俺の好きな幼馴染みは別な人が好きなようです。だが俺のことも好きかもしれない

秋葉で遊び可憐が嫉妬する

アニメイトで

｢可憐その目怖いからやめてくれ｣

｢なんのことかな？いつまで手を握っているのかな？もう繋いでいなくてもいいよね？るんちゃん似だからって鼻の下伸ばしすぎだよ｣

ヤバイ可憐嫉妬してるじゃん。
嫉妬されるのは嬉しいけども。もりちゃはぶるぶる震えている。そりゃ始めてみるやつは怖いよな。あの目はハイライトオフで生気を感じないし。

俺はとりあえず手を離して、可憐を宥めることにした。

｢可憐のことは俺にはもったいないくらいの幼馴染みだ｣

するとスゥーと目に光を宿した。

｢私は幼馴染みだもんね。他の人とは違うよね｣

可憐は余裕たっぷりの笑みをもりちゃに向けた。もりちゃは苦笑をしている。まぁ行きなりマウントを取られたらそうなるわな。

｢よろしくねもりちゃん｣

｢よろしくお願いします可憐さん｣

二人は握手をした。喧嘩になんなくてよかったわ。まさか見ず知らずの人に嫉妬をするとは思わなかったな。それだけ俺に対する好意が高いのだろう。輝基の次だと嬉しいな。

写真撮ったし、後はタオルを買うか。この間やった全国ツアーのやつ買うか。この間チケットも当たらなかったし。バイトもどうしてもでてくれって言われて会場にも行けなかったんだよな。

俺はるんのタオルがないか確認して見つけたのでそれを手に取るともりちゃかうれしそうにしていた。自分の推しが人気があるのが嬉しいのだろう。今度るんが好きな同士語り合うか。俺は会計で商品を買った。

徳川のほう見るとなぜか大量の雑誌を手にもっていた。

｢徳川それ全部買うのか？｣

｢うん、私まだ櫻坂のこと全然知らないなと思ったんだー。望と会話するにはもっと知識を増やしたいと思ってねー｣

何そんなに俺のこと好きなのか？もうここは告白して付き合っちゃうか？いややめておこう。中途半端な気持ちで付き合ってはダメだ。振られる可能性もあるし。

｢望くんそろそろ別の場所に行こう｣

可憐は視線を気にしながら言った。まぁ目立つよな美少女が何人もいたら。元々アイドル好きは美少女大好きだし。何人かは話しかけようか迷っている。ナンパされる前に移動するか。

｢んじゃ次はアニメイトにでも行くか｣

｢僕におすすめのアニメでも教えて貰えるかい？｣

一人のナルシストぽい奴が話しかけようとしたタイミングで輝基がこっちに着た。ナイスタいミングだ。輝基圧倒的なイケメンさでナルシストは身を引いた。そして輝基に話しかけようとしていた女子も身を引いた。
というか買いすぎじゃね輝基。生写真４０枚くらい買っているぞ。

｢いいぞ。おすすめしたいアニメはいくつかあるからな｣

特に青春代行はおすすめだ。この作品はうちの学校の出身の人が書いた作品だ。去年の三年生は稀に見る美少女が多い世代だった。

俺たちは店をでると、アニメイトに向かった。

｢ねぇ望って東京レイヴンズが好きなんだよね。今度コスプレでもしようかー？｣

｢鈴鹿のコスプレとか見たいな。背も同じくらいだし似合いそうだしな｣

俺はあの鈴鹿のミニスカートとあのツンデレがたまらないんだよな。

｢じゃー今度してあげるねー。コスプレイベントがあったら｣

ついでに可憐の巫女のコスプレを見たい。頼めば見せてくれるかな。コミケとかでならコスプレしてる人多いから見せてくれるかもしれない。

そんなことを話しているとアニメイトに着いた。

｢輝基俺のおすすめのラノベを教えてやるよ。学校の先輩が書いた小説をな｣

｢確か尾関先輩だっけ一昨年の文化祭で劇をやって有名になった人だよね｣

｢ああそうだ。しかもイケメンだし。美少女の長濱先輩となかがよかったからその意味でも有名だな。長濱先輩は四大天使と言われてたぐらいだしな｣

ちなみにそのうちの一人は可憐である。まあ長濱先輩は卒業したから四大天使は可憐だけになったが。それでもうちの学校にはまだ美少女が多い。だから男の受験する人が多いのだ。地域でも有名だからな。

｢劇は文化祭で焼きそばを作っていたから見れなかったけど興味はあったんだ。だから楽しみだよ｣　

尾関先輩は今じゃ売れっ子作家だ。学校でかなりの本の売り上げをあげてコスプレカフェでもチエキを撮りまくって相当儲かったと伝説になっている。

｢後は俺の青春ラブコメは間違っているだな。千葉市が舞台になっていて八幡の心情模写は面白いぞ｣

学校で輝基がラノベを読めば女子が読み始めてオタクに対する偏見がなくなるだろう。完璧な作戦だ。

｢ンじゃラノベコーナに向かうか｣

｢私も望のおすすめを買うよー｣

｢私も最新刊を買おうかな｣

可憐は俺の家に避け遊びに来るから俺好きなラノベをよく読んでいる。まぁどっちかというと一般小説を方が読んでいるが。

｢これだぞ輝基。1巻で完結してるからお金もかからないし面白いぞ｣

｢へぇーこれがあの有名な尾関先輩が書いた作品なんだね。イラストも綺麗だし楽しみだよ｣

尾関先輩はうちの学校の誇れるOBだ。何せ今じゃ百万部を越える売り上げを上げた人気作家だしな。尾関先輩は今じゃ長濱先輩並みの有名人だ。未だに尾関先輩の女性ファンは多い。髪の毛切って劇にでた瞬間にイケメンってことが分かったからな。声優としてもこの間主役を勤めて順風満帆な人生を送っていると言えよう。

｢後はグッツ買うか。青春ラブコメは間違っているの一色のグッツがほしいしな｣

｢相変わらず後輩キャラ好きだよね｣

｢女子に先輩なんていわれるのは男の憧れみたいなものだからな。特に可愛い女子に言われるなんて最高だろ｣

徳川はだからるんちゃんか好きなんだねーとか言っている。まぁそうだが。るんは後輩みたいな雰囲気がでていて好きなのだ。性格も好きだが。

俺たちはグッツコーナに向かった。やはりというかなんというか輝基と可憐と徳川は好意的な視線を浴びている。俺か？俺は嫉妬視線と憎悪の視線を浴びてるぞ。まぁ慣れたが。輝基がいるお陰で可憐たちがナンパされないからよかったわ。

俺はグッツコーナに着くと一色のグッツをみて目を輝かせた。