俺の好きな幼馴染みは別な人が好きなようです。だが俺のことも好きかもしれない

秋葉で遊び可憐が嫉妬する

久し振りの可憐との二人きり

｢じゃーテスト始まるから今勉強してる参考書はしまってな｣

いよいよか一限は現代文だよな。現代文は苦手としていない。むしろ得意の部類にはいるだろう。だから気持ち的には楽な感じて受けられる。

テストの用紙が回ってきたので、それを後ろに回す。

｢始め｣

俺は問題用紙を開く。ふむ漢字か、これは飛ばそう。俺はいつもなら漢字まで勉強していたんだが今回は時間がなかったためしていない。漢字は苦手なのだ。だが現代文は得意だ。だからここから問題を解いていく。俺は32分で問題を解き終ったので漢字をじっくり考えながら解いていく。読みはできたがやはり書きはできなかった。まぁ勉強してないしこんなもんだろう。でも８０点は取れてる。

次は古文か、文法とか苦手なんだよな。まぁ何とかするんだけど。単語は覚えたから推測で問題を解いていこう。するとテストが始まる。俺はまず単語の空欄を選ぶ問題から解き、その後に和訳問題を解いた。そしていよいよ文法である。俺は四苦八苦しながら問題を解いた。６０点は取れているだろう。勉強時間がなかったにしては良く取れてる方だろう。

今日のテストはこれで終った。俺は机に伏せて残りの時間は寝ることにした。昨日は前日だから全然寝てないのだ。今にでも爆睡できそうだ。俺は腕を枕がわりながら寝た。

起きるとテストが終っていた。ちなみに起きたのは後ろの人に肩を叩かれたからだ。俺はテストを後ろの人から受けとり前の人に渡した。

さて、今日は何を勉強するかね。数学をするか、早めにやっておいて損はない。となると誰に教わるかだが可憐に教わろう。教え方うまいし、何人かのクラスメイトも教わっていたし。

テストが回収し終り、先生がでていくと、周りはやべーとか爆死したわとか、毎日勉強した甲斐があったわとかそろぞれ友達と楽しく話していた。

｢望くん、テストどうだった？｣

｢勉強時間がないわりにはまあまあできたな。俺は天才タイプじゃなくてこつこつやるタイプだし｣

ちなみに可憐もそのタイプだ。だが可憐は毎日勉強してるからテスト週間の勉強時間後少なくとも特に問題はないんたが。俺も毎日勉強するかね。でもケータイゲームとかやりたいしフランス語の単語だけやるか。

｢心配してたけど、大丈夫そうだね。数学そろそろ勉強するんでしょ。教えようか？｣

数学をそろそろ勉強するのを分かるなんてさすが幼馴染みってところか。俺は可憐の察し良さに関心をした。

｢頼むわ。今回数学全然してないから赤点なりそうなんだ｣

｢この間も赤点ギリギリだったしね。なんで望くんは数学だけできないんだろうね｣

｢それはあれだ。数式アレルギーだから｣

数式をみると頭痛が起こる病気だ。俺は中学の頃からこれに発症している。中学の時は可憐に毎日2時間ほど教えてもらっていたから高校入試はなんとかなった。その分頭痛がひどくて何度も休憩をしたが。

｢今回は微分だから難易度が高いから頭痛薬を用意した方がいいよ｣

｢大量に用意しておくわ｣

｢じゃぁー早速勉強するためにサイゼに行こっか｣

｢一回家帰っていいか？数学の参考し持ってきてないから｣

｢いいよ、私は家に上がって待っていてもいい？｣

｢好きに寛いでくれ。まぁそんなに時間はかけないが｣

数学の参考書を選ぶだけだしな。俺は背伸びして参考書を選んだりしないから白チャートからやる予定だ。あれなら俺の学力でもやれるし、赤点は回避できるからだ。

｢じゃー帰ろっか｣

俺はリュックを背負って帰る準備をする。俺は久しぶりに可憐と二人っきりて帰れることに興奮をしていてこっちを憎悪のこもった目で見ている人に気づかずにいた。

俺達は電車に乗ると、フランス語の単語帳を開く。勉強時間が少ないから少しでも進めておきたいからだ。単語には多少の不安があるしな。特に副詞とか。

｢望くん、フランス語喋れるようになったの？一時期すごいフランス語会話の参考書を読んでいたけど｣

俺はフランス語が喋れればカッコよくねと思い文法書を見ずに会話を覚えてたことがある。まぁ結局わからない文法があったりして文法書を読んだが。

｢まぁ自己紹介と旅行て困らないくらいには喋れるようになったな｣

｢へぇーじゃー今度夏休みにフランスに行くんだけど一緒に行かない？私読めるんたけど喋れなくて不安で｣

｢家族ぐるみの付き合いがあるから別にいいが。希も行きたがるぞ｣

あいつフランス大好きで将来的に外交官になりたいと思っているぐらいだし。フランス料理にはまったと言っていたな。

｢一人増えるくらいなら大丈夫だよ。飛行機代は親が払うし｣

｢分かった。希に伝えておくわ。あいつきっと気分が昂って難易度の高いフランス語会話をマスターしそうだな｣

そんなことを話していると馬橋駅に着いたので俺達は降りた。俺は自転車なので押しながら帰ろうとしたが、可憐が後ろに乗りたいと言ったのて後ろに乗せた。勘違いされないかと思ったが可憐の上目遣いにやられて乗せることになった。だって美少女の上目遣いだぞ断れるはずがない。

｢2人乗りなんて久しぶりだね｣

｢中学以来だな｣

俺がちょうど可憐を意識したくらいた。だが今の関係か崩れるのを恐れて踏み込めないでいたら可憐に好きな人ができてしまった。俺は自分のチキンさに悲しくなった。

可憐は俺の肩を掴む。さすがに抱きついてはこないか。一応好きな人はいるし。俺は少し残念に思いながら自転車を漕いだ。