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新しい生活

みつきさんに出会う

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迷うな。夏蓮も被るから下手なものは選べない。センスはいいと希にいわれているので選んだものにたいしては自信があるが。色々ありすぎて迷うのだ。帽子は買わないしな。おしゃれな非とはニット帽を被ってるイメージがあるな。お、いいのを見つけた。青いニット帽だ。これなら夏蓮の服にも合うだろう。

「夏蓮これなんかどうだ?」

俺は青いニット帽を夏蓮に見せた。すると夏蓮は笑みを浮かべてセンスいいねと言った。俺は一点ものなら自信がある。

「それじゃそれを買おうか。値段もちょうどいいくらいだし」

値段は見てなかったわ。それだけこのニット帽を気に入ったてことだろう。今度希とこのニット帽に合う服を買いに行くか。希なら喜んで選んでくれるだろう。希は日との服を選ぶのか好きだしな。

だからモデルとか向いてると思うんだが、これ以上モテるのは嫌だって進めたときに言っていたな。いちいち断るのが面倒なのは分からなくもないが。

「望くん今日はこの辺にしようか」

「そうだな、友達と遊んで楽しい時間を過ごしたのは始めてだからな」

記憶喪失になる前は知らないが、友達が多いとは思わないしこれだけ楽しい思いをしたのも少ないだろう。

「そう言ってもらえるとありがたいよー。今度は土日どっか行こうね」

夏蓮といればなにかを思い出すかもしれない幼馴染みだしな。俺にはもう一人幼馴染みがいたらしいが。だがもう一人の方は思い出せないが夏蓮と一緒の時期に一緒にいた気がする。だから一緒にいれば思い出す率も上がるだろう。そうすれば記憶喪失になる前の友達にも会える。

「ああ、そうだな。土日ならもうちょいいろんな所を回れるしな」
 
「それじゃ決まりだね」

そのときの夏蓮嬉しそうな笑顔に俺はドキッとした。それと同時に誰かの笑顔がフラッシュバックした。この気持ちどっかでも味わったような。もしかしたらこれがもう一人の幼馴染みかもしれない。やはり夏蓮と一緒にいれば思い出せると確信した瞬間だった。

夏蓮を家まで送り届けたあと俺は自転車を漕ぎながら、今日は楽しかったなーと思っていた。

「あ、望」

俺は呼ばれたので振り向くとそこにはアイドルみたいな雰囲気を纏った美少女がいた。なんか見覚えがあるんだが。芸能人か?だけど名前を知っているってことは記憶喪失になる前の知り合いか?

「あのすみません記憶喪失なってしまってだれか分からないんですが」

「店長の言っていたことは本当だったんね。私の名前は山田みつきというんよ。バイトの先輩だよ。ついでにアイドルをやってるんよ」

あーそういえばつくば店に店長ご厚意でバイトを続けることができただったな。てことは松戸支店の時の人か。恐らく親しい人だったのだろうから伝えたのだろう。俺も言わないでと釘を刺すのを忘れてたしな。

「それでなんでここに?」

「店長に聞いてつくば支店に移動させてもらったんよ」

え?てことは俺と同じ場所で再び働くのか?俺が記憶がなくてがっかりしないだろうか?

「大丈夫んよ。思い出されればいいだけだからね」

仕事内容は覚えてるから迷惑をかけることにはならないか。だが思い出を俺だけが覚えてないのは申し訳なく感じる。記憶喪失になる前の俺と今の俺は違う可能性がある。それでもがっかりしないのか?

「今の俺とは違うという顔を知るけど根っこの部分は今話して変わってないように感じたんよ。優しくて、自分よりも人を優先するところとか。人の心配をしたりところとかんね」

変わってないか。それなら幼馴染みにあっても問題ないか?いや失望される可能性が怖い。それに楽しい記憶がないというのは悲しいものだ。接し方も記憶喪失になる前と変わってくるだろう。

「よろしくお願いします」

「よろしく」

満面の笑みで手をだしてきたので俺はその手を顔を背けながら握った。だって可愛すぎなんだもん。顔はタイプだし。アイドルオーラが満載で控えめに言っても天使だし」

「天使だなんて照れるんよ」

そう言ってみつきさんは頬に手を当て頬をほんのり赤くしながら照れていた。また心の声がでたのか。これ直さないとやばいよな。いつか余計な一言を言いそうで怖いわ。

「それで同僚にまたなるわけですが、アイドルなら一緒にこうやっているのは不味いんじゃないですか?」

「そこは大丈夫んよ。地下アイドルだから週刊誌に終われることはないからんね」

いやアイドルな時点で男と仲良くやるのは不味くないか?記憶喪失になる前の俺はどいう対応をしていたんだ?

「付き合わなきゃ問題ないんよ」

バイトの同僚で少し仲がいいくらいなら問題ないか。勝ち恋のファンがいたらばれた瞬間お陀仏だが。

「駅まで送利ますよといおうと思ったけど、ここ駅の近くでしたね。それじゃーまたバイト先で」

俺は踵を返して家に帰ろうとするとみつきさんが手を振っていたので俺も手を振った。思いがけず知り合いに会ってしまったがうまくやれるだろうという楽観的に思った。

家帰ったら希の手料理食べれると思うと、小躍りしそうだ。俺の胃袋は完全に掴まれた。結婚したら毎日幸せだろう。だが兄妹だし。恋愛感情は持っていない。記憶喪失前の俺が誰が好きだったかは知らないが。

しばらく自転車を漕いでで家に着いた。駅から結構距離が離れているな。自転車は必至だ。俺は鍵を開けて家に入った。






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