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影響受けすぎだろ
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俺はどこにでもいる普通高校生だ。アニメやラノベは良く読むが、所詮その辺のオタクとかわりない。本は好きで、学術書を読んだり家にある呪術書を読む。俺の家は衰えた土御門家の分家だからたまに霊能力者が生まれる。それが俺だ。それ以外はごくごく普通の高校生だ。あとはまぁぼっちといったところか。知り合いはいるがあいつは断じて友達だと認めたくない。中二病だと思われるからな。
ガタン、俺の斜め前のやつ知り合いの家康が腕を組んで仁王立ちをして、どや顔をする。
あれはなにかをやらかす前兆だ。止めたところで無駄なことは分かっているからスルーしよう。むしろできるだけ関わらないようにしよう。
「東中出身原田家康だ。ここに超能力者や宇宙人未来人がいたら我のところに来い以上」
その場は騒然としており、誰もなにも発しない。家康はどや顔で俺の方見てくる。やるだろ我ってな感じの表情だ。こっちを見るな同類だと思われるだろうが。せっかく友達を作るろうと思ったのに離れるだろうが。既に何人かはあいつも同類かと思っている顔をしている。終わった。俺の友達を作って彼女を作りディズニーに行く予定が。
呆然としていると俺の番が回ってきた。
「ひがにちゅうしゃっしん土御門ゆにゅきです。しゅめはどくしゃですよろしくおねにゃいします」
噛みまくった。クラスのやつには笑われている。コミ症は高校生になっても改善されてないようだった。これなら家康の挨拶の方がましだ。家康は我の方が上だなという顔で見てくる。くそなにも言えないのが悔しい。
やがて全員の自己紹介が終わり、それぞれ気になった人のもとにいった。もちろん俺の方には誰も来ないどころか、家康が来るという災難なものだった。
「ふっ相変わらず勇気は噛むんだな。我は噛まずに名言を残せたぞ」
ただのパクリじゃねーか。何がうまくいったみたいな感じになっているんだよ。あれは顔立ちが整っているやつがいうから変人認定されるだよ。普通のオタクが言ったらただの中二病だ。いやこいつ顔はイケメンだったな。喋り方で敬遠されてたけど。
「オタク丸出し自己紹介だったくせに良く胸張れるな」
「我は宇宙人と未来人を見つけて見せる。超能力者は勇気がいるから問題ないが」
「俺は超能力者じゃねーよ。陰陽師だ」
「どっちも素人からしたら変わらん。それと部活を作るつもりなんだが着いてきてくれるよな」
「面倒だ」
「頼むよぉー勇気えもん」
「嫌だ。んで授業始まるからささっと席に戻れ」
「我は諦めないからな」
そう言って自分の席に家康は戻っていった。はぁーあいつと話すと疲れる。それから授業を真面目に受けていると放課後になった。
結菜を愛でるために早く帰るか。ちなみに結菜というのは俺の妹である。シスコンに思うかもしれないが、千葉の兄妹は皆シスコンなのだ。だから俺はおかしくもなんでもない。
すると家康に腕を捕まれた。おまえ力強いんだからそんなに強くつかむな痛いだろうが。
「離せ俺は結菜と一緒にデートをするんだ」
「そんなことよりも我の部活に行こうじゃないか。部室もどこがいいか把握してある。名前も決めたんだぞ」
だから昼休みいなかったのか。はるひみたいに部活は制覇しないんだな。まぁ体力ないから運動部に入れないだけなんだが。真似するなら完全再現しろ。
「部室ってどこかの部活でも乗っとるつもりか」
「まぁ我についてくれば分かるぞ」
「別に知りたくないから帰るわ」
「そんなこと言わないでよ勇気ー」
めんどくさいが毎日これをやられるのもっとめんどくさい。仕方ない行くか。
