俺の好きな幼馴染みは別な人が好きなようです。だが俺のことも好きかもしれない

希望

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本当の気持ちに気づく

ラーメンを食べたあと

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しばらく経ちラーメンが来たので俺達はいただきますと言って食べ始めた。

スープをまず飲むとまろやかで濃厚な味わいが口のなかに広がる。麺を今度は口にいれるとほどよい固さで麺とスープの相性が抜群だ。チャーシュも口のなかでとろけて美味しい。間違いなく俺が食べてきたなかで鶏ガララーメンではナンバーワンだ。これだけで成田に来てよかったと思える。

｢美味しいね。特にスープが今まで飲んだ中でも上位だよ｣

｢さすが評価が高いだけはあるな。しかもここ全国レベルの名店らしい｣

｢そうなんだ道理で美味しいわけだね｣

さっき調べてみたらTRY賞で五年連続大賞を受賞してるらしい。冨田にも負けない千葉県屈指のラーメン屋だ。まぁ冨田とはラーメンの種類が違うから比べることはできないが。

俺達はスープまで平らげると、並んでいる人がいるのですぐに店内を出た。そとにてるとさっきよりも人が並んでいた。

｢この時間帯でよかったね。さっきよりも並ぶ羽目になっていたかも｣

｢そうだな、今はサラリーマンがちょうど帰って来るくらいだし｣

｢そこの可愛いこ俺がら美味しいラーメン屋を教えようか？｣

見知らぬサラリーマンが可憐に下劣な視線を向けながら言った。でてきてすぐにナンパかよ。隣に俺がいるのが見えてないのか？

｢すみません今デート中なのでそれにラーメン屋さんなら検索すればでてくるので｣

そう言うと、俺の腕に可憐は自分の腕を絡ませた。ラブラブっぷりをアピールするんだな。俺は可憐の頭をもう片方の手で撫でながらサラリーマンを見るとちっバカップルめとか言ってどっか去っていった。

｢またカップルに偽装したな｣

｢これが一番手っ取り早く男を追い払う方法だからね。それに望くんとカップルに見えても不快にならないし｣

それ輝基に言うなよ。勘違いされるからな。俺は嬉しいが。それだけ好感度が高いってことだからな。可憐には幸せになってほしいが、俺は間だ可憐を諦めていない。おそらく輝基は振るだろうし、そこがチャンスだ。

｢不快に思わないならこれからも使うか。それでも引かないなら俺が目を腐らせて撃退すればいいし｣

尾関先輩に教わってよかったわ。これほど使える技はない。だがゾンビって言って去っていくのはちょっと傷つく。尾関先輩は中学生のときまで目が腐っていたらしいが、このままだと梨花にも危害が加わるかもしれないと思ってコントロールできるようにしたと言っていた。

｢望くんの目を腐らせるのは本当に怖いからね。大体の人が逃げ出すよ。しかもなんか殺気まででてるし｣

怒ってるから無意識に殺気はでているのだろう。だがそれで相手が逃げ出すならちょうどいいか。あとはもしやくざに絡まれたときのために使える呪術と体術を身に付けないとな。

｢殺気は無意識だったわ。まぁ可憐関連だとでるんだろうな｣

｢それは私が特別ってこと？｣

どうか答えるべきか。素直なことをいうと好きってばれる。そうすると微妙な距離感か生まれてしまう。振られるだろうし。大切な幼馴染みだから大切ってことにするか。

｢大切な幼馴染みだからな。可憐より大切なやつはいない｣

あれこれ遠回しに告白してない？まぁ鈍感な可憐ならこのくらいじゃきずかないか。可憐は顔を真っ赤にして俯いている。

｢どうした俺なんか変なこと言ったか？｣

｢一番大切って嬉しいよ。なぜか心が暖まるよ｣

｢恋愛的な意味じゃないからな｣

念を押しておくこれで感近いでもされたら不味いからな。

｢それは知ってるよ。ということは好きな人いないってことだよね？｣

｢ああ、いないな｣

するとホッと安心したような顔に可憐はなったのを俺は見逃さなかった。まぁ大切な幼馴染みが取られルことがないことが分かって安心したのだろう。できれば好きでいて安心してほしいが。

｢ここで長居してルと視線がすごいしそろそろホテルに戻るか｣

｢そうだね。ラーメン屋からでてきた人はこっちを見てヒソヒソしてるし早く離れた方がいいかもね｣

可憐もナンパされそうな雰囲気に気付いたか。この辺で離れておかないと面倒ごとになる。俺達はラーメン屋を離れてホテルに向かった。ホテルに着くと可憐は大きなあくびをした。

｢眠いね。今日はもう寝ようか｣

｢そうだな、俺も眠りが浅いせか眠いし｣

夢を見ていたがかなり意識があったためあまり寝た感じがしていない。だから眠気か俺を襲ってくる。

｢それじゃあした八時ぐらいにロビーで待ち合わせするか｣

｢うんそうだね、お休み｣

俺がお休みと返すと可憐は部屋に入っていった。それじゃ俺も寝るか。そう思い俺も自分の部屋に入った。明日はいよいよ房総の村だ。和服でも買って回ろうか。確かあそこは学習院初等科の校舎が移築されてるんだよな。明治時代の学校は西洋風で美しくて見ごたえがある。楽しみだ。

俺は別途に退部したご風呂に入らないといけないとので服を脱いで風呂に入る。可憐も今ごろ風呂にはいっているのだろうか？いかんいかん可憐の昨日の姿を想像してしまった。俺の息子が立ってしまう。なんとかイメージを頭でかぶりを振り煩悩を退散する。

俺は風呂に入って体を洗うと着替えて布団で寝た。

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