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第7話 ピンチ
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「花さん……!! これ、果たし状ですよ!!」
「あーやっぱ、そうなんだ」
「そうなんだじゃないですよ!! なんでそんなに冷静なんですか!?」
「あーうん。たまにくるんだよね。あたしを目の敵にしてる高校が……
なんだったけな。南武高校なんぶこうこうだったか?
そこのヤンキー? っていうのかな。まぁ、こういうの、
めんどいから無視してるけど」
「大丈夫なんですか?」
僕は少し不安になった。
「まぁ今までなんともないからね
なんか問題でもなって、退学にでもなったら困るし」
まぁ確かに。花さんの意見は
ごもっともである。
変な、争い事には首を突っ込まないというのが一番、安全かも知れない。
「ま、こういうのは無視が一番だよ、帰るよ昴」
「ちょ、待ってくださいよ花さーん!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「はぁ、私とした事が忘れ物をしてしまったわ! 天才でも忘れ物はするものね……ってあれなんか落ちてる……って何これ、果たし状!?」
紙を拾い上げると、見覚えのある
名前があった。
「……ってターゲットは神崎さん!? まさかあの子喧嘩ばっかりしてるんじゃ……!! 委員長として、やめさせないと!!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「やっぱり、美味しいな……」
お腹が空いたので、今日は、花さんがバイトしているドーナッツ店へと訪れていた。
花さんがバイトしているのを知った後、あのドーナッツの味が忘れられなくて
放課後、週に1、2回は来ている。店長さんにも、花さんが友達を
連れてきた事が嬉しかったらしく、僕のことを覚えてくれている。
まず、僕は花さんの友達になれているのか、わからないけれど。
友達の定義ってなに?
誰か教えてくれ!!
「美味しい?」
顔を上げると、バイトの制服を見に纏った、花さんがいた。
いつもと違って、きちんとした形で
服を身に纏っている。ボタンを留めた、
白いシャツに、綺麗めの黒いスカート。
とても、清楚感が漂う、女の子になっている。
バイトとプライベートはきちんと区別しているようだ。
なんだか、いつもとギャップのある
新鮮な美少女が見れて得した気分になるなぁ。
「今日はお客さん多くて、あんまり話せないけど、ゆっくりしてって」
「はい! バイト頑張ってください!」
『店員さーん、注文いいかしらー』
「はーい、今行きまーす」
タッタッタッ。
今日の花さんはいつもより忙しそうだ。
「ごめんなさいね、花ちゃんの友達がせっかくきてくれたのに、お店が混んでるから……」
「あ、店長さん。お邪魔してます。
いえ、僕のことはお気になさらずに……
ドーナッツとても美味しいです」
「あら、若いのにお世辞が上手いのね」
お世辞じゃないんだけどな……。本当に、ここのドーナッツは美味しい。
一つ一つ手作りで作られているらしいが、
手間がかかっている事が、見た目、そして
味から想像できる。
本当に美味しいことを、店長さんに
わかってもらおうとした時、
プルルルルルルッ。
と、突然、一本の電話が鳴った。
「お客さんかしら、ちょっと出てくるわね」
今日は本当にお客さんが多いんだな。
僕も手伝えればいいんだけど、花さんが
昴まで、背負うことはないって、
手伝わせてくれないんだよな……。
「はい、神崎花……? 花ちゃんは確かにこのお店で働いてますが……。
変な電話ねぇ……花ちゃんちょっときてもらえるかしら。なんだか、花ちゃんに用件があるみたいよ?」
「あたしに……? 替わります」
「はい、お電話かわりました神崎花です。
あー、はい、知ってますけど……、
どちら様でしょうか?」
なんだか、様子がおかしい。
「公園? 一体なにを……もしもし? もしもーし!」
電話が切られたようだ。
花さんは浮かない顔をしていた。
「花さん、何かあったんですか?」
「……羽川ちゃんが危ないかも知れない」
「羽川先輩が?」
いったいどういうことだ?