「はぁー分かったよ。少しだけだからな」
「そうこなくちゃな。我の最高の部室を見せて信ぜよう」
何が我の最高の部室だよ。ただの乗っとりだろ。そう思いながら意気揚々と歩いていく中二病の家康に着いていく。すると着いた場所は其所は特別練にある一室だった。文芸部と控えめに表札に書いてある。
はぁーこれでもう分かったよ。涼宮ハルヒ憂鬱の影響を受けてここを乗っとるつもりか。影響を受けすぎだろ。ちなみに俺の推しは朝比奈さんだ。あの小動物ぽさがたまらなく庇護欲を掻き立ててたまらないんだよな。
「頼もう」
ドアを家康はどかんと開けた。少しは相手のことを考えろよ。そんな雑な開けかたしたら相手がびびるだろうが。後頼もうとか古すぎ。
そこにいたのは本を読んでいる絵になりそうなほど雰囲気とマッチしている美少女がいた。家康は予想外のことに固まっている。別に家康は女子は苦手としてないがあまりの美しさに固まっているのだろう。涼宮ハルヒの憂鬱ではこのシーンなかったしな。
「誰??もしかして入部希望者なの?」
美少女は目を輝かせる。そんなに文芸部には人が集まらないのか。このレベルの美少女がいるなら喜んで男が入りそうなものだが。知名度がないのか。
「違うわ。我はここをSOS団の本部にしようと思ったのだ」
SOS団ってまた涼宮ハルヒの憂鬱かよ。どんだけ影響受けてるんだよ。て言うか部活としてそれじゃ承認されないだろう。こいつをここから追い出すか。そして俺が文芸部に入るわ。美少女と友達になる機会など早々ないからな。
「それは何かの小説の影響でなの?」
「いかにも。不思議を見つけてそれを大々的的に世に見せる部活よ」
「それじゃ承認されないので表向きは文芸部ってことにしよ。裏はSOS団ってことにして」
「裏の組織か、カッコいいではないかそれじゃーそうするぞ」
数分でこいつの扱い方を分かるとはなかなかやる。それにしても多分強制入部だろうな。まぁこの美少女と一緒に青春を過ごせるならそれもありか。そうして俺たちは文芸部影の名前をSOS団に入ったのだ。まさか本当に不思議なことを発見しいろんな所に行き、いろんなオタクが部員になり、青春を謳歌するとはこの時の俺は思っていなかった。
ガタン、俺の斜め前のやつ知り合いの家康が腕を組んで仁王立ちをして、どや顔をする。
あれはなにかをやらかす前兆だ。止めたところで無駄なことは分かっているからスルーしよう。むしろできるだけ関わらないようにしよう。
「東中出身原田家康だ。ここに超能力者や宇宙人未来人がいたら我のところに来い以上」
その場は騒然としており、誰もなにも発しない。家康はどや顔で俺の方見てくる。やるだろ我ってな感じの表情だ。こっちを見るな同類だと思われるだろうが。せっかく友達を作るろうと思ったのに離れるだろうが。既に何人かはあいつも同類かと思っている顔をしている。終わった。俺の友達を作って彼女を作りディズニーに行く予定が。
呆然としていると俺の番が回ってきた。
「ひがにちゅうしゃっしん土御門ゆにゅきです。しゅめはどくしゃですよろしくおねにゃいします」
噛みまくった。クラスのやつには笑われている。コミ症は高校生になっても改善されてないようだった。これなら家康の挨拶の方がましだ。家康は我の方が上だなという顔で見てくる。くそなにも言えないのが悔しい。
やがて全員の自己紹介が終わり、それぞれ気になった人のもとにいった。もちろん俺の方には誰も来ないどころか、家康が来るという災難なものだった。
「ふっ相変わらず勇気は噛むんだな。我は噛まずに名言を残せたぞ」
ただのパクリじゃねーか。何がうまくいったみたいな感じになっているんだよ。あれは顔立ちが整っているやつがいうから変人認定されるだよ。普通のオタクが言ったらただの中二病だ。いやこいつ顔はイケメンだったな。喋り方で敬遠されてたけど。
