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本当の気持ちに気づく

メイド喫茶

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秋葉に着くと、俺たちはまずアニメイトに向かった。魔法科高校の劣等生の新しいグッツが今日販売だからだ。

魔法科高校の劣等生のグッツを買うためだ。ちなみに俺は深雪推しだ。ブラコンで、お兄さまにしか見せない顔があるのが萌える。まぁ現実であそこまで仲がいいと色々疑われるが。

アニメイトに着くと俺は深雪のグッツをかごにたくさん入れた。キーホルダーとか、カードとか抱き枕まで買った。希は魔法科高校の劣等生の小説を自分の籠に入れていく。まとめ買いするだな。まぁこいう店は希一人で来るとナンパされるしな。虚笑みがあるものはどんどん買うって感じか。あとは希はアンサンブルスターズのグッツも籠に入れていた。まぁイケメンだしな。希は面食いみたいなところもある。だからジャニーズを応援してたりする。後は青春ラブコメは間違っている小説を全巻いれていた。希も好きなものは自分で揃えたいタイプだから最初の一話以外は貸し借りはしない。

「もういいか?」

「いいですよ」

俺たちは会計を済ませたあと、そとに出てメイド喫茶に向かった。場所はメイドリーミンだ。ここは結構秋葉の中では店舗が多く大手だったりする。

メイド喫茶に着くと、希はメイドに話しかけた。どうやらメイドさんが案内してくれるようだ。店にはいるとメイド喫茶だとは思えないくらいおしゃれな空間が広がっていた。内装にもこだわっているのか。

「お嬢様ご主人様ここでご注文がお決まりましたらお呼びください」

そう言うとまた外に出て勧誘をし始めたのだろう。さてと何を食べるか。このふたごのくまたんオムライスを頼むか。ハートでも書いてくれるのだろうか?あとカフェオレにしよう。

「希決まったか?」

「私はカレーライスとアップルジュースにしようと思います。私が頼むので何を頼むか教えてもらってもいいですか?」

「ふたごのくまたんオムライスとカフェオレだ」

「じゃー頼むか。すみません」

「はいお嬢様ご主人様」

「このふたごのくまたんオムライスとカフェオレとカレーライスとオレンジジュースでお願いします」

上品な雰囲気をだしながらまるで本当に使用人に頼んでいるよう頼んだ。

「かしこまりました。お嬢様はメイドを他に雇っているんですか?」

まぁこの雰囲気をだされたらそう思うわな。いかにも深窓の令嬢って感じだもんな。いつもよりもさらに令嬢感が出てるし。実際は少し小金持ちの家だが。バイトもしてるし。バイト先では良く社会勉強ですかと聞かれるらしい。

「いえ雇ってないですよ。お嬢様みたいな振る舞いを勉強するためにここにきたんです」

「そうだったんですか。お嬢様ご主人様お楽しみください」

そう言うとメイドさんは注文を伝えにキッチンに向かった。何を書いてくれんるんだろう?やっぱはーとマークか、それとも大好きだよか。うきうきした気分になるな。

「お兄さまもメイド喫茶は初めてなんですか?」

「一人だと入りづらくてな。気になってはいたが入ったことはなかったんだよ」

しかもメイド喫茶の料理は高いって聞くし。秋葉はメイド喫茶が多くてどこがいいか分からないしな。まぁ結局ここに入ったのは規模が大きいからだが。店舗が多いとなぜか安心できるという感じだ。

「分かりますよその気持ち。周りの視線が気になりますしね」

まぁ希だけで入ったらメイド喫茶にきてる人の視線を一気に浴びそうだが。ここに来る人たちは美少女好きが多いいし。ホストも結構来ると聞く。つまりナンパもおこるってことだ。

「お嬢様ご主人様お待たせいたしました。ふたごのくまたんオムライスと、カレーライスと、カフェオレとオレンジジュースになります」

「ありがとうございます」

ニコッと微笑んで希は言った。まるで使用人に感謝するかのように。上品だわ。

メイドさんは頭を下げた。あまりの上品さに思わず本当の使用人のような行動をしてしまったのだろう。

「あ、そうだ。オムライスなに描きます?」

「ハートマークでお願いします」

このメイドさん可愛いな。アイドルと謙遜ないくらい。でもどこかで見たことがあるような気がする。

「ラブラブきゅんきゅん。愛のパワーよ届けー」

これは間違いなく美味しくなっているな。料理の最高のスパイスは愛だ。だから希の料理は美味しいのだ。

ハートマークを描いて、店員はそのまま厨房に去っていった。ネームプレートに今泉とかいてあったが下の名前が違ったので今泉ゆうかとは違うだろう。

俺はいただきますと言って食べた始めた。メイド喫茶の料理は値段に釣り合っていないと言っていたが美味しい。やっぱりラブパワーのお陰だろう。

希は首をかしげながら食べている。

「どうした希?」

「美味しいんですけど。なにかが足りないんですよね」

「愛じゃないか?ラフラブきゅんきゅんされてかなり美味しくなったし」

するとはぁーとため息を希は吐いた。いや愛情は大切だぞ。ほら良くいうだろう愛情は最高のスパイスだって。

「たぶん辛さですね。中途半端なんですよね」

俺も希も辛いのか好きだからそうかもな。愛情も味に作用する考えは変わらないが。

希は食べ終わるとメニュー票をじっと見る。

「どうした?」

「どうやらメイドコスが出きるみたいでやってみたいと思ったんです」

「せっかくだしやってみたらどうだ?」

希のミニスカート見れるとか最高かよ。希はコスプレに興味持っていたが周りからの印象もあってやっていなかった。だがここはメイド喫茶同級生が来る確率が高くないと思い着ようと思ったのだろう。

「分かりました。そしたら一緒に写真を撮りませんか?執事の制服もあるみたいですし」

「いいぞ、制服が似合うか分からないが」

「すみません、このメイドチェキと執事チェキをお願いします」

「かしこまりました。制服を用意するので少々お待ちください」

執事の服か、似合わない可能性もあるんだよなー。背が足りないし。だが興味はあるぞ。似合っている姿をイメージして俺は楽しみに待つのだった。


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