「あたしのせいだ、他校の連中が羽川ちゃんを人質にとって私にこいって呼んでる」
「そんな……! まさかあの果たし状の連中じゃ……」
「そうかもしれない。今すぐ行かなきゃ。
でも……このお客さんの量じゃ」
「僕が代わりに店長さんに伝えておきます。なので花さんは行ってください。僕も急いで追いかけます」
花さんは、驚いていたが、
そのあと、厳しい顔つきで僕に言う。
「いやそれはダメだ。昴に、迷惑をかけるわけにはいかない。
これは、あたしの問題だ」
こんな花さんは見た事がなかった。
強く目で訴えてきている。
普段のオーラとは違う、そんなものを
感じた。
でも、ここで引き下がるわけには行かない。
「……と、友達じゃないんですか……」
僕は勇気を振り絞って、花さんに訴えかけた。
自分でもこんな言葉を日がくるとは。
不思議だった。
「友……達」
「僕ら友達じゃないですか!! 水臭いですよ! たまには頼ってくださいよ!」
「……」
「だけど……」
それでも、花さんはまだ、
悩んでいる様子だった。
「花ちゃん、二人で行ってきなさい」
「店長……聞いてたんすか」
「店長さん!?」
話を聞かれていたのか。
優しい顔つきで、それでいて
僕らを見守るかのように店長さんは告げる。
「事情はよくわからないけれど、大事な用事なんでしょう? 行ってきなさい後は私に任せて」
「でも……」
「私をみくびってもらっちゃ、困るわ。
この年でもまだまだ働けるのよ?
花ちゃん、若い貴方にもまだまだ負けないわ」
まだ大丈夫だと言わんばかりに腕を叩く。
「店長……」
「ここはご好意に甘えて行きましょう! 花さん!!」
「……わかった。店長、礼は後で必ずします。店、よろしくお願いします! 昴!行くぞ!」
バタンッッッッ。
勢いよくドアを開けて出て行く。
「良い友達ができたわね、花ちゃん」
♢♢♢
「はぁ……はぁ……」
「大丈夫か、昴」
「は、はい、なんとか」
久しぶりに走ったせいか、息が切れるのが早い気がする。これが即帰宅ぼっちの弊害か。
花さんをみると、息ひとつ切らしていない。
花さんの美貌のせいもあるのか、
汗もなんだか輝いて見える。
やはり、普段から運動しているのだろうか。
「無理はするなよ、昴」
「はい!」
正直、強がっては……いる。
が、花さんがこんなに頑張っているんだ。
僕がここで、リタイアするわけにはいかない。
「よし、ついたぞ……」
やっとついた……。
「って羽川先輩は……」
「昴! 後ろだ避けろ!!」
「え!?」
その声に引かれるように、しゃがみ込む。
ブンッ。頭上に風が切られたような感覚が
襲った。
『よぉ、神崎、流石は、学校の番長と呼ばれるだけはあるなぁ』
後ろを振り返ると、6人のいかにも
柄が悪そうな男達がいた。
状況から察するに、
さっきのは、頭上を蹴られたみたいだ。
『それに……男なんて連れて、良いご身分だな』
「黙れ。さっさと羽川ちゃんを出せ」
『あ? 羽川ちゃんだあ? あぁ……もしかして、あの人質のことか、神崎を知ってる様子だったから、人質にしておいて正解だったな、こうしてノコノコとやってきて……』
「羽川先輩はどこですか!!」
精一杯の声で叫ぶ。
声が震えているのが自分でもわかった。
『うるせぇなぁ、その羽川とかいうやつならそこの倉庫で縛ってあるよ』
「……何もしてないだろうな」
『あぁ、何もしちゃあいない。俺たちは神崎、テメェに用があるからなぁ』
「昴、委員長の解放を頼む」
「でも、花さんが……」
「安心しな」
迷ったが、花さんの決意は固いようだった。
「……わかりました、助けたらすぐに戻ります!!」
僕は委員長の元へ向かった。
『番長、いいんですか?あの男に人質渡して』
『あぁ、俺たちが用があるのは神崎だけ、
だからな』
「あーやっぱ、そうなんだ」
「そうなんだじゃないですよ!! なんでそんなに冷静なんですか!?」
「あーうん。たまにくるんだよね。あたしを目の敵にしてる高校が……
なんだったけな。南武高校なんぶこうこうだったか?
