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本当の気持ちに気づく

幽霊は危険だ

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「徳川さん幽霊に襲われたの?」

「ああ、数体にな」

俺は笑みを出るとビーチカーソルのなかで可憐に話聞かれたので答えた。やっぱり海は幽霊が結構いるな。視えるだけでも子供幽霊が何体かいる。夜の生みなったら悪霊も増えるだろう。やっぱ海難事故だったり自殺する人が海には多いからか、心霊スポット並みに幽霊がいる。もっと気を付けるべきだったか。幸いにも可憐は守護霊が強いので襲われる心配はほぼない。だが菊は霊媒体質みたいだからこれからも襲われるだろう。


「でも符がないのによく成仏させられたね」

「緊急用で何個か呪文だけで祓える術を知っていたからな」

まぁ普段は常に符を持ち歩いているんだが。弱い幽霊で助かったわ。夜だったら恐らく祓えなかっただろう。

「あ、そうだビキニ見せてあげるね」

ワンピース型の水着を脱いでビキニなった。やっぱ可憐もスタイル悪くないな。特に透明感かあって白い太ももがたまらん。撫でまわしたいほどに。

「どう?」

「最高だ。ビキニなのに清楚さも持ち合わせているとか完璧としか言いようがない。特に太もも透明感がたまらん」

「相変わらず足好きだね」

そりゃそうだろう、足は人間の神秘だ。毛が生えてない綺麗な足は人間だけだしな。

「人間の神秘だからな」

可憐は俺にビキニを見せると、すぐに白いワンピースを着た。まぁ視線が来る前に着といたほうがいいだろうしな。

「さっきは助けてくれてありがとうー」

菊は眠そうに目を擦りながら俺の隣に座った。いつもだったらここで胸を腕に押し付けるが今はそんな元気もないらしい。まぁ霊力と生命力を吸われているからな。仕方がない。

「もう帰るか?」

「ここで寝るのも心配だし、その方がいいね」

「ごめんねー」

「いや幽霊の動き予測する方が難しいから大丈夫だ」

悪霊なんて神出鬼没だからな。いつ現れて何をするのか分からないし。

「それじゃー帰る用意するねー。ふぁぁー」

最後に大きくあくびをしてたって荷物をもって着替えに行った。俺も着替えるか。

「んじゃ俺も行くが可憐も行くか?」

「私も着替えるよ。じゃ外で集合ね」

そう言うと、可憐も立ち上がり更衣室に向かった。俺は輝基達を呼びに行き帰ることを伝えると、みんな了承した。それぞれの更衣室に入り着替え終わると輝基が話しかけてきた。

「徳川さんはなにか後遺症は残るのかい?」

「いや吸われただけたから残らないぞ」

「それならよかったよ。でも吸われると眠くなるんだね」

「まぁな体が睡眠を求めるようになるんだよ。何人か心霊スポットに行ってたやつを知っているが大体そんな感じだしな。結構な確率で連れてくるが」

「やっぱり心霊スポットで危ないのかい?」

「霊媒体質の人は危ないな。自衛手段を持ってないと大抵ろくなめに遭わない」

心霊スポットは悪霊がうじゃうじゃいるし。行きたがるやつは視えないやつだ。まぁ心霊スポットでも強力な霊体が一体だけとかの時もある。まぁいないのになんでこんなに有名なのって場所も結構あるが。ちなみ学校は子供の幽霊や女子高生好きの幽霊が結構いる。可憐は視えるし対処の仕方も知ってる。そもそも襲われないんだがな。

「僕は視えるけど悪霊といい幽霊の判別がつかないからできるだけ心霊スポットには行かないようにするよ」

「ああ、その方が懸命だな。そろそろ可憐達も出てくる頃だし行くか」

「そうだね。待たせるのはよくないからね」

俺達は更衣室を出ると外に出た。すると既に可憐達は談笑をしながら待っていた。

「すまん待たせたな」

「全然待ってないから大丈夫だよ。ちょうど望くんの術唱えてるときはカッコいいよねということを話してたんだ」

集中するために片目をつぶって霊気を体から溢れだして静かに呪文を唱えるからクールで神秘的に見えるのだろう。ていうか、菊も霊気を視えるようになったのか。じゃなきゃその話で盛り上がらないだろうし。視れるようになるための術を使わなくてよくなったな。

「それじゃー普段はカッコよくないと言っているようなものなんだが」

「普段はだらけて、外に出たら溶けそうとか言って夏休みはずっと家にいる人のどこがかっこいいの?」

うぐっそれはいわれたら何も言い返せねぇー。仕方ないだろう。真夏は暑すぎるんだよ。外で部活やっているやつがおかしいだけだ。

「俺はインドア派なんだよ」

「だからって一日中家にこもるのは引きこもりだよ」

ゲームとか本とか外にいるよりやることあるんだもん。俺はお洒落とかしないからやることないし。

「引きこもり上等。大体外に出てもやることないし。大体のやつが外に出ても室内に入ってるじゃん」

だから涼んでいるから家にいるのはおかしくない。むしろ勉強もできるし。家にいる方が間違っていないだろう。

「まぁいいや早く帰ろう。徳川さんうとうとしてるし」

ふと菊を見ると、船をこぎそうになっていた。霊力を改めて視ると、半分くらい減っていた。あれだけの人数だとそうなるか。菊のためにも早く帰らないと。

俺達は最寄りのバスに乗った。菊は俺の隣で寝ていた。肩に寄りかかりながら。

「うーん望くんそこはさわっちゃダメだよぉー。んっ
うん。もぉ仕方ないなー。んっ気持ちいいよぉー」

何て夢を見てるんだよ。俺は何もやってないんだからそんな軽蔑した目で見ないでくれ可憐。

「うふふ嬉しいよ大好き」

そう言ったあと菊は小さな寝息をたてた。やっと終わったか。ていうか菊は駅に着く前に起きるのか?そこが疑問なんだが。
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