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新しい生活

尾関先輩に会い再び後輩になる

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とりあえず変ではないはずだ。鏡で確認した限りは。さすが希のファッションセンスってところか。

「お兄様よくお似合いですよ。後は髪を切れば完璧ですね」

「このまま美容院でも行くのか?」

「いえそれは明日にしましょう。予約も取らないといけないので」

それにしても美容院か、何処に行くんだろう。希は前のいえの近所の美容院に行ってるって言っていたな。てことは新松戸か。

「とりあえず他の服も着てみましょう」

それからカーディガンだったりジャケットだったりパーカーだったりを買った。色んなのを着て、自分がモデルになった気分で少し楽しかった。今だったらカーペット上をポーズしながら歩けるレベル。

やっぱ希はセンスあるな。俺みたいのをあっという間に雰囲気イケメンにしちゃうなんて。

「お兄様今日は大漁でしたね」

「ああまさかこんなに服を買う日が来るとは思わなかったわ。んで次は何処に行く?」

「ゲーセンに行きましょう」

希はこう見えてユーホーキャッチャーでものを取るのが趣味だったりするらしい。俺が一緒にいるときしか取らないらしいが。ナンパをされるかららしい。

ゲーセンは女子一人で行くもんじゃないな。ナンパ師がゲーセンにはうようよいる。特にアニメイトがある松戸なんかはアニメ好きの女子を狙ったナンパが多いらしい。

アニメ好きだからってイケメンでもないやつがナンパしても成功なんかしないと思うんだが。男にアニメへの理解は求めている節もあるし。つまりアニメを知らないナンパ師はうまくいくはすがないんだ。

「ゲーセンに着きましたよ」

「希は何を取るんだ?」

「いろはのぬいぐるみですね」

やはり俺の影響を受けているのか。しかも推しまで一緒だとはなかなか嬉しい。推しについてか足り尽くせるし。

俺たちがゲーセンコーナでに行くと、肩を叩かれた。後ろを振り向いてみると、声優の長濱さんと作家の尾関さんがいた。

「よう、望。こんなところで会うなんて珍しいな」

なんで俺のことを知ってるんだ?記憶喪失になる前の知り合いなのか?すると希が察したのか、記憶喪失なことを説明する。

「その様子だと九条にも会ってないみたいだな」

九条って誰だ?大切に思う感情が出てきたんだが。俺にとってどんな人なんだ。疑問が湧く。

『どうする?九条にこの事を教えるか?』

『ううん、教えない方がいいんじゃないかな。そう望くんが決めたことなんだし。確かに九条ちゃんからしたら会いたいだろうけど。ショックも図りかれないだろうし』

『俺の時も美海は相当ショックを受けていたな。一時期ヤンデレ化して怖かったぞ。、、、、今も女子と会うとヤンデレ化するが』

『そりゃ大切な人から忘れていたらショックになるよ。まぁあのときは好きなことに気づいてなかったんたけどね』

なんかこそこそと話してるか悪口じゃないよね?まぁそんなに関わってないからダメージないけど。

「それで俺たちの名前は分かるのか?」

「尾関さんと長濱さんですよね。よくテレビてみるので覚えています」

入院期間中はやることがなかったから深夜アニメや、色んなバライティを観てたから尾関さんと長濱さんのことは分かる。それだけこの二人は人気なのだ。

「俺のことも知ってくれるのか。てことは記憶喪失になっても性格や趣味は変わってないか。俺のことを尾関先輩って呼んでくれないか。唯一の男の後輩なんだよ」

「私のことも長濱先輩でいいよ」

「尾関先輩長濱先輩分かりました」

「やっぱりいいな先輩という響きは」

俺は後輩がいないから分からないが、そんなにいいものなのか。確かにいろはみたいなやつに先輩と呼ばれたら落ちる自信がある。そした振られるまである。いや振られるかよ。

「それで尾関先輩はなぜここに?」

たしか尾関先輩は東京大学に通っているはずだ。理系の成績は壊滅的だったが恋人のお陰で受かることができたって言っていたな。

「ちょっとレイクタウンにしかないぬいぐるみを取りに来たんだよ」
 
まぁ尾関先輩はオタクだし。アニメ関連のものだろう。俺もしのぶのぬいぐるみがほしい。

「それで何を取りに来たんですか?」

すると隣のユーホーキャッチャーにある八幡を指差した。俺の青春ラブコメ間違っているは尾関先輩も長濱先輩も好きって言っていたな。だが同姓のぬいぐるみをとるとは思わないから長濱先輩のためにとるんだろう。

「八幡ですか、長濱先輩八幡好きなんですね」

すると驚いた表情を長濱先輩はした。そんな驚くことか?普通は異性のぬいぐるみがほしいんだがら分かると思うんだが。

「よくほしいってわかったね」

「まぁ推測すればそうなったので」

「あ、希がぬいぐるみをゲットしたみたいだぞ」

いつの間にやっていたんだよ。ていうか、希は俺以外の男に興味を持たなすぎだろ。こんな周りからこそこそされているイケメンかいるのに全く興味持った様子がない。   

「お兄様会話は終わりましたか?長くなりそうなのでとっちゃいました」

普通はこんな短時間で取れないと思うんだが。どれだけ希がユーホーキャッチャーが得意かが分かるな。

「ああ、会話は終わった。では用は済んだので、これで帰ります」

「、、、、きっと思い出すんだぞ。忘れられてる方は辛いのだから」

「なにかいいました?」

「いや何でもない。これ俺の連絡先だ。それじゃあな」

俺たちはゲーセンからで出て電車を乗り継いで帰宅した。その間に誰が一番のヒロインかを希と論争をしていた。

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