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作戦

思いを吐露する

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俺は家に帰るとすぐに自室にこもった。
ああまさ可憐の好きな人が文武両道の見本のような額田のことが好きだなんて。

俺じゃ叶わないよなあんなにイケメンでだれにてやさしく俺の数少ない友人の一人だし。
 
はぁ高校にはいる前に告白してればこうはならなかったのか。いや幼馴染みとしか見られてないからそれはないか。

俺はいつまで考えても悲しくなるだけだからテレビでも見るか。

あ、アイス買ってくるのショック受けて忘れたわ。
はぁーと俺はため息をはき財布を持って自室のドアを開けて階段を降りた。

玄関には希が不安そうな顔で俺を見ていた。

「ごめんな希アイス買ってくるの忘れたから今から買ってくるわ」

すると希は俺の前に立っていかせないようにさせたので俺は困惑した。

「お兄ちゃん告白じゃないことで呼び出されたの?
それとも罰ゲームだったの?」

どうやら希にはお見通しだったらしい。

「俺の好きな人がな。俺の友達を好きで協力してほしいといわれたんだ」

そう言うと希は驚嘆と言うこと場が似合いそうな表情をして小声で可憐さんのことかと呟いていた。

「なんで可憐ってわかったんだ?」

「なにかを悔しがるような表情をして可憐さんとの見る目が他の女の子に対する目と違ってるんだよ」

そうなのかそれは自分で気付いてなかったな。

ということは周りにもばれている可能性があるのか。
いや希の観察眼が優れてるだけだな。

「お兄ちゃん辛かったね」

悲痛な表情をしててを伸ばして俺の頭を包んで希の胸に埋めた。

俺はその優しい言葉に今まで我慢していたものが溢れだした。

「何で俺を好きになってくれなかったんだ。いつも一緒にいたじゃないか。男とは勘違いされたくはないから遊ばないと言っても俺とは遊んでくれたじゃないか。カラオケではいつも相手を思いながらラブソングをデュエットして歌ったじゃないか。なんで額田何だよ。やっぱり顔なのか、それとも勉強ができるからか、スポーツができるからか、優しいからか。優しさだったら俺だって負けてないだろ。重そうなものを持っていたらどこにいようが持ってやるし。車道が話をに可憐を歩かせないようにしたし。可憐がいじめられそうだったときも悪意を俺に向けさせていじめを防いだし。どんな時も味方でいただろう。なんで俺のことを好きになってくれないんだー!!」

俺は希の胸でおもいっきり思いを吐露した。

「お兄ちゃんは優しいよ。良く頑張ったよ。私はいつもそばにいるからね。だから今はおもいっきり泣いてね」

俺は人生で一番の多い涙を流した。

しばらく涙を流すと落ちつきめちゃくちゃ恥ずかしくなった。

妹の胸で大泣きするって兄としてどうなんだ。

しかも頭まで途中で撫でられて上を向けば妹が慈愛の表情を浮かべている。

「希もう大丈夫だ。」

希は俺の顔を見ながらにこにこしていた。そんなに俺の顔面白いことになっているの?

アイス買いにいこうと思っているのにそれじゃ買いにいけないじゃん。

「顔真っ赤だね」

ああそっちね。しばらく経てば赤み引くだろうし買いにいけるだろう。

「妹に大泣きしたところ見られれば誰だって恥ずかしいだろう」


うわ、目赤すぎだろうか。これじゃ買いにいけないよな。でもお礼になにか買ってやりたいし。周囲の視線を気にしなければ大丈夫か。

「希なんのアイスクリームがいい?」

「お兄ちゃんその目で行くの?それでいくと彼女に振られた人みたいに見えるよ」

「でもお礼にアイスぐらいだが買ってやりたいし」

「ならメガネ掛ければ?後私も一緒に行くから振られたように見えないははすだよ」

確かにそれならなにかをやらかして彼女に泣いて許しをこいて、許してもらった人に見えるな。

まあどのみち恥ずかしいが。

きっと生暖かい視線て見てくるんだろうし。

「じゃ一緒に行くか」

「お兄ちゃんの彼女に見えるため下の名前で呼ぶね望くん!」

ぐは!まさか希がこんなに可愛かったなんって。後ろで手を組んで下から覗き込むように名前呼ぶなんて反則だろう。

俺はできるだけポーカーフェイスを装い行くぞと言ってドアを開けた。






坂道をくだってセブンについたのだが、

「なんで希俺と手。繋いでいるんだ?」

女子の手ってこんなに柔らかいんだな。それに一気に握ったらつぶれそうなくらい細い。

アイドルの握手会に行った感じに似ている。るんてもすべすべで柔らかった。

「望くんの彼女に見えるようにするためですよ」

お嬢様モードでにっこりと微笑みながら言った。

学校ではこのモードで男と接している。

俺たちはアイスコーナにいくと素早くチョコのチョコの雪見だいふくをとった。
希は嬉しそうな顔を浮かべている。

いつまでも希の顔を見るわけにはいけないし俺も選ぶか。

俺は抹茶のアイスが好きだから抹茶の雪見だいふくを選ぶか。

俺は抹茶の雪見だいふくを手にとって希から雪見だいふくを手渡してもらいレジにならんだ。

その間希は夜風に当たりたいと言って外にでた。

二個ぶんの会計をして、外にでると希がよっぱらた大学生ぐらいの人にナンパされていた。

はぁー面倒だな。特に酔っているのが。さてどうするか。小学校でいじめられて以来俺は小型カメラを毎回外にいくときは持っているようにしている。

俺はカメラを起動させて肩に乗せて。ナンパしている集団に近寄った。

「ねえねえどこの学校通っているの?俺はね早王大学に通っているんだよすごいだろ。だからエリートの俺とこれから遊びにいかない?」

早王大学ぐらいだったらうちの高校でも中間層が行っている大学だな。あの程度でエリート(笑)
とか笑わせるなー。というか只の大学生がエリートを名乗んなよ。後大学でナンパについていくのは高学歴に幻想抱いている彼氏をアクセサリーなんかと勘違いしてるやつだけだぞ。
まぁ突っ込むのはこの辺にして助けるか。

「すみません、希は俺の彼女なんで他当たってもらえますか」

なんか希がくねくねしてるな。まあ今は気にしてもしょうがないし。こっちの対応するか。

「なんだ冴えない顔の彼氏だな、こんなのより俺とのほうが楽しめるぜ」

こいつ酔っていて俺の顔認識できてるのか俺のほうがイケメンだと思うんだが、メガネが地味だからか。

「冴えない彼氏ですけど、彼氏なんで彼女を守る権利があるんですよ」

「なに俺たちが襲ってるっていいたいのか?」

「襲う予定ですよね。とりあえず引け」

俺は目を腐らせて声に怒りを乗せて言った。すると男は一瞬怯んだが、男は俺のことを下から上まで見て嫌らしく笑みを浮かべ殴りかかってきた。

俺はあえて受けた。希は俺の投げられる瞬間を見て顔面蒼白になっていた。

俺は地面に転がり証拠が撮れたとほくそ笑んだ。

俺はゆっくりと立ち上がり大学生に

「動画を撮らしていただきました。これを大学と警察に送ったらあたなたはどうなるでしょうかね」

すると男は口をパクパクさせて焦って逃げた。

「なかなか痛かったな」

頬をさすりながら俺は言った。

「お兄ちゃん小学校の時もそうだけどもっと自分を大切にして」

希は悲しみを覗かせた顔で俺の頬を撫でてくる。

「どうしようもないことない限りこんなことはしないから」

俺は希の頭を撫でながら優しい声で言った。





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