オタクの青春

希望

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メイド喫茶

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「ふむ帰ったぞ奏」

「何で自分の家に帰ってきたみたいなムードだしてるんだよ」

メイド喫茶だからってそこまでなりきらなくてもいいだろう。どんだけメイドに憧れているんだよ。

「分かってないな勇気よ。メイドが尽くしてくれるならそれに答えるのがご主人ってもんだろう?」

仕事だからだろ。尽くしてるのは。バイトが終われば主人の関係は終わると思う。だからバイトが終わればたくさんいるうち一人の客でしかない。

「家康が主人とか、気苦労が堪えなそうだが」

まぁこいつの家に家政婦がいるのは知っているが。まぁ既婚者だが。それにメイドを求めているのも知っている。どんだけご主人様って呼ばれたいんだよ。

「我はメイドを大切にするぞ」

「なに言ってるんだよ。家政婦の加賀さんから坊っちゃんは思いつきで行動するから大変だわと言っていたぞ」

まじでアニメ見るとその影響を受けるから厄介なんだよな。影響を受けすぎて行動まで起こすからな。今回のSOS団とか。

「あれは我の行動力があるだけだ」

「行動できるオタクっていいたいのか?巻き込まれる身にもなれよ。はぁー」

まぁこんなこと言っても無駄に終わるだろうが。何回も言ってきたが変わらなかったしな。それだけアニメことを現実で実現させようとするからな。

「ふっ我は思ったことを行動するのだ。誰にも制限されずにな」

ほら変わらないだろ。俺の言うことなんて聞きやしないからな。まぁたぶん美少女に言われてもこいつは変わらないだろう。それだけの信念もあるからな。

「まぁいいや席に案内されたから行くぞ」

俺達はメイドに指定された席に座り、メニューを見た。どれも高いな。投資してるとはいえあんまり無駄遣いしたくないんだが。この好きっていうオムライスにするか。ちょっと高いが、何をやるのか気になるし。


「おお奏今日もメイド姿にあっているぞ」

「ありがとう家康様。家康様も和服がいつも通り似合っているよ」

この格好を見ても笑顔をみせるとはプロ意識高いな。家康がイケメンっていうのもあるが。

「ふっやはり奏は他とは違うな」

いや普通和服で秋葉原に来たらなにこいつと思うだろう。秋葉原じゃなくても思うが。というか家康ってここの常連なんだな。名前と格好を覚えているって。

「今日は友達をつれてきたんだね。いつも一人で来るのに」

「我だって結構多くの友達がいるんだぞ」

嘘つけ。家康は俺しか友達いないだろう。最初は女子が近づいてくるがその言動と行動みて最終的に離れるだろ。そして俺も同類に見られて友達ができない。

「そうなんだ!それならよかった」

純粋だな。家康の嘘に騙されるやつがいるとは。人を疑うことを覚えた方がいいぞ。中二病発祥してるやつに友達が多いわけないだろう。

「俺は好きって言うオムライスで」

「我はいつものを頼む」

「私はこの普通のオムライスにしようかな」

「かしこまりました。それでは楽しんでね」

そう言うと厨房に去っていた。厨房でキモいの来たよとか悪口言ってないよな?いっていたら女子は信用できないと思うようになる。まぁもし言っていたら十中八九家康が悪いんだけど。

そんなことを思っていると、中条先輩に視線が集まっている。まぁメイド喫茶にこんな美少女が来たらそうなるわ。

メイドはそんな視線を集めている中城先輩に嫉妬じみた視線を浴びせている。自分達のフィールドなのにお客さんが他の人を見てたら嫉妬もするだろう。

さっきのメイドはそんな感じしなかったが。まぁ美少女だったし、自分に自信を持ってるから気にもしないんだろう。

「ふむ、我が嫉妬の視線を浴びるとは。リア充になるのも悪くないわ」

そう言うとふんぞり返った。何がリア充だよ。視線を浴びて呪いでもかけられるんじゃないかとビクビクしてるわ。リア充だったらこんな視線浴びもしないわ。イケメンだからな。

「なんかメイドさんって思ったよりフレンドリーなんだね」

「多分家康がここの常連だからだと思いますよ」

裏では何を言われているか分からないが。なんか馴れ馴れしいとか思ってそう。

「それにしてもみんな可愛いね」

中条先輩の方が可愛いと思うが。だがあの足はいい。白い透明感のある肌。最高だ。私服ともまた違った可愛さがある。これがコスプレの魅力か。GJメイド服。

「ふっそうであろう我が常連になる気持ちも分かるだろう?」

「家康の場合は可愛い女子としゃべりたいだろだろう」

クラスの女子に何回も話しかけては、躱されてる。最初はみんな家康の言ってることを聞いているんだが、話題がアニメだったり行動が変人のするそれだし、避けられるのはも仕方がない。

「だって我避けられるんだもん」

「話題を覚えればいいだろう。ジャニーズとか」

「あんなイケメンのことなんか覚えたくないわ!」

いやお前もイケメンだろ。自覚を持ったら持ったでめんどくさいから言わないが。モテたいのに自分の新年は買えないところは頑固すぎないか?

「お待たせしました。好きオムライスと、愛してるよオムライスです。パスタは次に持ってくるので待ってください。それじゃ好きオムライスから」

メイドは照れたような表情になった。

「好きですよご主人様。何もかもが愛しいです。努力してるところもうんざりしながらも付いていくところも好きです」

ごふっ思ったより破壊力があるわ。そしてオムライスにケチャップで好きと書いた。家康が嵌まる気持ちが分かった気がするわ。



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