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11:屋上で焼いてかない?

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俺は塗黒ぬりぐろ轟太どんた

銀髪褐色男子高校生で、
緑色のカラコン入れた如何にもなチャラ男だ。

親から受け継いだ美人遺伝子を最大限に
利用し、ムカつくリア充共をネトっては
捨てまくってきた。

ネトリクズと呼ばれる一方、
ウザリア充を毛嫌いしてる連中からは
リア充爆発屋として英雄扱いを受けている。

依頼される事も多々あり、
アルバイトよりも楽で高給。
こんな美味い闇商売、やめらんねぇよ。

俺は昨日貰った報酬札を手でペラペラと
擦り、自身の待遇に改めて喜びを
噛みしめる。
 
「おい。」

この声は………

「なんだよ。」

「どうしてネトった。
俺の元カノは……結婚したのか?
………俺意外の奴と。」

「仕事だ。あと結婚したかはしらん。」

「依頼者は。」

「残念だな、仕事柄答えられねぇんだ。」

「だよな。
口軽かったらその商売成り立たねぇし。」

「御名答、分かったらさっさと帰れ。」

俺に執拗にダル絡みしてくるこの男。
最近爆発させた奴だ。

仕事柄、よく根に持たれて
こうゆう輩から色々とされるが、
殴ってやればすぐ大人しくなる雑魚だ。

コイツもそのクチだろう。
今は目立った復讐をしてこないし、
適当にあしらう位でいい。

「待って下さい。」

「んあ?」

「塗黒さんって、最近色落ちてませんか?」

確かにそうだ。
定期的にサロンで焼いてるが、
この頃は仕事に夢中て忘れていた節がある。

「良かったらさ、
俺ん家の屋上で焼いてかない?
清水さんからいい塗り薬も貰ったし。」

「いやそれ見た事ねぇけど日焼け止めだろ。
俺は焼きてぇんだよ、いらねぇ。」

「違う違う。これはその〈逆〉なんだよ。」

「つまりは日焼けを促進する薬って事かよ。
面白えじゃねぇか、乗ってやるよ。」

サロン代が浮くに越した事はない。
その分の金を自由に使う余裕が出来るんだし。

さて、何に使おうか。
と、悩んでいる内に奴の家へと
無警戒で上がっていた。

正直怪しさは満点なのだが、
こんなヒョロガリの不意打ち程度なら
簡単に対処出来る。

「ここが、屋上だよ。」

流れでもう屋上までついちまったよ。
一軒家ってだけあって屋上も
それなりの広さだな。

丁寧なことにマットまで人数分用意済みか。
コイツ、意外と優しい奴なのでは?

青春を奪った俺に対しての態度じゃねぇぞ。

「何棒立ちしてんだよ。
早くマットに寝そべって。」

「お、おう。」

俺は言われるがままに、する。

「じゃ、塗るね。」

手際よく塗っていく男。
3分もしない内に全身に塗りたくられた。
その後の日光浴タイムはサロンとは
違った自然そのものの温もりを与えてくれる。

まるで全身の疲れが解れてくような。
そんな温もり。
ふかふかのマットと相まって………最高だ。

たまにはこんな焼き方も悪かねぇ。
中々いいモン持ってんじゃねぇか。

「俺は勿論、日焼け止め日光浴するけどね。」

「勝手にしてろ。」  

「ねぇ知ってる?」

「お前いつ
豆のマスコットキャラクターになった?」

「違ぇよ!
てか、見た目の割に
そのキャラ知ってるって意外だよ塗黒君。」

「 ………別にいいだろ。」

「そうだね、じゃ本題に戻るか。」

「本題? 
そういやなんか言いそびれてたなお前。」

「誰のせいだとッ! ーーもういいや。
でさ、その塗り薬にはもう一つ効果が
あるんだよ。」

「例えば?」

「そうだね~、
例えば《女の子》になるとか。
ね? 清水さん。」

男は返事を求めるように彼女へ顔を向ける。

「えぇ。その通りよ。」

待て、いつから清水さんはここに居た?
そもそもこいつは………まさかっ!?

「おっと、もうお気づきか。
そうさ、清水・雫に俺と彼女を別れさせるよう
依頼させたのはこの俺自身だ。」

「何故だ! 
あそこまでラブラブだったじゃねぇか。」

「あぁそうだとも!
でもなぁ、3年待ってヤラせてくれねぇのは
おかしいだろぉ!!