「オタク丸出し自己紹介だったくせに良く胸張れるな」
「我は宇宙人と未来人を見つけて見せる。超能力者は勇気がいるから問題ないが」
「俺は超能力者じゃねーよ。陰陽師だ」
「どっちも素人からしたら変わらん。それと部活を作るつもりなんだが着いてきてくれるよな」
「面倒だ」
「頼むよぉー勇気えもん」
「嫌だ。んで授業始まるからささっと席に戻れ」
「我は諦めないからな」
そう言って自分の席に家康は戻っていった。はぁーあいつと話すと疲れる。それから授業を真面目に受けていると放課後になった。
結菜を愛でるために早く帰るか。ちなみに結菜というのは俺の妹である。シスコンに思うかもしれないが、千葉の兄妹は皆シスコンなのだ。だから俺はおかしくもなんでもない。
すると家康に腕を捕まれた。おまえ力強いんだからそんなに強くつかむな痛いだろうが。
「離せ俺は結菜と一緒にデートをするんだ」
「そんなことよりも我の部活に行こうじゃないか。部室もどこがいいか把握してある。名前も決めたんだぞ」
だから昼休みいなかったのか。はるひみたいに部活は制覇しないんだな。まぁ体力ないから運動部に入れないだけなんだが。真似するなら完全再現しろ。
「部室ってどこかの部活でも乗っとるつもりか」
「まぁ我についてくれば分かるぞ」
「別に知りたくないから帰るわ」
「そんなこと言わないでよ勇気ー」
めんどくさいが毎日これをやられるのもっとめんどくさい。仕方ない行くか。
「はぁー分かったよ。少しだけだからな」
「そうこなくちゃな。我の最高の部室を見せて信ぜよう」
何が我の最高の部室だよ。ただの乗っとりだろ。そう思いながら意気揚々と歩いていく中二病の家康に着いていく。すると着いた場所は其所は特別練にある一室だった。文芸部と控えめに表札に書いてある。
はぁーこれでもう分かったよ。涼宮ハルヒ憂鬱の影響を受けてここを乗っとるつもりか。影響を受けすぎだろ。ちなみに俺の推しは朝比奈さんだ。あの小動物ぽさがたまらなく庇護欲を掻き立ててたまらないんだよな。
「頼もう」
ドアを家康はどかんと開けた。少しは相手のことを考えろよ。そんな雑な開けかたしたら相手がびびるだろうが。後頼もうとか古すぎ。
そこにいたのは本を読んでいる絵になりそうなほど雰囲気とマッチしている美少女がいた。家康は予想外のことに固まっている。別に家康は女子は苦手としてないがあまりの美しさに固まっているのだろう。涼宮ハルヒの憂鬱ではこのシーンなかったしな。
「誰??もしかして入部希望者なの?」
美少女は目を輝かせる。そんなに文芸部には人が集まらないのか。このレベルの美少女がいるなら喜んで男が入りそうなものだが。知名度がないのか。
「違うわ。我はここをSOS団の本部にしようと思ったのだ」
SOS団ってまた涼宮ハルヒの憂鬱かよ。どんだけ影響受けてるんだよ。て言うか部活としてそれじゃ承認されないだろう。こいつをここから追い出すか。そして俺が文芸部に入るわ。美少女と友達になる機会など早々ないからな。
「それは何かの小説の影響でなの?」
「いかにも。不思議を見つけてそれを大々的的に世に見せる部活よ」
「それじゃ承認されないので表向きは文芸部ってことにしよ。裏はSOS団ってことにして」
「裏の組織か、カッコいいではないかそれじゃーそうするぞ」
数分でこいつの扱い方を分かるとはなかなかやる。それにしても多分強制入部だろうな。まぁこの美少女と一緒に青春を過ごせるならそれもありか。そうして俺たちは文芸部影の名前をSOS団に入ったのだ。まさか本当に不思議なことを発見しいろんな所に行き、いろんなオタクが部員になり、青春を謳歌するとはこの時の俺は思っていなかった。
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