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作戦
班で仲を深める
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「まぁ望はクラスメイトたあまりしゃべんないもんね」
俺は内輪のりとか無理だし、まぁ内輪もめは大好物だが。だって当事者じゃないし本音を言い合って第三者は欲を知ることができる。そうすると俺の人間関係の役に立つから本音と想いの押し付けをどんどんしてくれと思う。
「まぁ、俺もしゃべろうとおもえば会話はできるがな。面白いかは別にして」
俺だってコミ力は高くないが普通にしゃべることはできる。ただ交遊関係を結ぶと派閥争いや内輪もめに巻き込まれるのがいやだから話さないだけだ。額田も今泉ま可憐もどこのグループにも所属してないから話しているってのもある。
あとは本音を言うことができるっていうのもあるが。
「ふーんそうなんだ。確かに私達とは普通に話せてるね!」
最初は俺はコミ力は低かったが、可憐と幼馴染みだったこともあり結構な数のひとと遊ぶことなって自然とコミ力が高くなった。まぁ内輪もめに巻き込まれてから俺と可憐はグループに入らなくなったんだが。後は可憐目当ての男も近寄ってくるから言い訳やあしらいかたも鍛えられたんだよなぁ。
「ちょっと耳かして貰ってもいいか?」
?と顔をしたあと考えようとしたがめんどくさくなったのか椅子をこちらよりにずらして顔を俺の顔付近まで持ってきた。今泉は考えるのが得意じゃない。いや違うなおそらくめんどくさいだけなんだろう。だから俺も相手の裏を読もうとしなくてもいいから楽なんだが。顔を近づけることにもうちょい警戒心をもったらどうなんだといいたくなるが今は好都合なのでいわないでおく。
「可憐の好きな人知っているか?俺は知っているんだが知っているなら協力をして欲しい」
放課後にしゃべっていたのは今泉だったのだ。知ったのはさっき声を聞いて思い出した。
俺が聞いたのはN君までだが今泉のことだきっと本名を聞き出しているはずだろう。
「うん知っているよ、でもいいの?望も可憐のことが好きなんでしょ」
少し悲しげな表情をして聞いてきた。今泉は笑顔が似合うのに。俺のことでこんな顔をするのは心が痛むから嘘をつこう。
「可憐のことはもう諦めた。今は彼女を作ろうとしている。あと可憐には幸せになって欲しいし、笑顔でいて欲しいからな」
もちろん嘘だ今は彼女なんて作るほど割りきれてないし。額田のことを好きじゃなく離れたらアピールしようと思っている。
「わかった協力するよ!」
今泉は向日葵のような笑顔を浮かべて言った。嘘をついたことに心がいたんだ。
「ありがとう今泉、お礼に好きな人がいたら協力するからな」
俺は渾身の笑顔で言った。何だか今泉の顔が赤いがきのうせいだろう。
「今は好きな人はいないから、暇な日に遊びにいくことがお礼でいいよ」
「わかった。暇な日があったら連絡してくれれば出きるだけ空けておく」
すると後ろから可憐の少し怒気のこもった声で、
「二人とも距離近くない?話ならもっと離れてできると思うよ」
言っていることはごもっともなんだが可憐にたいすることなので許して欲しい。
「聞かれたくない話をしていたんだよ」
俺は今泉の方を見ると、可憐のことを怪しげに見ていたが、俺の視線に気がつくと俺に了解と口を無言で動かして椅子をもとの場所に移動させた。
「ちょっと望が相談してきただけだからなにもないよ!」
可憐はそれを聞いてほっとした表情をした。
何でほっとしたんだ。可憐は額田のことが好きなはずだ。あー俺が今泉を好きになってあまり協力できなくならないかってことを危惧していたのか。
「あーせっかくこの班のメンバーになったし、暇なとき遊びにいかないか?」
俺は可憐を額田と二人きりにさせるための作戦のひとつを実行した。俺の意図をよんだのか
「うん、私も言いと思うよ!」
いつもだったらここで額田は部活があるからと言って抜けるが今日は部活がないことを野球部のメンバーの話を盗み聞きしたから知っている。
あの野球部の奴ら制服だと将来性を買われてナンパしやすくなるから制服でナンパしにいこうぜと言っていたが、そんなのでノコノコついてくるやつなんてすぐにさらに上の学歴があるやつが現れたら鞍替えされるだけだぞ。しかもお前ら成績よくねーだろ。下から数えた方が早いレベルだろ。
話がそれたな、とりあえず断る選択肢は潰してあるからきっとくるはずだ。
「うん、今日は僕も部活がないから遊びにいけるよ」
何とか遊びには誘えたな。可憐はそもそも額田が遊びにいくなら来るだろう。
「うん、私も大丈夫だよ」
可憐も嬉しそうに笑顔をしながら答えた。
ちょっと胸が痛むなその笑顔を俺に向けてくれたらと。
キンコーカーンコーン
授業の終わりのチャイムがなった。
次は日本史だから俺は教科書とノートを取り出す。
「チャイムがなったみたいだね、どこにいくかは昼休みに話し合おう」
額田が爽やかスマイルでそう言うと可憐がにこにこしながらうんと答えた。
