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本当の気持ちに気づく

ドイツ村

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仄かな辛さが口のなかに広がる。正直辛さがもう少しあれば完璧だが。それでも美味しい。さすが期間限定とゆったところか。

「美味しいね~。絶妙な辛さでちょうどいいよ」

そういえば可憐は辛すぎるのはあまり好きじゃないんだっけ。どちっかというと甘党だった気がする。俺も甘党だが。辛党も兼ねている。梨花もどっちもだ。

「そうだな。自然の中でこれだけのカレーを食べれるのは最高だ」

これて動物も見れたらもっといいんだが、贅沢を言っても仕方がない。木の匂いに包まれてるだけで心を落ち着かせてくれる。

「今度はどこに行くんだ?」

「ドイツ村だよ。日本にいながらドイツの風景を楽しめる場所だよ。デートで定番らしいから」

そういえば輝基は西洋風の建物が好きと言っていたな。将来は西洋の別荘みたいな家に住みたいと言っていた。チョイス的にはなかなかいいんじゃないか。西洋の建物をじっくりと見れるだろう。輝基は西洋風の建物を作りを見たりするのが趣味って言っていたし。

「一緒に海外に行ってる気分になっていいんじゃないか。輝基も西洋風の建物は好きだし」

「望くんみたいに和式が好きだったらどうしようかと思っていたよ」

俺だって西洋風の建物は好きだぞ。特に明治時代に作られた洋風の建物は中がモダンで和の要素もあって結構好きだぞ。

「まぁ武家屋敷は武士の家だから男は誰でも憧れはするんだよ。和っていうより俺は武家屋敷と城が好きなだけだからな」

できれば将来武家屋敷と城を持ちたい。たが現在売っている城はないから買うのは無理だが。作るにはお金がかかりすぎる。だから最低でも武家屋敷に住みたいんだが、一億はかかるんだよな買うのに。だから資産家のお嬢様と結婚して買う。可憐もそれなりの資産家だから選択しにはいっている。まぁ可憐と付き合ったら働けといわれるだろうから、公務員として渋々働くが。可憐は恐らく大手企業に行くだろう。俺は自分の働いたお金は貯金に回して、奥さんの給料で生活する。もちろん家事は俺がやるが。


「男の子って本当に戦国武将とか好きだよね」

「それはかっこいいからな。特に島津義弘とか関ヶ原の戦いでに逃げるのに正面突破して逃げたのはかっこいいよな。それまでに島津一族の一人が命を懸けて戦ったからだけど」

「逃げたのにかっこいいの?」

「正面突破で逃げれるなんて普通の戦国武将はできないからな。まぁ戦わずして敗走するのはどうかと思うが。まぁ西軍が勝てないのは明らかだったから仕方ないが」

西軍は主力になるはずだった部隊の大多数が戦わなかったからな。家安の知略勝ちで、戦わずして勝利は決まっていたようなものだ。

「ふぅーん望くんは珍しいよね。戦国好きだと大体織田信長好きが多いし」

「俺も最初はそうだったんだが、先祖が鹿児島に所縁のある人でな。まぁ戦国時代になる前は京都にいたんだけれど、鹿児島の歴史について調べていくうちに好きになったんだ」

「望くんの一族ってずっと千葉にいた訳じゃないんだ」

「まぁそうだな。だが千葉も愛してるぞ」

住みやすいし秋葉に近いし、人はそんなにいないから電車は結構座れるし。千葉をでなくても色々ある。

「さてそろそろ行くか」

東京ドイツ村はいつも混んでないから色々と回れる。何でも間でも東京じゃないのに東京ってつけるなよ思う。東京デイズニーも。まるで千葉が東京の植民地みたいじゃないか。

そんなことを考えがら会計を済まし、市原ぞうの国を出た。そしてバスに乗り、最寄り駅につくと、電車に乗り足下らまたバスに乗り東京ドイツ村に着いた。

芝生が綺麗で自然の美しさを感じた。

「知ってたか東京ドイツ村のコンセプトは自然と人が共に生きるらしいぞ。まさにそれを体現するような自然の豊かさだな」

「望くん良くそんなマニアックなこと知ってるね」

千葉マニアだからな。当時千葉を治めていた千葉氏の歴史も結構知ってるぞ。あと大体の千葉の有名スポットは行ったことがある。俺の親も千葉マニアだから色々と説明されながら回ったな。

「千葉県民なら当たり前のことだ」

「いや私知らなかったんだけど、千葉に長く住んでるけど」

「まだまだ勉強が足りないんだろ」

「望くんが知りすぎてるだけでしょ」

可憐は呆れたようにように言った。いや千葉県民なら千葉のことを知り尽くしてなきゃどいう所なのと聞かれたときに答えられないだろう。県外の友達なんかいないけど。

「まぁいいやドイツ村を楽しもうぜ」

「初めてなんだよねここ来るの」

「それなら俺がおすすめスポットを教えるわ」

俺はまず庭園の方に来た。ここはゆりの花がたくさん咲いてることで有名なスポットだ。

「うわー綺麗。ドイツにも負けないくらいの庭園だね。ゆりの花かな。秋頃はまた別の花でいろとだれるのかな」

「園内は広いから近くの自転車を貸してくれる場所で自転車を借りよう」

東京ドーム十倍以上はあるからな。歩いて回ってたら日が暮れるし。サイクリングしながら景色を楽しむのも楽しいだろう。庭園がどこまでも広がっていて、混まいし。自然が好きな俺にとっては最高の場所だ。

「そうだね。広そうだし借りるほうがいいね」

俺達は自転車の借りれるところに向かった。

自転車を借りると俺達は自転車の次の目的地に向かって漕いだ。自然のなかで漕ぐのは気持ちい。いつか山で漕ぎたい。







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