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流山散策

襲われる。だが負けるはずない

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それよりなんでこんなに鮮明に情景が思い浮かぶのだろう。

「望なに涙ながしているの?」

「え?俺涙浮かべているのか?」

「目が赤くなるほど泣いてるよ」

今まで感動的なシーンを見てきたりしたが、涙をながしたことはない。何か理由かあるのだろうか。

「ちょっと想像してみたら泣けてな」

「もしかしたら前世が新撰組だったかもしれないね。そいうことはよくあるよ」

陰陽師の家系である零菜が言うならそうなのだろう。新撰組が前世ってカッコいいな。ふと可憐を見ると懐かしそうな顔をしていた。可憐も新撰組関係者なんだろうか?それなら結婚してる関係がいいな。

近衛先生の話は相変わらず聞き流している。いい加減気づけよ。自分の話は無視されないだろうと思っているのだろう。イケメンの自意識過剰はよくあることだ。

『文太郎久しぶりだな』

え?脳内に直接誰かが語りかけてくるんだけど。俺は周り見渡す。写真で見たことがある近藤勇さんがいた。めっちゃイケメンじゃん。近衛先生何て目じゃないくらいの。

俺はやっぱり新撰組なんだなと再認識した。

『あそこにいるのは小鶴か。これもまた運命なのか』

運命ってどういう意味だ?やっぱり何かしらの可憐と関係があるのか。

『文太郎は小鶴と婚約してたんだよ』

婚約だと。でも婚約ってことは結婚はしてないってことだな。つまり俺は途中で死んだのか。

『その顔は予想がついてるみたいだな。そうだ文太郎は北海道で亡くなった。五稜郭の戦いでな』

『勇さん俺はまた可憐と婚約できますかね』

『一回できたんだ。次もできるさ』

俺はやっぱり可憐を諦められない。もし輝基がふったらアピールをしよう。菊には申し訳ないが。

「ねぇそこにいるのって近藤勇さんだよね」

目をキラキラして勇さんを零菜は見ている。あーそういえば勇さんのファンだって言っていたな。

「そうだぞ。この人が近藤勇さんだ」
 
『始めましてだな嬢ちゃん』

『まさか歴史上の人物に会えるなんて感激だよ!サインください』

『サインってなんだ?』

『名前を書いておけば大丈夫ですよ』

『分かった書く紙はあるか?』

『このハンカチにお願いします』

そのハンカチ飾りそうだな。まぁ歴史上の人物のサインなんだ。気持ちは分からなくもない。俺も直虎さんのサインをもらったら飾るだろうし。

ハンカチをふわふわと浮かせると、そこにペンで名前を書いた。達筆だな。

『ありがとうございます。これからもここにいるのですか?』

『そう思ったんだが、小鶴と文太郎の結末を見たいと思ってな。憑いていこうと思う』

『それなら私の家に来てください。一応陰陽師の家系なので式神として使役することも可能なので』

『ふむ式神か。この武術が役に立つなら是非式神にしてくれ』

『やったーまさか歴史上の人物を式神にできるなんてこれなら高ランクの悪霊も払えるよ。とりあえず今日は私に着いてきて』

『ああ、これからよろしく』

「それと望、可憐助けを求めてるよ」

俺はふと可憐を見ると助けてもらいたいそうな顔をしていた。こいう役目は輝基なんだが。あいつは女子に囲まれていてそれどころではないな。

俺は近衛先生の元に行った。

「近衛先生他の班も見てください。職務放棄してますよ。このままだと校長先生に訴えますよ」

「ちっ可憐今日の放課後体育館裏に来てくれないかい?」

俺は可憐で目で行くなと訴えた。あの夢が正夢だとすると体育館裏で教われる可能性があるからな。

「すいません。放課後は望くんとヤックり流山を散策するつもりなんです」

そこで俺の名前を出すと切れそうな気がするんだが。

「菊池またお前か。俺の邪魔ばっかしやがって。無理矢理襲ってやる」

そう言って可憐の腕をつかんだ。

「きゃっ」

そして車のなかに可憐を連れこんだ。そしてくるまを発車させる。俺は急いで車のバクネットに乗り制止を促したが、そのまま出発した。俺は落ちないようになんとか踏ん張り車の上に乗った。

近衛先生は落としたと勘違いしたのか急激に車のスピードか落ちた。このまま行くのは近くの廃工場だろう。

すると目的地に着いたのか車が止まる。そして可憐を無理矢理引っ張り出してナイフを取り出し脅しをかける。

「死にたくなかったらおとなしく俺に襲わるんだね。警察にチクっても親戚がお偉いさんにいるから無駄だよ」

下劣な笑顔を向けながら可憐の制服に手をつけて胸を揉み始めた。俺は近衛先生にムカついていたが出るタイミングを計る。

太ももをさわった瞬間俺の堪忍のおが切れて、近衛先生を蹴飛ばした。

「いたっくそお前生きていたのか」

「可憐大丈夫か。俺か来たからにはもう大丈夫だ」

ちなみに警察にはもう連絡済みだから時期に来るだろう。

近衛先生は拳銃を取り出した。なんでそんな物騒なものを持っているんだよ。拳銃を可憐に向ける。

「撃たれたくなかったら可憐を渡せ」

可憐は自ら動いて近衛先生の元に向かう。俺は一気に加速の術式を発動して近衛先生の壊に入りあそこを蹴り飛ばす。だが近衛先生は手でとっさにがーとしてダメージを班滅させて俺に銃弾を撃ってきた。心臓付近に撃たれてたがなんとか踏ん張り拳銃の持っている手をなぐりとばした。

「可憐拳銃を確保しろ」

すると可憐は急いで拳銃を拾った。

俺は近衛先生か動けないように体から血を流しなから押さえた。近衛先生は何度も俺をナイフで体を刺してくる。それでも俺は体を押さえつけた。

「そこまでだ。ナイフを捨てろ」

そこで安心して俺の意識は途絶えた。





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