俺の好きな幼馴染みは別な人が好きなようです。だが俺のことも好きかもしれない

希望

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本当の気持ちに気づく

夢を見る

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俺達は露天風呂を堪能したあと、布団を引き雑談を始めた。

｢るんちゃんって年々可愛さが増してるよね｣

そりゃそうだろう。るんは天使だし。だんだん美少女からさらに上にいってるような気がするし。るんのダンスもキレとオーラも出てきている。かつてのてっちに匹敵するほどになってきた。

｢るんは天界が送った天使だからな。何物も与えているから神様からも愛されている｣

あの大きな目は最高のチャームポイントだ。るんほどの天使は可憐くらいだろう。

｢そんなに好きなんだね。恋愛感情は持たないの？｣

｢アイドルが好きなのと恋愛感情を持つのは別だ。本性はアイドル活動だけては分からないからな｣

まぁるんは本性は分からないが、天使だろうと予測する。じゃなきゃあんなにファンとの握手会で笑顔にならないだろう。

すると可憐はホッとした表情になった。俺が本性の見えないというより叶いもしない恋愛に没頭しないことに安心したんだろう。俺だって叶わなすぎる恋はしないぞ。可憐は少しでも希があるからしてるだけだ。

｢まぁそれなら安心かな。もしるんちゃんが恋愛をした時に失恋でショックを受けて引きこもることはないだろうし｣

いやるんが恋愛したら多応援はするが、しばらく心にぽっかりと穴が空いた感じになると思うぞ。まぁ他のファンたちは騒ぐだろう。似非恋愛してる人も多いだろうし。そういえばあのるんに似た人は彼氏いるのかな？まぁあんだけ可愛ければいるか。

｢引きこもりはしないがショックは受けるぞ。まぁ俺には好きな人がいるから大丈夫だが｣

｢え？好きな人いるの！誰！｣

顔を近づけるな。そして肩を揺らすな。げぼるぞ。

｢落ち着け｣

｢落ち着いてられないよ。誰なの？｣

｢可憐の知ってる人だ。まぁ誰かは教えられないが｣

知ってる人と言うか可憐なんだが。まぁこれを言ったらこの関係が終わってしまうから言わないが。

｢むぅーどうやら口を割りそうにないみたいだね｣

言えないだろう。可憐が好きだってことは。俺は今の関係を気に入っているんだから。幼馴染みとしての関係を。まぁ実際は男友達状態だが。普通の友達よりも数段上の関係だが。

｢まぁいい明日早いんだろそろそろ寝るか？｣

｢朝の露天風呂にも入りたいし寝よう｣

俺達は消灯して眠りに入った。

俺は今夢を見ている。なぜ夢かと思うと俺の記憶の中に出てくる公園で遊んでいるのが見えるからだ。可憐と楽しそうに遊んでいる。

｢ねぇー望くんかぞくごっこしよう！｣

｢俺がおっとやくかいいぜ｣

｢じゃー始めるね。なんで知らないおんなとここにはいったのよ｣

いや不倫設定かよ。どこからこんな知識をいれてきたんだよ。ままごとって幸せな家庭の感じよだよね。なんでこんな修羅場からなんだよ。ほら俺が戸惑っているじゃん。

｢え？それは、、、、それはあれだよ。たまたまであって意気投合してホテルでながくはなそうとしただけだよ｣

なんで俺は不倫夫言い訳にならないような言い訳をしてんだよ。もっと他にい言い訳はあっただろう。もうそれヤっちゃてるじゃん。

｢ふーんほかのおんなとホテルね。わたしとはさいきんてもにぎってくれないのはそいうことなのかな？｣

｢ごめんなこれからはちゃんとおまえをあいするよ｣

｢ちゃんと気持ちがこもっているからゆるしてあげる。きょうはあなたのすきなすてーきにしましょもちろんあなたのおごりだけどね｣

そこは抜かりないな。おごらせるっていう。ドラマで覚えたことを見よう見まねでやっているんだろうな。この頃の可憐はドラマにはまっていた。

｢眺めがいいね｣

眺めがいいホテルの設定のようだ。

｢はいあーん｣

｢ぱく。うん、さいこうだね。きみとこんなすてきばしょでらぶらぶできるなんてきみもこのながめにまけないほどうつくしいよ｣

何てそんな恥ずかしい台詞が言えるんだよ。今の俺ならそんなこと言わないな。え？キモとか言われるだけだし。

｢もうそれはほめすぎだよ｣

本気で照れてる時の顔をしている。可愛い。そしてそんな俺は可憐を可愛いなって感じで見つめている。この頃から俺は可憐のことが好きだったのだろう。

｢わたししょうらいのぞむくんのおくさんになりたい。そしてしあわせなかていをきづきたいな｣

まさかこの頃の可憐は俺が好きだったなんて、やっぱり告白をもっと早くしてれば今頃、、、、。

｢うんそうだねしあわせなかていをきづこうね｣

｢やくそくだよ。わたしはなにがあってものぞむくんのことがすきだよ｣

俺は気づいたら涙を流していた。今ごろ可憐の昔の気持ちを知っても遅いのに。俺はいつも後悔してばっかの人生だった。可憐に告白できなかったことが一番後悔だ。

俺は俺が可憐の頭を撫でてる時に心底羨ましいと思った。可憐は嬉しそうだし。海女俺が撫でてもたいして感情は動かないだろう。すると俺の視界は暗闇に包まれた。

日差しが差し込む。どうやら俺は朝に起きたらしい。頬をぬぐうと涙が出ている。現実でも涙を流していたのか。可憐は幸せそうな寝顔で寝ている。

｢輝基くん私も好き｣

寝言ははいえ誰かに可憐が好きというと胸が痛む。やっぱり俺は可憐が心の底から好きなんだ。

｢んぅーあ、望くんおはよう｣

目を擦りながら可憐が起きる。すっぴんでも幼さがでて可愛いな。特にまだ眠いのか目がトロンとして可愛い。　

｢ああ、おはようメイクしてこないのか？｣　

｢してくるよー。してきたら仲居さんを呼んできてね｣

可憐は化粧をしに行った。

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