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本当の気持ちに気づく

事故

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俺達は自分達の駅に着くと、可憐にじゃあねと言って俺は自分の家に帰った。可憐とのデート楽しかったな。今度は県外にでるのもいいかもしれない。軽井沢とか行ってみたいわ。

俺は玄関の鍵を開き中に入ると、望みが目が笑ってない状態で俺のことを見てきた。

「デートは楽しかったかなぁー?しかも泊まりとか襲われたらどうするの?」

なんで襲うほうじゃなくて襲われるほうなんだよ。目にハイライトが灯っているだけ可憐よりはましか。

「行ったら自分も行くとか言うだろう。俺は可憐とのデートを楽しみたかったんだよ」

「でも可憐さんは下見をしたかっただけでしょ。都合がよすぎない」

似非デートだろうがデートなんだ。それに泊まりに誘ってくれるってことはある程度の好意は持ってくれてるってことだ。同じ部屋にするくらいな。まぁ男とし意識されてないからかもだが。輝基相手なら別の部屋にするだろう。嬉しいんだが悲しいんだか。

「都合がよくてもいいんだよ。デートさえできれば」

「私だったらむしろ合わせるのに。ずるいよ可憐さんだけ特別な感情を受けるの」

「なんか言ったか?」

小声でぶつぶつ言っていたから聞こえなかった。まぁ悪口ではないだろう。希もかなりのブラコンだからな。彼氏やくを俺に指名するくらいだし。

「なんも言ってないよ。それより夜ごはんにしよう」

「そうだな、今日はなんだ?」

「麻婆丼だよ。辛口の」

やっぱり俺の妹は俺の好みを分かってらっしゃる。まぁ希も辛口が好きだからっていうのもあるけど。辛いものに関しては可憐よりも希の料理のほうが美味しかったりする。

「もうできてるのか?」

「うん、できてるよ。後はご飯に麻婆豆腐かけるだけだよ」

さすが仕事が速いな希は。多分温かさも丁度いいところだろう。希はいい嫁になるな。まぁ俺の目が黒いうちはそこら辺の馬の骨に渡さんが。

「お兄ちゃん渡しはお兄ちゃんが結婚するまでは誰とも付き合わないよ」

誰とも付き合わないか。それは嬉しい限りだが。俺だってお金持ちでイケメンで優しければ認めるぞ。それともブラコンを拗らせすぎたか。

「希さらっと心を読むなよ」

妹だから分かるのか。長年一緒にいたしな。血は繋がってないが。希は血が繋がっていないことを知っている高校に上がった時に親に言われた。それからなぜかやたらとスキンシップが増えたのかが謎だ。マナもそれを見て最初は驚いていたが、事情を説明すると納得した表情になったな。俺だけか分からないの。

「お兄ちゃんが分かりやすいだけだよ」

これからはポーカフェイスを鍛えようと思うが。だか実際に心を読まれたのは希だけだからやっぱり俺のことをよく見てるんだろう。お兄ちゃん嬉しいわ。

「希に理解してもらうのは最高だな。やっぱり希は最高の女子だ」

「そんな最高だなんて照れるよぉー」

希は腰をくねくねしながらほほに手を当て顔を赤く染めていた。毎回思うんだがこんなことで照れるなんてチョロいんすぎないか。

暫くして希が結婚式上はどこにしようかなとか言い出したので俺は希の頭に叩いた。

「痛い何するの?せっかくいいところだったのに」

家族と結婚とかあり得ないだろう。本気で言っていないのは分かるが、勘違いをしたら大変なことになるからやめた方がいい。瑠璃が好きなんだ。他の女子とか考えられない。俺が結婚するのは瑠璃だけだ。振られなければだが。

「麻婆豆腐丼持ってきたよ」

俺が色々考がえてる隙に持ってきたようだ。香辛料のいい香りがする。今日は麻婆豆腐丼も食べれるし幸せな日だ。夏休みに文化祭の準備をしなきゃいけないのが多少面倒だが。後は学校の授業の復習フランス語が難しくてなかなか点数が伸びない。可憐に教わるか。

『いただきます』

二人揃ってハモり思わず希と俺の笑いがこぼれた。やっぱり俺と希が相性が良いんだろう。可憐がいなかったら好きになっていたかもしれない。だが瑠璃がいるからそんなことにはならないだろうが。

「ん、美味しいな。辛さが口のなかに広がって」

俺はあっという間に食べ終わりアイスを食べた後に風呂に入り寝た。そして次の日学校に行くと可憐たちがいなかった。可憐は思い立ったらすぐに行動をするからな。今ごろ輝基とデート中だろう。そして家に帰りアイスを食べようとしたが、アイスがなかったので希に食べたいアイスを聞いて、外に出た。セブンに向かっていると、アルサかでもうスピードで車が下ってくるのが見えた。あれ校則違反だろ。すると高校生ぐらいの女子が車に気づかず渡ろうとしていた。ヤバイあのままじゃ轢かれる。俺は咄嗟にからだが動き女の子を突き飛ばし変わりに轢かれた。車を運転してた人は慌てたのか、逃走した。

全身が痛い。それに意識も朦朧としてきた。これ骨いっているいるよな。

「大丈夫ですか!今救急者呼ぶんで待っていてください」

ごめんよ希、可憐俺はもうだめそうだ。最後に可憐に告白をしたかったな。ふがいない兄で申し訳ないな。そこで俺の意識は途絶えた。




「知らない天井だ」

目を開けるとまで白な空間にいた。普通ここは病院じゃないのか。あ、俺死んだのか。テコとはここは天国か。

「まだ君は死んでないよ」

そこには神々しい光を放ってるいる人がいた。多分神様だな。

「正解だよ。僕は生を司る神様だよ」

さらっと心読むよ。神様だから可能なのか。

「それでなんで俺はこの空間にいるんだ?」

「君は本来ここで死ぬ予定だったんだけどある条件で生きらせようと思ってね」

「その条件は」

「人に関する記憶をなくすことだよ。まぁいきなりよみがえる場合もあるけど」

記憶をなくしてよみがえるか。また可憐たちと会いたいが、記憶をなくすのか。それはきつい。だが甦る可能性もあるならそれに掛けてみるか。

「分かった甦らせてくれ。最後に聞くがなんて俺を生き返らせようと思ったんだ?」

「君の物語に興味があったからだよ、それではご武運を」

そういうと足元の魔方陣が発動しておらはその光に包まれてこの部屋から出た。

可憐もきっと込みをうしなって本当の気持ち気づくはずさ。今ごろ告白でもしてるんじゃないのかな。君が紡ぐ物語に興味があるよ。その笑顔は美しかった。
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