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ルカはイグナシオ侯爵邸を出てからグレタゴの老婆に貰い一緒に旅をしてきた馬に乗り、スヴェトラーナと最後に野営した都市を見下ろせる高台へ行った。
ここがルカの二十三年の人生で最高の幸せを得ることが出来た場所だ。
ルカは愛情を与えられず育ち、スヴェトラーナ以外の誰からも愛情を受けたことがない。
だからなのか、スヴェトラーナの愛情を疑ってはいないがきっとすぐに忘れてくれると思っていた。
自分にとっては唯一の光でも、スヴェトラーナにとっては愛情を与え合う多くのなかのひとりだと思っていたからだ。
自分のスヴェトラーナへ捧げる愛を見ればそれが難しいことだとはわかるはずなのだが、ひとつしか持ったことのないルカと多くを持ったことのあるスヴェトラーナでは同じように考えられないのだ。
スヴェトラーナがくれたものは本物だったと信じてはいる。だが自尊心の低さが自分と同じだと思い至るのを邪魔していた。
自分がそんなにも愛される理由はないと、そんな存在ではないと思い込んでしまっている。
「幸せだったなー……」
ルカはここでのことを、スヴェトラーナのことを思い出し独り言ちる。
亡命のための厳しい旅ではあったが、スヴェトラーナにとっては苦しく辛いものであったとわかっているが。
ルカにとっても苦しい旅ではあったが、やはり振り返れば幸せだった。
遠くから見つめるだけだった光を女性として愛し、その光が男性として愛してくれた。
愛する人が愛してくれるという誰もが経験出来ることを初めて経験し、自分がこれほどの幸福を感じることが出来るのかと震えた。
ここで抱きしめて眠り、頬を撫でた。
本当は最初に受け入れたことが間違いだったが、ルカは止められなかった。
スヴェトラーナのことを思えば拒まなくてはいけなかったが、そんなことも考えられなかった。
初めて経験する幸せを夢中で掴んでしまった。
冷静になって初めて、なんてことをしてしまったのかと愕然とした。
だから考えた。離れる方法を。
ただ、せめて旅の間だけ。せめてこの時だけはと自分勝手に愛される喜びを欲しがってしまった。
それがスヴェトラーナを余計に傷つけてしまうかもしれないとわかっていたが、抑えきれなかった。
後悔しても遅いことだが、側にいてどうしても堪えきれなかった。
幸せだった。本当に幸せだった。
その思い出だけで生きて行ける。
絶対に傷つけたくないスヴェトラーナを傷つけてしまったが、それも悪夢から目覚めるためには必要なことだった。
むしろそれでスヴェトラーナがルカを恨んでくれるなら、をそれこそ望むことだ。
自分のようなものに囚われていることの方が不幸なのだから。
全く違う世界の人間だと気付いて欲しい。こんな野蛮で下品な男は相応しくなと思って欲しい。
あんな暴力をして平気なわけじゃない。本当に苦しかった。胸が抉られるような痛みだった。
あの瞳、あの声。抱きしめられた時の震えた腕。
どんなに懺悔してもし許される事じゃない。
恨んで憎んで、早く忘れて欲しい。
悲しい出来事や過酷な旅は全て一緒に始まり、もう終わったのだ。
悪夢からはさっさと目覚めてくれ。
首都に行くスヴェトラーナを後から追いかけて行こう。
以前のようにスヴェトラーナが生きていることだけで幸せだと思おう。何年かに一度遠くから姿を見られたら最高だ。
貴族の結婚なら新聞に載るし、幸せになったことを確認できる。
スヴェトラーナがいい家柄のひとと結婚して幸せになれるなら、もう自分の人生はそこで終わってもいいとルカは本気で思っていた。
ヴィクトールはきっと約束を守ってくれる。
イグナシオ侯爵夫妻も良い方のようだったから、きちんと責任をもって首都まで送り届けてくれるだろう。
ルカはスヴェトラーナを撫でた感触を思い出して自分の手を見つめた。
「最後にもう一度、撫でたかったなー……」
手を握りしめて、胸に抱えて。
ルカはスヴェトラーナを想って侯爵邸を高台から見下ろした。
*****
イグナシオ侯爵邸を出てから街で宿を借り、ルカは殆ど出掛けずに過ごしていた。心の疲れが身体を動かさなかった。
ヴィクトールからの金は受け取らなかったが、今まで働いて貯めた金を少なくない額持っていた。
使い道もなく貯まった金を旅に出る時に全部持ってきた。