まあ俺も女子だったら今の笑顔で惚れていたな。
がらがらと日本史の先生が入ってきて虚絵室の空気が真面目なものに変わった。
俺は内輪のりとか無理だし、まぁ内輪もめは大好物だが。だって当事者じゃないし本音を言い合って第三者は欲を知ることができる。そうすると俺の人間関係の役に立つから本音と想いの押し付けをどんどんしてくれと思う。
「まぁ、俺もしゃべろうとおもえば会話はできるがな。面白いかは別にして」
俺だってコミ力は高くないが普通にしゃべることはできる。ただ交遊関係を結ぶと派閥争いや内輪もめに巻き込まれるのがいやだから話さないだけだ。額田も今泉ま可憐もどこのグループにも所属してないから話しているってのもある。
あとは本音を言うことができるっていうのもあるが。
「ふーんそうなんだ。確かに私達とは普通に話せてるね!」
最初は俺はコミ力は低かったが、可憐と幼馴染みだったこともあり結構な数のひとと遊ぶことなって自然とコミ力が高くなった。まぁ内輪もめに巻き込まれてから俺と可憐はグループに入らなくなったんだが。後は可憐目当ての男も近寄ってくるから言い訳やあしらいかたも鍛えられたんだよなぁ。
「ちょっと耳かして貰ってもいいか?」
?と顔をしたあと考えようとしたがめんどくさくなったのか椅子をこちらよりにずらして顔を俺の顔付近まで持ってきた。今泉は考えるのが得意じゃない。いや違うなおそらくめんどくさいだけなんだろう。だから俺も相手の裏を読もうとしなくてもいいから楽なんだが。顔を近づけることにもうちょい警戒心をもったらどうなんだといいたくなるが今は好都合なのでいわないでおく。
「可憐の好きな人知っているか?俺は知っているんだが知っているなら協力をして欲しい」
放課後にしゃべっていたのは今泉だったのだ。知ったのはさっき声を聞いて思い出した。
俺が聞いたのはN君までだが今泉のことだきっと本名を聞き出しているはずだろう。
「うん知っているよ、でもいいの?望も可憐のことが好きなんでしょ」
少し悲しげな表情をして聞いてきた。今泉は笑顔が似合うのに。俺のことでこんな顔をするのは心が痛むから嘘をつこう。
「可憐のことはもう諦めた。今は彼女を作ろうとしている。あと可憐には幸せになって欲しいし、笑顔でいて欲しいからな」
もちろん嘘だ今は彼女なんて作るほど割りきれてないし。額田のことを好きじゃなく離れたらアピールしようと思っている。
「わかった協力するよ!」
今泉は向日葵のような笑顔を浮かべて言った。嘘をついたことに心がいたんだ。
「ありがとう今泉、お礼に好きな人がいたら協力するからな」
俺は渾身の笑顔で言った。何だか今泉の顔が赤いがきのうせいだろう。
「今は好きな人はいないから、暇な日に遊びにいくことがお礼でいいよ」
「わかった。暇な日があったら連絡してくれれば出きるだけ空けておく」
すると後ろから可憐の少し怒気のこもった声で、
「二人とも距離近くない?話ならもっと離れてできると思うよ」
言っていることはごもっともなんだが可憐にたいすることなので許して欲しい。
「聞かれたくない話をしていたんだよ」
俺は今泉の方を見ると、可憐のことを怪しげに見ていたが、俺の視線に気がつくと俺に了解と口を無言で動かして椅子をもとの場所に移動させた。
「ちょっと望が相談してきただけだからなにもないよ!」
可憐はそれを聞いてほっとした表情をした。
何でほっとしたんだ。可憐は額田のことが好きなはずだ。あー俺が今泉を好きになってあまり協力できなくならないかってことを危惧していたのか。
「あーせっかくこの班のメンバーになったし、暇なとき遊びにいかないか?」
俺は可憐を額田と二人きりにさせるための作戦のひとつを実行した。俺の意図をよんだのか
「うん、私も言いと思うよ!」
いつもだったらここで額田は部活があるからと言って抜けるが今日は部活がないことを野球部のメンバーの話を盗み聞きしたから知っている。
あの野球部の奴ら制服だと将来性を買われてナンパしやすくなるから制服でナンパしにいこうぜと言っていたが、そんなのでノコノコついてくるやつなんてすぐにさらに上の学歴があるやつが現れたら鞍替えされるだけだぞ。しかもお前ら成績よくねーだろ。下から数えた方が早いレベルだろ。
話がそれたな、とりあえず断る選択肢は潰してあるからきっとくるはずだ。
「うん、今日は僕も部活がないから遊びにいけるよ」
何とか遊びには誘えたな。可憐はそもそも額田が遊びにいくなら来るだろう。
「うん、私も大丈夫だよ」
可憐も嬉しそうに笑顔をしながら答えた。
ちょっと胸が痛むなその笑顔を俺に向けてくれたらと。
キンコーカーンコーン
授業の終わりのチャイムがなった。
次は日本史だから俺は教科書とノートを取り出す。
「チャイムがなったみたいだね、どこにいくかは昼休みに話し合おう」
額田が爽やかスマイルでそう言うと可憐がにこにこしながらうんと答えた。
まあ俺も女子だったら今の笑顔で惚れていたな。
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