そこのヤンキー? っていうのかな。まぁ、こういうの、
めんどいから無視してるけど」
「大丈夫なんですか?」
僕は少し不安になった。
「まぁ今までなんともないからね
なんか問題でもなって、退学にでもなったら困るし」
まぁ確かに。花さんの意見は
ごもっともである。
変な、争い事には首を突っ込まないというのが一番、安全かも知れない。
「ま、こういうのは無視が一番だよ、帰るよ昴」
「ちょ、待ってくださいよ花さーん!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「はぁ、私とした事が忘れ物をしてしまったわ! 天才でも忘れ物はするものね……ってあれなんか落ちてる……って何これ、果たし状!?」
紙を拾い上げると、見覚えのある
名前があった。
「……ってターゲットは神崎さん!? まさかあの子喧嘩ばっかりしてるんじゃ……!! 委員長として、やめさせないと!!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「やっぱり、美味しいな……」
お腹が空いたので、今日は、花さんがバイトしているドーナッツ店へと訪れていた。
花さんがバイトしているのを知った後、あのドーナッツの味が忘れられなくて
放課後、週に1、2回は来ている。店長さんにも、花さんが友達を
連れてきた事が嬉しかったらしく、僕のことを覚えてくれている。
まず、僕は花さんの友達になれているのか、わからないけれど。
友達の定義ってなに?
誰か教えてくれ!!
「美味しい?」
顔を上げると、バイトの制服を見に纏った、花さんがいた。
いつもと違って、きちんとした形で
服を身に纏っている。ボタンを留めた、
白いシャツに、綺麗めの黒いスカート。
とても、清楚感が漂う、女の子になっている。
バイトとプライベートはきちんと区別しているようだ。
なんだか、いつもとギャップのある
新鮮な美少女が見れて得した気分になるなぁ。
「今日はお客さん多くて、あんまり話せないけど、ゆっくりしてって」
「はい! バイト頑張ってください!」
『店員さーん、注文いいかしらー』
「はーい、今行きまーす」
タッタッタッ。
今日の花さんはいつもより忙しそうだ。
「ごめんなさいね、花ちゃんの友達がせっかくきてくれたのに、お店が混んでるから……」
「あ、店長さん。お邪魔してます。
いえ、僕のことはお気になさらずに……
ドーナッツとても美味しいです」
「あら、若いのにお世辞が上手いのね」
お世辞じゃないんだけどな……。本当に、ここのドーナッツは美味しい。
一つ一つ手作りで作られているらしいが、
手間がかかっている事が、見た目、そして
味から想像できる。
本当に美味しいことを、店長さんに
わかってもらおうとした時、
プルルルルルルッ。
と、突然、一本の電話が鳴った。
「お客さんかしら、ちょっと出てくるわね」
今日は本当にお客さんが多いんだな。
僕も手伝えればいいんだけど、花さんが
昴まで、背負うことはないって、
手伝わせてくれないんだよな……。
「はい、神崎花……? 花ちゃんは確かにこのお店で働いてますが……。
変な電話ねぇ……花ちゃんちょっときてもらえるかしら。なんだか、花ちゃんに用件があるみたいよ?」
「あたしに……? 替わります」
「はい、お電話かわりました神崎花です。
あー、はい、知ってますけど……、
どちら様でしょうか?」
なんだか、様子がおかしい。
「公園? 一体なにを……もしもし? もしもーし!」
電話が切られたようだ。
花さんは浮かない顔をしていた。
「花さん、何かあったんですか?」
「……羽川ちゃんが危ないかも知れない」
「羽川先輩が?」
いったいどういうことだ?
