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本当の気持ちに気づく

房総のむら4

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房総のむらの江戸時代風の家とかを見ながら感想を言い合いながら歩いていると、学習院初等科の校舎に着いた。

おお、写真で見るよりも豪勢だな。モダンな感じがしていい。城垣町でいかにも上品な子供が通いそうな校舎だ。

「いいなぁー。こんな学校に通ってみたいよ。明治時代の子供はみんなこんなにおしゃれな校舎に通ったのかなぁー」

「いやここまで豪華なのは学習院くらいだろう」

お金持ちが通う学校だから校舎を設計する人も有名人だろうし。他の小学校は確か木製が多かったはずだ。まぁそれでもかなり精巧に作られていた。木製で作られた小学校に何回か行ったことがあるが、どれも豪華ではないが明治時代の教育に対する気合いを感じた。

「うーんそうだよね。学習院ってお金持ちの通う学校だし」

「中入ってみるか」

俺たちは学習院の中に入った。うわ外装もすごかったが、内装もめっちゃ豪華だな。さすが明治時代のお金持ちが通うだけはある。

「すごいね、こんな学校に通えるのが羨ましいよ。今は公立だとどこも校舎はあまり特徴がないからね」

私立でも綺麗なだけで特徴のある校舎は少ないしな。それだけ学校の行事とか進学実績で日とを集めてるってことだろうが。
校舎で人を集めるのも一つの手段だと思うがな。まぁ建設費用はかなりかかるけど。こんな歴史のある校舎だでたらそこに通うが。

「県立はお金ないからな。仕方ない」

「それでももう少し綺麗にはしてほしいよね。所々汚いし」

そりゃ自分達で掃除をしていると、見えないところもあるから仕方ない部分ではあるが、業者を呼んで掃除してほしいとは思ったことはある。だがお金がないので仕方がない。

「公立だから業者も呼べないしなぁー。仕方ないっちゃ仕方ないんだが」

「こんな学校があればそっち行ったんだけどなぁー」

俺も可憐の言っていることは分かる。俺もそっち行っただろうしな。可憐と俺は好みが似てるからな。同じ学校に行っていただろう。

「そろそろ出ようか」

「そうだな内装が素晴らしく豪華なのは分かったし。美しさも際立っていた」

「次どこ行く?」

「適当になんか食べながら房総のむらを見るで良いんじゃないか」

江戸時代のものを再現してるくらいだし、飲食も江戸のものを再現されてるだろうから素朴なものが多いだろうが、それなりに楽しめるだろう。

「それより昼にしない?お腹減っちゃった」

「それもそうだなあそこに蕎麦屋があるからあそこにしよう。信州蕎麦らしいし美味しいだろう」

信州蕎麦食べたことないけど、麺類だとラーメンばっかしだからな。味の濃いものが好きだが、フランス料理は好きだぞ。味薄いが染みているっていうかなんというか。

俺たちはぞばやにはいると店員がが可憐を見て驚いたかおになりながらもいらっしゃいませとで迎えた。これだけの美少女は房総のむらには滅多に来ないからな驚くのは無理ない。

「うーんこの信州蕎麦にしようかな。望くんは?」

「俺も同じのにしよう。蕎麦あんまり食べないからよく分からないしな。お、ねぎのトッピングついてるじゃん。しかも千葉県産なんてさすがだな」

房総のむらは千葉県を大切に思っているってことだろう。京都産はよく聞くが千葉県産はあまり聞かない。足長ねきは少し甘くておいしいだよな。苦いねぎも好きだが。

「千葉県産に反応するんだね。さすが千葉県愛が深いだけはあるね。千葉県ってねぎ有名なの?」

「千葉県はねぎの産地なんだ。しかも日本一というな。千葉県明に限らず千葉県のねぎは全国の家庭に食べられてるから千葉県人としては誇らしい」

千葉県のねぎは品質もよく全国に出荷されている。ねぎ好きの俺としては千葉県がねぎの産地なのは嬉しいものだ。いつでも好きな千葉県のものを味わえるのだからな。だからこの房総のむらも千葉県のものを使っていてポイントが高い。

「ねぎそんなに有名なんだ。今度産地も見てみようかな」

「千葉県産がたくさんあって驚くと思うぞ」

俺たちは蕎麦を頼むと、ねぎもトッピングとして頼み、それまで町並みの感想を言い合っていた。

すると蕎麦がきたので俺達は食べ始める。風味がよく喉ごしがいい。蕎麦はあまり食べないが、さすが有名なだけあってかなり美味しい。たまに食べるのには良いだろう。

「美味しいね」

「そうだな、蕎麦なんて年越ししでしか食べないがそれとは全然違う美味しさだ」

特別な日に食べる蕎麦も美味しいが、それとは違う美味しさだ。蕎麦のよさが出ている。やっぱ売られている蕎麦と粉から作る店とでは全然違うな。それにねぎも甘くて合う。格別の逸品といえよう。ラーメンにまけず劣らずの美味しさだ。

俺たち蕎麦をそれから無言でたべた後、お金を払い店を出た。俺たちは美味しいものを食べると無言になるのだ。美味しさを味わうために。

それから江戸をモデルにした町をタピオカを飲みながら歩き一通り見終わった後房総のむらを出ることにした。

電車向かう途中可憐は笑顔を俺見せた。

「今日は参考になったよ。ありがとう」

「まだ告白するのにおすすめのスポットを教えてないからそこに行くぞ」

「まだ引き出しがあるんだ」

「千葉県民だぞまだまだたくさんある」

「告白かー。もし振られたら慰めてくれる?」

不安そうな表情を可憐は浮かべながら言った。苔は区は勇気のいる行為だ。そりゃ不安にもなるよな。

「安心しろその時は一晩付き合ってやる」

「ありがとう」

可憐は微笑んだ。


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