムが鳴り、オレの周りにいた奴らが散り散りになって着席すると、ほっと胸を撫で下ろした。人と話すだけでこんなにも緊張するのは、これまでのオレの人生にはない感覚だった。
授業が始まるとどうしても上の空になる。
教師の話はほどほどに聞き流し、オレは医者に言われたことについて考えていた。
――オメガになったとはいえ、体はまだ変化の最中です。ヒートや、それに伴う体調不良など、いつ頃から発現するかは分かりませんが、いつ来てもおかしくはないと覚悟しておいてください。
オレが学園に通い続けることに両親がいい顔をしなかった大きな理由は、この身体の変化のせいだろう。
オメガの特徴が現れれば、薬か何かで早急に対処しなくてはならない。ただ、そんな昨日の今日で変化が訪れるわけがない、という根拠のない自信もあった。簡単にオメガになってたまるかという、個人的なプライドの問題でもある。
三嶋の首を見た時のぞっとした感覚は忘れがたい。
あれがオレの首にも巻かれる日が来るのだと、考えたくは、なかった。
午前の授業が終わり、昼休みに入ると、オレはクラスのいつものメンバーと連れ立って食堂へ向かった。
注文を終え、トレイを持って辺りを見回し、空いている適当なテーブルを陣取る。
席につくなり、隣に座った結城がニタニタと笑いながら口を開いた。
「てか聞いて。俺、彼女できました~」
その発言に場がわっと盛り上がる。
「え、待って。聞いてない」
向かいに座る篠原が、ぎょろりとした大きな目をさらに大きく見開いて言った。
「何秘密にしてんだよ! そういう雰囲気全然なかったくせに!」
続けて、篠原の隣に座った波多野が唇を尖らせる。結城はしまりのない顔で、
「いや、お前らに色々話してさあ……もし上手くいかなかったら、すっげー恥ずかしいじゃん」
と言って、トレイの横に置いていたスマホを拾い上げると、つるつると画面を撫で始めた。
「写真あんだろ。早く見せろよ」
波多野が身を乗り出して結城を急かす。たわんだネクタイが目の前に置かれたうどんのお椀に入りそうになっていたので、オレは波多野に一声掛けようとしたが、じゃーん、という浮かれた結城の声でかき消されてしまった。
「……かわいい」
画面を見た篠原がつぶやいた。
おーっ! と波多野も喜色を浮かべて声を上げる。
結城が真正面に突き出したスマホの中身は、幸か不幸かオレの位置からは見えなかった。この場のテンションに合わせなくてはと思う一方で、今の状態では同じように盛り上がろうとしても顔が引き攣ってしまいそうだった。
「どこで知り合ったん? つーかオメガ? ベータ? ……まさかのアルファ?」
波多野の言葉に、オレの肩がびくりと震える。
「内緒~」
「えーっ、おい!」
「お前よくそんな暇あるね、毎日勉強部活その他諸々……忙しすぎて出会いとかねーわ」
呆れたように篠原が言い、そのまま、いただきますと手を合わせ、箸を取る。
オレも合わせるようにしてスプーンを掴んだ。カレー皿に当たった指が温かい。
波多野はうどんが伸びるのもお構いなしに行儀悪く頬杖をつき、夢見る乙女のように溜息を吐いた。
「オレも、誰でもいいから付き合ってみてえ~。どうせならオメガがいい」
「誰でもいいならいるじゃん、あいつ」
――俺達のクラスに。
結城がうっすらと意地の悪い笑みを浮かべた。
会話に入ってきていないオレに気付いたのだろう、そのままこちらを向いて、なあ? と同意を求めてくる。オレは動きを止めた。
咄嗟に、何と言ったらいいのかわからなくなって、言葉に詰まる。
「……三嶋ぁ? ないない。あいつ暗いし。なんかキモいし。あと俺より身長デカいの、普通にムリ」
波多野のつまらなそうな返事に、結城の視線がふいとオレから逸れた。
「ウソウソ。冗談だって~。まー三嶋はないよな」
「つーかあいつ、オメガのくせに雰囲気がさあ……出しゃばってるワケじゃないけど、なーんか癪に障るんだよなあ……」
多分、昨日までのオレだったら。結城たちに迷いなく同調していただろう。
何の違和感も抱かず、笑い飛ばしていただろう。しかし今は静かに冷や汗をかくだけだ。