毎回誘う度に心の準備が……って
言われる気持ちがお前にわかるかよ!?
納得行かねぇよなぁオイ!!
じゃあ捨てたモン勝ちだろぉ!!」

「てめぇ……そんなだからっ!」

「なんか言ったか? 
まぁいい、お楽しみといこうか。」

ダメだ。完全に暴走してやがる。
それも思春期拗らせた童貞レベルに。
俺が何かを言っても馬耳東風。
 
ならば。

「オイ清水ッ!  この馬鹿止めやがれ!」

その返事を待ったと言わんばかりに、
〈人魚〉は妖艶に嗤う。

「やだよーん。
君はこれからが一番楽しいんだから。
そこの男がぁ~嫌でも分からせてくれるよ?」

ダメだ。
そもそもグルなのに助けを乞うこと自体
間違っていた。

最早万策尽きた? んな訳ねー。
コイツに俺が誰であるか、
分からせるのは俺の方だ。

拳で!!

ぽふっ。

「 へ?」

俺の拳が、受け止められた。

思わず間の抜けた声が俺の鼓膜を擽る。
それは異様に高くてまるでアニメの
ヒロインのみたいで………

「くハッ、くははっ!
こりゃあ大成功だなぁオイ!」

「何が大成功だってんだ。
俺の声を弄って弱体化させた事かよ。」

「違うな……こういう事だッ!」

「んんっ!? ~~っ♡♡?」

乳首から感じた事無い鋭利な刺激が
快楽の電流として駆け回り瞬時として
足腰から力を奪う。

「な、何がどうなって……」

「まだ理解できないのか。
見てみろよ、自分の胸をよォ。」

黒くニヤける男に従って視線を下へ遣る。
そこにあるのは鍛え上げられた逞しい
胸筋などはなく。

代わりに男を欲情させんとばかりに
柔らかな巨乳が出来ていた。

その理解を悟るのを待ったとばかりに
下腹部から知らぬ刺激が畳み掛ける。

「ーーんはぁっ♡♡♡」

「胸だけじゃねぇんだぜ。
今お前は初めてメスイキしたんだ。
女の子の大事なトコロでなぁ。」

「くっ、俺はこんなの知ったこっちゃねぇ。」

「元ヤリチンだけあって、強情だなぁ。
でも2連続潮吹き晒して説得力ねぇぞ。
ヤリチンって感じにくいと思ったが
それはどうやら杞憂だったな。」

「うっせぇ。」

「にしてもスゲーなこの効果。
元が美形なだけあって女の子指定だけでも
美少女になるし絵になるなぁ。」

聞いても無い事をグチグチ言いやがって、
マジで何なんだコイツ。

「流石《俺の彼女》だ。
ね、《響ちゃん。》」

そう、俺は男だがコイツの彼女だ。
そして俺の名は塗黒・響。
生まれた時から身体が女の子だが俺は男だ。

「うんうん、面白いからTS要素。
もとい男性自覚は残しておこっかな。」

何を言っているんだ遠くんは。

「それに、《俺にゾッコン》だもんな。
今だって
《セックスしたくて堪らない》だろ。」

「当たり前だろ。
ほら、さっさとチンコだせ。」

「はいよ。」

チャックの開く音と同時に
空に晒される滾った肉棒は、彼の象徴。
俺は釘付けになってソレを必死にしゃぶる。

あぁ、これが遠の♡♡

「やっぱヤリチンすっげぇ!!
男の弱点知り尽くしたフェラじゃんか!
くっ、出るぜ!!!」

びゅるるゆん!!

「ぷふぁ、もう待ちきれねぇよ遠。」

俺は自ら男根を乞う雌の姿勢を取る。
遠は笑顔で頷いてソレを挿れた。

膣内に広がる愛の温もりと快楽。
それは自然と俺の心や表情も解す程に
心地が良いもの。

揺らぎと快楽は次第とその勢いを増す。

「んっ♡ んっ♡ ひゃんっ♡♡
俺ぇ♡ 男なのにパイパンまんこ 
じゅぷじゅぷに犯されて感じちゃってるよぉ♡
やあっ♡ コレ気持ちいぃ♡♡」

パンパンッ! パンパンッパンッパンッ!

「らめへぇっ♡ なんかクるっ♡♡
女の子の身体でイッちゃうぅぅっ♡♡♡」

「奇遇だな、俺もだ!! イクぞっ!!」

びゅるるるるるるぅぅうううう!!!



ぬぽっ。

「 はぁ♡ 遠くん、気持ち良かったよ。」

「俺も響に喜んで貰えて何よりだ。
つーかさ、響。」

「ん?」

「リア充爆発屋。って知ってるか。」

「何それ?」

「ふっ、成功だな。」

「何が成功だって。」

「気にしないでくれ、
ちょっとした戯れ言さ。」

「うん、気にしないで置くよ。
だって俺達の愛は誰にも引裂けないからな♡」


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