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作戦

病院で

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俺を見ると持ってきていたペットボトルをぼとっとおとして涙目になり俺に向かって駈けてきて抱きついた。
うお男のロマンが形を変えて当たってる。
柔らかすぎだろ。思ったよりもサイズがあるんだな。可憐は着やせするタイプか。

希がジト目をしながら俺を見ていた。

「お兄ちゃんでれでれしすぎ、そんなにおっぱいがいいの?」 

何でばれているんだ?ああ俺の顔がものすごくだらしないんだろうな。

「可憐そろそろは離れてくれ、希が切れそうだ」

可憐は自分のやってことに今気がついたのか顔をバスケットの中にあるリンゴのように赤くした。希か可憐がこのフルーツ持ってきたのだろうか。


さてどうするかねこれから学校にいつまでにいけるかわからないし、本でも読んでこれから過ごすか。
というか俺はどのくらい起きなかったんだ?

「希俺どのくらい起きなかったんだ?」

「二日間起きなかったよ、もう起きないと思って心配したんだからね!あ、ナースコール押さないと」

そう言って希はナースコールを押した。

すると一分もたたないうちにな看護師がバタバタとやってきた。

「どこか痛いところはありませんか?」

「撃たれた部分が少し痛いくらいですね。頭は大丈夫です」

「わかりました、何かあったら呼んでくださいね。あと妹さんと彼女さん毎日学校終わったらすぐにきてましたので甘やかせしてあげてください」

そう言って病室から看護師は出ていくと、希が急にベッドの上で泣き始めた。

「お兄ちゃんもう合えないと思ったんだよ。
無茶しないでねって約束したじゃん」

俺は希を左手で頭を撫でてやりながら

「ああもう無茶はしないよ、悲しんでくれる存在がいるから」

ごめんな希、たぶん俺は可憐と希に関しては命を懸けてでも守りたいと思っているんだ。
だからきっと無茶をするだろう。
でもできるだけしないから許してくれ。

すると可憐が悲痛な顔をして俺の右腕を見ながら、

「望くん撃たれた場所痛むよね」

俺は撃たれたかしょを一個ずつ確認して、思ったよりひどくなってないんだな。まぁ包帯が巻いてあるからだとわからないが。

「さっきも看護師に言ったようにあまり痛くはないぞ。右手を動かせないのは不便だが」

「じゃーご飯は私が食べさせるね」 

嬉しそうな声音で可憐は言った。

何で嬉しいんだ。むしろ面倒が増えてめんどくさいだけだと思うんだが。 
動物にエサをやっている感覚で楽しいのだろうか。今度俺も希にやってみるか。

ふと希の方を見るとがーんとした表情で口を開けていた。

あいつなにやってるんだ。アニメでしか見たことないぞ。
そんなにショックなことが起きたのか。

俺は時計を見ると12時を示していた。

もうお昼か、病院食って味が薄くて不味いって聞くけどどうなんだろう。
まぁお腹が減ったから不味かろうが美味しかろうが食べるしか選択肢はないんだが。

するとこんこんととドアがたたかれた。

「失礼しまーす。お食事を持ってきました」

「あ、机の上にお願いします」

「はい、ここにおきますね」

そう言って看護師は机の上に昼食を置いた。

昼食を置いた看護師はドアを開けて病室を出る。

「お昼きたね」

可憐は箸をもってチンジャーロースを掴んで俺にあーんしてきた。
俺はそれをぱくっと食べる。

なかなか美味しいな。確かにちょっと絵水がそれでもちゃんと味はついてる。

それから可憐に色々な料理を食べさせてもらっていると、希が羨ましそうにこっちを見ていた。
希も食べたいのか。

「希食べるか」

「お兄ちゃんの馬鹿!」

ふんと言って横を向いてすねてしまった。

「今のは望くんが悪いよ」

食べたいかって聞いただけなんだが。解ぬ。
また食べさせてもらおうと左手で可憐の肩をたたこうとした時に、そっぽを向いていた希が俺の隣にきた。

「可憐さんって好きな人がいるんですよね」

「うん、そうだよ」 
 
「ならこいうのは好きでもない人にこいうことやるのはよくないと思うんですよ。だから残りは私がやりますよ」

確かにこれは俗にいうあーんだな。何か認識すると恥ずかしくなってきた。

可憐はなぜか悔しそうに箸をのぞみに渡した。

「お兄ちゃんあーん」

牛肉トマト煮の牛肉を俺に食べさせた。うんトマトの味が染みて美味しいな。

残りのお昼は希が食べさせてくれた。

ふぅ-お腹が一杯だ。病院食も以外に量があるんだな。

「お粗末様」

食べ終えて数分ですぐに看護師がきて食器を持っていた。
来るの早くないか。監視カメラでもついているのか。俺なにもやらないのだが。それとも経験からどの患者がどのくらいで食べ終わるのかわかるのか。超能力者かよ。


可憐と希は楽しそうに会話している。
俺はボッチだな。うん。まぁ可憐と希が仲良く話しているのはいいよな。美少女同士だから絵になって。
俺はそんなことを思いながら雲ひとつなく晴れた窓の外をそとを眩しそうに見た。

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