会話をせずに済むよう、慌ててスプーンをカレーに沈め、すくい取って口に運んだ。辛口と言われて受け取ったはずが、ちっとも味が分からない。
その時。
オレ達の居るテーブルに、ドンッ、と強い衝撃が走った。水を打ったように会話が止む。
ぶつかったであろう背の高い生徒は通路に立ったまま、緩慢な動きで頭を下げた。
「……すんません」
それが先程話題にしていた三嶋本人だと気付き、オレたちは黙り込む。
波多野の口から、やべ、と囁くような一言が漏れた。
結城はついさっきまでのだらしのない表情を引っ込め、にっこりと如才ない笑みを浮かべると、
「別に、大丈夫だから」
と早口で言った。
三嶋は相変わらず長い前髪を垂らしていて、その表情は読めなかった。上半身を前後に揺らすような、会釈ともなんともつかない微妙な反応を返して、速やかにテーブルを去っていく。
三嶋がいなくなると、波多野はわざとらしく息を吐き出した。
「は~~…あいついたのかよ……聞いてたかな」
「いっつも教室で一人で食ってる気がしたけどね。食堂来る日もあるんだな」
「タイミング悪ぃ~」
一線を引かれ、表面上では波風立てずになあなあに。そして陰では軽んじられて。
――もしオレがオメガだとバレたら。
想像を巡らす。
最初は腫れ物に触るような扱いを受ける。その後は、きっと掌を返すように。今みたいにこそこそと噂の種になる。
友達だと、仲間だと思っていた奴らにそんなことをされたら、きっと耐え難いほどにショックだろう。
そしてどんな仕打ちを受けるにせよ、ここにはいられなくなる。
スプーンを握る手に力がこもる。
――絶対にバレてはいけない。
胸の中で、その決意だけが強く育っていった。
始業時間が近くなると、教室は次第に賑わい始めた。
オレは昨日あったことを極力思い返さないようにして、自然体で振る舞った。意識している時点でもはや自然体とは呼べないが、そういうこともひっくるめてひたすら何も考えずに過ごすことにした。どのみち取り繕えばボロが出る。朝一の三嶋との会話で、それを実感してしまったからだ。
登校した何人かのクラスメイトと挨拶を交わして話す。笑顔を浮かべ、英語の課題どこだったっけ、当てられるかな、などとつまらない会話をする。
チャイムが鳴り、オレの周りにいた奴らが散り散りになって着席すると、ほっと胸を撫で下ろした。人と話すだけでこんなにも緊張するのは、これまでのオレの人生にはない感覚だった。
授業が始まるとどうしても上の空になる。
教師の話はほどほどに聞き流し、オレは医者に言われたことについて考えていた。
――オメガになったとはいえ、体はまだ変化の最中です。ヒートや、それに伴う体調不良など、いつ頃から発現するかは分かりませんが、いつ来てもおかしくはないと覚悟しておいてください。
オレが学園に通い続けることに両親がいい顔をしなかった大きな理由は、この身体の変化のせいだろう。
オメガの特徴が現れれば、薬か何かで早急に対処しなくてはならない。ただ、そんな昨日の今日で変化が訪れるわけがない、という根拠のない自信もあった。簡単にオメガになってたまるかという、個人的なプライドの問題でもある。
三嶋の首を見た時のぞっとした感覚は忘れがたい。
あれがオレの首にも巻かれる日が来るのだと、考えたくは、なかった。
午前の授業が終わり、昼休みに入ると、オレはクラスのいつものメンバーと連れ立って食堂へ向かった。
注文を終え、トレイを持って辺りを見回し、空いている適当なテーブルを陣取る。
席につくなり、隣に座った結城がニタニタと笑いながら口を開いた。
「てか聞いて。俺、彼女できました~」
その発言に場がわっと盛り上がる。
「え、待って。聞いてない」
向かいに座る篠原が、ぎょろりとした大きな目をさらに大きく見開いて言った。
「何秘密にしてんだよ! そういう雰囲気全然なかったくせに!」
続けて、篠原の隣に座った波多野が唇を尖らせる。結城はしまりのない顔で、
「いや、お前らに色々話してさあ……もし上手くいかなかったら、すっげー恥ずかしいじゃん」
と言って、トレイの横に置いていたスマホを拾い上げると、つるつると画面を撫で始めた。