「あたしのせいだ、他校の連中が羽川ちゃんを人質にとって私にこいって呼んでる」
「そんな……! まさかあの果たし状の連中じゃ……」
「そうかもしれない。今すぐ行かなきゃ。
でも……このお客さんの量じゃ」
「僕が代わりに店長さんに伝えておきます。なので花さんは行ってください。僕も急いで追いかけます」
花さんは、驚いていたが、
そのあと、厳しい顔つきで僕に言う。
「いやそれはダメだ。昴に、迷惑をかけるわけにはいかない。
これは、あたしの問題だ」
こんな花さんは見た事がなかった。
強く目で訴えてきている。
普段のオーラとは違う、そんなものを
感じた。
でも、ここで引き下がるわけには行かない。
「……と、友達じゃないんですか……」
僕は勇気を振り絞って、花さんに訴えかけた。
自分でもこんな言葉を日がくるとは。
不思議だった。
「友……達」
「僕ら友達じゃないですか!! 水臭いですよ! たまには頼ってくださいよ!」
「……」
「だけど……」
それでも、花さんはまだ、
悩んでいる様子だった。
「花ちゃん、二人で行ってきなさい」
「店長……聞いてたんすか」
「店長さん!?」
話を聞かれていたのか。
優しい顔つきで、それでいて
僕らを見守るかのように店長さんは告げる。
「事情はよくわからないけれど、大事な用事なんでしょう? 行ってきなさい後は私に任せて」
「でも……」
「私をみくびってもらっちゃ、困るわ。
この年でもまだまだ働けるのよ?
花ちゃん、若い貴方にもまだまだ負けないわ」
まだ大丈夫だと言わんばかりに腕を叩く。
「店長……」
「ここはご好意に甘えて行きましょう! 花さん!!」
「……わかった。店長、礼は後で必ずします。店、よろしくお願いします! 昴!行くぞ!」
バタンッッッッ。
勢いよくドアを開けて出て行く。
「良い友達ができたわね、花ちゃん」
♢♢♢
「はぁ……はぁ……」
「大丈夫か、昴」
「は、はい、なんとか」
久しぶりに走ったせいか、息が切れるのが早い気がする。これが即帰宅ぼっちの弊害か。
花さんをみると、息ひとつ切らしていない。
花さんの美貌のせいもあるのか、
汗もなんだか輝いて見える。
やはり、普段から運動しているのだろうか。
「無理はするなよ、昴」
「はい!」
正直、強がっては……いる。
が、花さんがこんなに頑張っているんだ。
僕がここで、リタイアするわけにはいかない。
「よし、ついたぞ……」
やっとついた……。
「って羽川先輩は……」
「昴! 後ろだ避けろ!!」
「え!?」
その声に引かれるように、しゃがみ込む。
ブンッ。頭上に風が切られたような感覚が
襲った。
『よぉ、神崎、流石は、学校の番長と呼ばれるだけはあるなぁ』
後ろを振り返ると、6人のいかにも
柄が悪そうな男達がいた。
状況から察するに、
さっきのは、頭上を蹴られたみたいだ。
『それに……男なんて連れて、良いご身分だな』
「黙れ。さっさと羽川ちゃんを出せ」
『あ? 羽川ちゃんだあ? あぁ……もしかして、あの人質のことか、神崎を知ってる様子だったから、人質にしておいて正解だったな、こうしてノコノコとやってきて……』
「羽川先輩はどこですか!!」
精一杯の声で叫ぶ。
声が震えているのが自分でもわかった。
『うるせぇなぁ、その羽川とかいうやつならそこの倉庫で縛ってあるよ』
「……何もしてないだろうな」
『あぁ、何もしちゃあいない。俺たちは神崎、テメェに用があるからなぁ』
「昴、委員長の解放を頼む」
「でも、花さんが……」
「安心しな」
迷ったが、花さんの決意は固いようだった。
「……わかりました、助けたらすぐに戻ります!!」
僕は委員長の元へ向かった。
『番長、いいんですか?あの男に人質渡して』
『あぁ、俺たちが用があるのは神崎だけ、
だからな』
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