俺の好きな幼馴染みは別な人が好きなようです。だが俺のことも好きかもしれない

希望

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新しい生活

既視感を感じる

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なんであんなにイケメンはいっつも自信満々なんだ？自分が話しかければ誰でも落とせるとでも思っているのだろうか。

｢はぁー誰にでも平等に接するのやめようかな？｣

イケメンで勘違い野郎ほど厄介なものはないしな。イケメンで自信を持っているぶん勘違いの度合いその反撃も違うからな。

｢人を見て判断するんだな。勘違いしそうなやつだけでいい思うけど｣

地味なやつも勘違いしやすい。モテテないぶん普通に接していると、気があるんじゃないかと勘違いする。それがストカーに繋がったりするものだから厄介だ。まぁモテないと自覚してるやつには問題ないんだが。

｢うーんそうだね。過去にストカーもされたことあるし｣

それだけ勘違いをしてるやつを量産してるってことだろう。こんな美少女がモテないやつに話しかけて普通の反応したら勘違いする気持ちも分からなくないが。まぁ学校内でファンクラブあるくらいたから今はそんなに告白はされてないらしいが。

｢ストカーはマジで気を付けろよ｣

｢大丈夫だよ。いつのまにかその人捕まっていたし｣

ファンクラブのメンバーが捕まえたか。あれその時点でファンクラブの人達もストカーしてるんじゃないだろうか。まぁ害はないから黙っておこう。

するとチャイムが鳴り、ホームルームが始まったので俺たちは前を向いた。いつもと変わらないホームルームかと思われた。しかしなぜか菅井先生に名指しされて放課後職員室に行くことが決まった。

｢めんどくせぇー。俺なんにもやってないだろう｣

｢あれは獲物を狙った目だったね。婚活がうまくいってないからってせいとを狙うなんて先生としてどうなの？｣

｢単なる興味本位だろう。婚活がうまく行ってないのは確かだが、さすがにせいとを狙ったりはしないだろう。モテるし｣

それよりもさっき皆が近づいてきたとき既視感を感じたんだが気のせいか？前もいきなり評価が上がったような気がしたが。

記憶喪失になる前のことか？それなら納得だ。なにをしたまでは分からないが。

｢まぁいいや。一応気を付けて｣

そう言うと授業が始まった。その間なぜか上村がこっちをジーと見てきていた。なにドラフト候補を倒したのかいけなかったのか？上村は無類のイケメン好きで有名だし。

授業が終わると、上村がこっちに来た。微笑携えながら。いじめができて嬉しいのか？俺はやるべきことをやっただけで悪いことはしていないぞ。

｢菊地くん。昨日はいいピッチングだったねー。私野球好きなのよ｣

なんだ何かしてくるわけじゃないのか。ドラフト候補を倒したこで興味をもったてことか。まぁすぐに失せるだろうけど。

｢そうか、昨日から視線がすごいんだが、そんなにすごいことやったかね｣

｢すごいわ、ドラフト候補を投げ勝ったものね。推しは手越くんだったけど昨日の投げっぷりをみて菊地くんのファンになったのよ｣

なんか既視感を感じる。前もこんなことがあったような。記憶喪失になる前も野球かなんかやったのか？

｢高校ではもうやらないの？｣

｢助っ人として呼ばれればまたやるつもりだ｣

｢楽しみだわ。案だけの実力を疲労したなら大学からの推薦もくるんじゃないかしら？｣

大学ね、俺は一般入試で東京六大か筑波大学のどれかを受けるつもりだか。推薦だと好きな学問を学べないからな。心理学とか学びたいと思っている。

｢推薦だと人気ない学部に飛ばされだろうから、一般入試で入るぞ｣

｢まぁうちは進学校ですしね。一般でも余裕でしょう｣

｢筑波にしようか悩んでるところだが｣

｢東京大学には行かないのかしら？｣

あそこはさすがに難しすぎる。まぁ入れればエースにはなれるだろうが。東大に入れるのは尾関先輩や長濱先輩だろう。まぁあの二人は既に東大に入っているんだが。

｢あそこは難しすぎて俺じゃ無理だ｣

特に数学とか2次試験ではきつい。私立や筑波大学なら2次試験に数学がないからベストだ。それにどっちも強豪だから野球を楽しめる。

｢でもあなた文系ならトップクラスよね。数学くらいなら私が教えてもいいのだけれど｣

｢いやいい。数学は公式を見るのだけでも嫌だから｣

｢どんだけ嫌いなのよ｣

あんなの魔術にしか見えないだろう。数学が得意なやつは頭がいいというレベルじゃない。別次元だ。だから夏蓮とか長濱先輩とか頭がよすぎるのだ。

｢まぁいいだろう。俺部活だからまた明日な｣

上村は控えめに手を胸の前で振っていた。なにそれ可愛い。夏蓮の方を向くと、なぜか不機嫌そうな顔をしていた。俺何かしたっけ？

｢ずいぶんと楽しそうに会話してたね｣

嫉妬か。夏蓮は大切な幼馴染みをとられると思っていたのだろう。あれなんかこれも既視感がある。

｢野球好きだったからな進路でちょっと話していたんだ｣

｢ふぅーんまぁいいや。部活行こう｣

俺は帰る準備をして夏蓮と一緒に教室をでた。男の嫉妬の視線には慣れた。廊下を歩いていると、菅井先生に会った。あ、やべ職員室に行くの忘れていた。

｢菊地くん職員室に来てと言ったよね？｣

｢はは、ちょっと忘れてまして｣

そのまま職員室に行く事になった。夏蓮は職員室の前で時間を潰すと言っていた。

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