「写真あんだろ。早く見せろよ」
波多野が身を乗り出して結城を急かす。たわんだネクタイが目の前に置かれたうどんのお椀に入りそうになっていたので、オレは波多野に一声掛けようとしたが、じゃーん、という浮かれた結城の声でかき消されてしまった。
「……かわいい」
画面を見た篠原がつぶやいた。
おーっ! と波多野も喜色を浮かべて声を上げる。
結城が真正面に突き出したスマホの中身は、幸か不幸かオレの位置からは見えなかった。この場のテンションに合わせなくてはと思う一方で、今の状態では同じように盛り上がろうとしても顔が引き攣ってしまいそうだった。
「どこで知り合ったん? つーかオメガ? ベータ? ……まさかのアルファ?」
波多野の言葉に、オレの肩がびくりと震える。
「内緒~」
「えーっ、おい!」
「お前よくそんな暇あるね、毎日勉強部活その他諸々……忙しすぎて出会いとかねーわ」
呆れたように篠原が言い、そのまま、いただきますと手を合わせ、箸を取る。
オレも合わせるようにしてスプーンを掴んだ。カレー皿に当たった指が温かい。
波多野はうどんが伸びるのもお構いなしに行儀悪く頬杖をつき、夢見る乙女のように溜息を吐いた。
「オレも、誰でもいいから付き合ってみてえ~。どうせならオメガがいい」
「誰でもいいならいるじゃん、あいつ」
――俺達のクラスに。
結城がうっすらと意地の悪い笑みを浮かべた。
会話に入ってきていないオレに気付いたのだろう、そのままこちらを向いて、なあ? と同意を求めてくる。オレは動きを止めた。
咄嗟に、何と言ったらいいのかわからなくなって、言葉に詰まる。
「……三嶋ぁ? ないない。あいつ暗いし。なんかキモいし。あと俺より身長デカいの、普通にムリ」
波多野のつまらなそうな返事に、結城の視線がふいとオレから逸れた。
「ウソウソ。冗談だって~。まー三嶋はないよな」
「つーかあいつ、オメガのくせに雰囲気がさあ……出しゃばってるワケじゃないけど、なーんか癪に障るんだよなあ……」
多分、昨日までのオレだったら。結城たちに迷いなく同調していただろう。
何の違和感も抱かず、笑い飛ばしていただろう。しかし今は静かに冷や汗をかくだけだ。
会話をせずに済むよう、慌ててスプーンをカレーに沈め、すくい取って口に運んだ。辛口と言われて受け取ったはずが、ちっとも味が分からない。
その時。
オレ達の居るテーブルに、ドンッ、と強い衝撃が走った。水を打ったように会話が止む。
ぶつかったであろう背の高い生徒は通路に立ったまま、緩慢な動きで頭を下げた。
「……すんません」
それが先程話題にしていた三嶋本人だと気付き、オレたちは黙り込む。
波多野の口から、やべ、と囁くような一言が漏れた。
結城はついさっきまでのだらしのない表情を引っ込め、にっこりと如才ない笑みを浮かべると、
「別に、大丈夫だから」
と早口で言った。
三嶋は相変わらず長い前髪を垂らしていて、その表情は読めなかった。上半身を前後に揺らすような、会釈ともなんともつかない微妙な反応を返して、速やかにテーブルを去っていく。
三嶋がいなくなると、波多野はわざとらしく息を吐き出した。
「は~~…あいついたのかよ……聞いてたかな」
「いっつも教室で一人で食ってる気がしたけどね。食堂来る日もあるんだな」
「タイミング悪ぃ~」
一線を引かれ、表面上では波風立てずになあなあに。そして陰では軽んじられて。
――もしオレがオメガだとバレたら。
想像を巡らす。
最初は腫れ物に触るような扱いを受ける。その後は、きっと掌を返すように。今みたいにこそこそと噂の種になる。
友達だと、仲間だと思っていた奴らにそんなことをされたら、きっと耐え難いほどにショックだろう。
そしてどんな仕打ちを受けるにせよ、ここにはいられなくなる。
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胸の中で、その決意だけが強く育っていった。
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