それが役に立っているので、貯めておいてよかったと今は思う。
暫くここで過ごしてから首都に向かって旅するつもりだったルカだが、その計画が狂ったのは食事を買いに出た時に見たもののせいだった。
通り過ぎた馬車にスヴェトラーナの横顔を見たのだ。
隠れながらその行方を追うと、ルカのいる場所から少し先で馬車は止まり降りて来たのは間違いなくスヴェトラーナだった。
なんでまだここに? もう首都へ出発していると思っていた。
旅支度の買い物でもしに来たのだろうか? 二週間も経つのにまだ出発していなかったとは思わなかった。
ルカは早くこの場を去るべきだと思ったが、それが出来ずに気が付くとスヴェトラーナの跡を追っていた。
スヴェトラーナはどこの店に寄るのでもなく、何をするでもなくひたすら街を歩いていた。
歩いては曲がり歩いては見渡し、ひたすら一帯を隈なく歩いている。
もしかしたら自分を探しているのかもしれないとルカの頭を過ったが、そんなことを考えてしまったら嬉しくなってしまいそうで急いで頭から追い出した。
嬉しくなって飛び出してしまったらあの時傷つけたことが無駄になってしまう。スヴェトラーナが自分を忘れるのを邪魔してしまう。
結局ルカはスヴェトラーナが馬車に乗り込むまでの二時間の行動を、ずっと後を付けていた。
そんな短期間で変わるはずもないが、同じ面影に目が離せなかった。
食事はちゃんと採れているだろうか。ちゃんと眠れているだろか。
心配し出せば尽きることなくし続けられる。
二時間も歩けるということは元気だということだと思った。それが知れてよかった。姿が見れてよかった。
欲しいものが見つからなかったのだろうか? また買い物に来るだろうか?
出発はいつなのだろうか?
レイルズは平和だし侯爵も一緒でヴィクトール隊長も一緒ならこんな安心なことはない。
早く幸せに向かって旅立って欲しい。
ここで嫌な思い出をすべて捨てて。
二週間前のことを昨日のことのように思い出せる。
あの暖かさ、柔らかさ。笑顔、照れた顔。
あの幸せ。
辛い思いをしたスヴェトラーナがどうか幸せになれるように、スヴェトラーナを見送ってからルカは礼拝堂に立ちより神に祈った。
ルカが神に祈ったのは生まれて初めてのことだった。
ここがルカの二十三年の人生で最高の幸せを得ることが出来た場所だ。
ルカは愛情を与えられず育ち、スヴェトラーナ以外の誰からも愛情を受けたことがない。
だからなのか、スヴェトラーナの愛情を疑ってはいないがきっとすぐに忘れてくれると思っていた。
自分にとっては唯一の光でも、スヴェトラーナにとっては愛情を与え合う多くのなかのひとりだと思っていたからだ。
自分のスヴェトラーナへ捧げる愛を見ればそれが難しいことだとはわかるはずなのだが、ひとつしか持ったことのないルカと多くを持ったことのあるスヴェトラーナでは同じように考えられないのだ。
スヴェトラーナがくれたものは本物だったと信じてはいる。だが自尊心の低さが自分と同じだと思い至るのを邪魔していた。
自分がそんなにも愛される理由はないと、そんな存在ではないと思い込んでしまっている。
「幸せだったなー……」
ルカはここでのことを、スヴェトラーナのことを思い出し独り言ちる。
亡命のための厳しい旅ではあったが、スヴェトラーナにとっては苦しく辛いものであったとわかっているが。
ルカにとっても苦しい旅ではあったが、やはり振り返れば幸せだった。
遠くから見つめるだけだった光を女性として愛し、その光が男性として愛してくれた。
愛する人が愛してくれるという誰もが経験出来ることを初めて経験し、自分がこれほどの幸福を感じることが出来るのかと震えた。
ここで抱きしめて眠り、頬を撫でた。
本当は最初に受け入れたことが間違いだったが、ルカは止められなかった。
スヴェトラーナのことを思えば拒まなくてはいけなかったが、そんなことも考えられなかった。
初めて経験する幸せを夢中で掴んでしまった。
冷静になって初めて、なんてことをしてしまったのかと愕然とした。
だから考えた。離れる方法を。
ただ、せめて旅の間だけ。せめてこの時だけはと自分勝手に愛される喜びを欲しがってしまった。
それがスヴェトラーナを余計に傷つけてしまうかもしれないとわかっていたが、抑えきれなかった。
後悔しても遅いことだが、側にいてどうしても堪えきれなかった。
幸せだった。本当に幸せだった。
その思い出だけで生きて行ける。
絶対に傷つけたくないスヴェトラーナを傷つけてしまったが、それも悪夢から目覚めるためには必要なことだった。
むしろそれでスヴェトラーナがルカを恨んでくれるなら、をそれこそ望むことだ。
自分のようなものに囚われていることの方が不幸なのだから。
全く違う世界の人間だと気付いて欲しい。こんな野蛮で下品な男は相応しくなと思って欲しい。
あんな暴力をして平気なわけじゃない。本当に苦しかった。胸が抉られるような痛みだった。
あの瞳、あの声。抱きしめられた時の震えた腕。
どんなに懺悔してもし許される事じゃない。
恨んで憎んで、早く忘れて欲しい。
悲しい出来事や過酷な旅は全て一緒に始まり、もう終わったのだ。
悪夢からはさっさと目覚めてくれ。
首都に行くスヴェトラーナを後から追いかけて行こう。
以前のようにスヴェトラーナが生きていることだけで幸せだと思おう。何年かに一度遠くから姿を見られたら最高だ。
貴族の結婚なら新聞に載るし、幸せになったことを確認できる。
スヴェトラーナがいい家柄のひとと結婚して幸せになれるなら、もう自分の人生はそこで終わってもいいとルカは本気で思っていた。
ヴィクトールはきっと約束を守ってくれる。
イグナシオ侯爵夫妻も良い方のようだったから、きちんと責任をもって首都まで送り届けてくれるだろう。
ルカはスヴェトラーナを撫でた感触を思い出して自分の手を見つめた。
「最後にもう一度、撫でたかったなー……」
手を握りしめて、胸に抱えて。
ルカはスヴェトラーナを想って侯爵邸を高台から見下ろした。
*****
イグナシオ侯爵邸を出てから街で宿を借り、ルカは殆ど出掛けずに過ごしていた。心の疲れが身体を動かさなかった。
ヴィクトールからの金は受け取らなかったが、今まで働いて貯めた金を少なくない額持っていた。
使い道もなく貯まった金を旅に出る時に全部持ってきた。
それが役に立っているので、貯めておいてよかったと今は思う。
暫くここで過ごしてから首都に向かって旅するつもりだったルカだが、その計画が狂ったのは食事を買いに出た時に見たもののせいだった。
通り過ぎた馬車にスヴェトラーナの横顔を見たのだ。
隠れながらその行方を追うと、ルカのいる場所から少し先で馬車は止まり降りて来たのは間違いなくスヴェトラーナだった。
なんでまだここに? もう首都へ出発していると思っていた。
旅支度の買い物でもしに来たのだろうか? 二週間も経つのにまだ出発していなかったとは思わなかった。
ルカは早くこの場を去るべきだと思ったが、それが出来ずに気が付くとスヴェトラーナの跡を追っていた。
スヴェトラーナはどこの店に寄るのでもなく、何をするでもなくひたすら街を歩いていた。
歩いては曲がり歩いては見渡し、ひたすら一帯を隈なく歩いている。
もしかしたら自分を探しているのかもしれないとルカの頭を過ったが、そんなことを考えてしまったら嬉しくなってしまいそうで急いで頭から追い出した。
嬉しくなって飛び出してしまったらあの時傷つけたことが無駄になってしまう。スヴェトラーナが自分を忘れるのを邪魔してしまう。
結局ルカはスヴェトラーナが馬車に乗り込むまでの二時間の行動を、ずっと後を付けていた。
そんな短期間で変わるはずもないが、同じ面影に目が離せなかった。
食事はちゃんと採れているだろうか。ちゃんと眠れているだろか。
心配し出せば尽きることなくし続けられる。
二時間も歩けるということは元気だということだと思った。それが知れてよかった。姿が見れてよかった。
欲しいものが見つからなかったのだろうか? また買い物に来るだろうか?
出発はいつなのだろうか?
レイルズは平和だし侯爵も一緒でヴィクトール隊長も一緒ならこんな安心なことはない。
早く幸せに向かって旅立って欲しい。
ここで嫌な思い出をすべて捨てて。
二週間前のことを昨日のことのように思い出せる。
あの暖かさ、柔らかさ。笑顔、照れた顔。
あの幸せ。
辛い思いをしたスヴェトラーナがどうか幸せになれるように、スヴェトラーナを見送ってからルカは礼拝堂に立ちより神に祈った。
ルカが神に祈ったのは生まれて初めてのことだった。
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